Windows Vista と WinFX
Beta Experience の一部として、ここでは特に、今後リリースされる Windows Vista オペレーティング システム独自の新機能と WinFX に含まれる機能についてご説明します。
WinFX は、Microsoft が提供する次世代のマネージ API で、.NET Frameworkベースに一部を拡張して構築されています。WinFX は、現在のソフトウェアが抱える課題に対する実用的な解決策と、現時点では実現不可能なソフトウェアとサービスを創造する機会をもたらします。WinFX の第 1 の目標は、開発者が大規模なチームの一員であろうが、小規模な ISV に所属していようが関係なく、現在よりも短時間で多種多様なアプリケーションを簡単に開発できるようにすることです。
そのため、WinFX には次のような特長があります。
- Windows Vista のすべての機能に共通するプログラミング モデル
- 共通タスクの実行に、直観的で "正しい" 単一の方法を適用
- 共通タスクをカプセル化した高レベルなクラス ライブラリ
- これまでのスキルが活かせる、使い慣れたプログラミング方法
- ツールに合わせたフレームワーク
WinFX は、開発者によるソフトウェアの品質向上を支援することにも焦点を当てています。現在、開発者が直面している大きな課題の 1 つに、安全で信頼性が高く、スケーラブルで、バージョン アップと展開が可能なアプリケーションをいかに容易に作成するかが挙げられます。WinFX は、開発者が生産性を犠牲にすることなく、このような高い品質をアプリケーションのライフサイクル全体を通して簡単に維持できる、プログラミング プラットフォームです。
そのために、WinFX は次のような特長を備えています。
- 開発者にわかりやすいシンプルな展開と更新サポート
- 開発者にとって透明性の高い、共通タスクのセキュリティ サポート
- バッファ オーバーランなどの一般的なプログラミング エラーを排除する既定の機能
WinFX は、開発者とデザイナの間のギャップを埋め、見た目のデザインが優れているだけでなく使いやすいアプリケーションの作成を可能にします。Win32 など、従来のシステム レベルの API は、利用者として主にシステム ソフトウェア開発者をターゲットにしていました。WinFX では、新たな利用層の拡大を目指しているため、アプリケーションをより簡単に構築できるようにする必要があります。新しい Windows Presentation Foundation (以前のコード ネーム "Avalon") サブシステムと AERO シェルはWindows Vista の中心となる機能であり、利用者の中心は洗練された機能豊かなユーザー エクスペリエンスを提供する "デザイナ" となるでしょう。
現在 .NET ベースのアプリケーションを開発しているお客様には、慎重に WinFX について調査し、移行計画を早めにお立てになることをお勧めします。WinFX には、.NET Framework 2.0、Windows Presentation Foundation (以前のコードネーム "Avalon")、Windows Communication Foundation (以前のコードネーム "Indigo")、Windows Workflow Foundation (以前のコードネーム "WinOE") が含まれています。
WinFX を使用するアプリケーションは、Windows Vista、Windows XP SP2、Windows Server 2003 SP1 が稼働するマシンに展開することができます。現行のプレリリース版 WinFX は、Windows Vista™ および WinFX Beta ページ(英語)からダウンロードできます。
Windows Vista の出荷後、WinFX の最終リリースが公開されます。WinFX を使用した開発により、Windows Vista の数多くの機能を活用することができ、さらに、これまでのオペレーティング システムを使用する膨大な顧客とのつながりも切れることはありません。言うまでもなく、数多くの改良点は、Windows Vista ベースのオペレーティング システムでの作業において、また、ユーザーと Windows Vista の対話方法という観点において固有のものです。そのため、魅力的で使い勝手のよい Windows Vista アプリケーションを開発するには、これらの改良された機能を注意深く確認しておく必要があります。
|