電子メールは、情報を共有するための能力を劇的に高めましたが、間違って配信したり、機密性のあるコミュニケーションや情報に不正にアクセスされるリスクも上昇しています。顧客および社員の個人情報の保護を求める規制が強化されている中で、この問題は特に重大です。電子メールで配信される情報の管理を向上するため、Exchange 2010 は、既に包括的な情報保護と管理機能のリストを基に、より効果的に電子メールを遮断、モデレート、暗号化、ブロックする機能を備えています。これらの機能を組み合わせることで、管理者は、自動ポリシーで積極的に電子メールを制御する場合や、警告やツールをユーザーに提供して各自の情報保護プラクティスの管理能力を高める場合など、幅広い管理オプションが利用できます。
機能説明
トランスポート保護ルール: Active Directory Rights Management Services (AD RMS) とトランスポート保護ルールを併用すると、管理者はメッセージ送信後に、Information Rights Management (IRM) 保護を自動的に電子メール (Office と XPS 添付ファイルを含む) に適用できます。これにより、ファイルの送信先がどこであっても一貫して保護することができ、AD RMS 展開で利用できる AD RMS ポリシー テンプレートに応じて、転送、コピー、印刷ができないようにすることができます。ボイス メールも承認されていない相手に転送されないようにすることができます。
Outlook Web App (OWA) の IRM サポート: Outlook と同じように、IRM 保護されたメッセージを読み取り、作成することができます。OWA で IRM 保護されたメッセージは、Internet Explorer、Firefox、および Safari (プラグイン不要) からアクセスでき、全文検索やテーマ ビュー、プレビュー ウィンドウも利用できます。
Outlook 保護ルール: 自動的に Outlook をトリガーして、送信前に送信者または受信者の ID に基づいて RMS テンプレートを適用します。メッセージは、Exchange に送信される前にデスクトップで保護されるため、組織はこの機能を利用して、サードパーティのサービス プロバイダーやオンサイトの Exchange 管理者が社員間で送信される機密性の高いコンテンツを見ることができないようにブロックできます。
トランスポート復号化: トランスポート エージェントにより IRM 保護されたメッセージにアクセスして、コンテンツのフィルタリング、トランスポート ルールによる署名の適用、また迷惑メール対策およびウイルススキャンなどの操作を実行できます。トランスポート復号化をジャーナル機能と併用すると、ジャーナル メールボックスまたはサードパーティのアーカイブ製品に送信するジャーナル レポートに、Office および XPS 添付ファイルを含め、IRM 保護されたメッセージの復号化された (クリアテキスト) コピーを含めることができます。これにより、法廷開示および法規制用の IRM 保護されたメッセージにインデックスを作成したり検索したりすることができます。
拡張トランスポート ルールの条件: Office 添付ファイル内の実際のコンテンツ、ユーザーの Active Directory 属性 (部署、国/地域、管理者など)、および複数の種類のメッセージ (自動返信、予定表、など)、詳細な条件に基づいて電子メールのモデレート、IRM 暗号化、署名、ブロックなどが可能です。
メール ヒント: ポリシー違反になる可能性がある特定の条件や意図しない配信のリスクなどを電子メールの送信者に通知します。メール ヒントは、次の場合に電子メール内に警告メッセージを生成します。たとえば、送信者が、全員へ返信する場合や多くのメンバを含むグループまたは外部の受信者に電子メールを送信する場合です。メール ヒントは、OWA および Outlook 14 で利用できます。
モデレーション:メールを管理職または信頼できるモデレーターに転送して審査を受けることができます。審査担当者は、メッセージを承認またはブロックして、ブロックされた場合は、送信者に説明を返します。
動的な署名: 送信者の Active Directory (AD) 属性に基づいて電子メールの一番下に自動的に署名を適用します。この機能を構成して、特定のフォント、会社ロゴなどの入った、豊かな HTML 署名を適用することもできます。