1. 運用コストの削減
旧来のノーツ/ドミノ環境において、運用管理コストを削減できなかった理由として挙げられるのは、アカウントの二重管理と無数のデータベースの存在です。
まず、ノーツ/ドミノ環境には専用の ID ファイルが必要です。また、ファイル共有や他のアプリケーション サーバーには、組織内ドメインのアカウントを使用しており、実質的に 2 つのディレクトリを管理する必要があります。
マイクロソフト プラットフォームでは、Active Directory® によるシンプルなアカウントの統合管理を実現。このため、コラボレーション環境のために独自の ID を管理する必要もなく、人事異動時のアカウント管理作業を大幅に簡素化できます。さらに、単一のディレクトリ基盤でポリシー ベースのセキュリティ管理が行え、セキュリティ リスクも軽減できます。
また、ユーザーは、Exchange や SharePoint だけでなく、ファイル共有やデータベースもシングル サインオンでアクセス。Outlook® はログオンと同時に初期設定が行われるため、システム移行や PC 導入時の展開作業も軽減できます。
また、クラウド サービスをご活用いただく場合にも、シングル サインオン環境を構築可能です。

マイクロソフトのビジネス プロダクティビティ インフラでは、データベースに対してもユーザーの使い勝手を損なうことなく、統制管理が行えます。ノーツ/ドミノ環境では、エンド ユーザー コンピューティング (EUC) により、スクリプトがわかるユーザーであれば、自由にアプリケーションを作成できます。
しかし、同時に個別のデータベースがどんどん作成されるため、経年によって膨大な数となり、どれが業務に必要なデータベースかを IT 管理部門で判断するのは困難です。整理にも、多大な労力が必要となります。
SharePoint では、部品組み立て型 EUC 基盤を提供しているため、利便性を損なうことなく、IT 管理部門による統制が行えます。リストに使用する部品は、IT 管理部門で集中管理。また、利用状況をレポートで把握でき、古いデータベースの情報は検索対象にしたり、アーカイブしたりするなどの対策をタイムリーに行うことが可能です。

2. 現場ユーザーの満足度と生産性を向上
ノーツ/ドミノ環境からの移行をご検討のお客様の多くは、クライアント アプリケーションの改善もご要望されます。
現在、ビジネスの現場で最もよく利用されているソフトウェアは Microsoft Office であり、最新バージョン Office 2010 では、ビジネスの生産性向上を支援する、豊富な機能が実装されています。これらの魅力的な機能を使用して作成されたドキュメントをそのままクライアント アプリケーションで利用できれば、現場のユーザーは多くの時間をよりクリエイティブな作業に充てることができます。
SharePoint では、ブラウザーに加えて、Microsoft Office をフロントエンドとしてご活用いただけます。Microsoft Office で作成した文書、スプレッドシート、業務フォームなどは、変換したり、手作業で貼り付けたりすることなく、そのままの形ですぐに共有/活用することが可能です。
また、SharePoint は、ノーツ/ドミノ環境が提供する機能領域をサポートするばかりか、ソーシャル ネットワーク、可視化と分析、高度な検索など、より幅広い機能を提供しています。SharePoint の 6 つの機能群は、単一のプラットフォーム上に提供されるため、人と人、人と情報の結びつきを強化し、組織全体で知識の活用と生産性の向上が可能になります。特に、SharePoint Server の検索機能により、SharePoint 上のコンテンツのみならず、ノーツ DB を含めた、ファイル サーバー、Web サーバーなど、広範囲にわたる横断検索が可能で、必要な情報にすばやくアクセスすることができます。

メール、予定、連絡先、To Do などの機能は、Exchange が提供。信頼性とスケーラビリティが大幅に向上できるだけでなく、SharePoint とExchangeは ガートナー社の調査レポートでユーザー満足度第 1 位と第 2 位を獲得しているソフトウェアです。Outlook、 スマートフォン、ブラウザーなど、多様なデバイスからアクセスできるため、いつでもどこでも最新情報を確認できます。また、フロントエンドには、Microsoft Office 製品である Outlook を活用可能。Outlook 2010 では、よりすばやく情報を探し出し、より適切に、タイムリーに処理するための機能が豊富に実装されています。

出典: ガートナー (IT デマンド・リサーチ)/調査: 2010 年 4 月「2010 年グループウェア満足度調査: 満足度は横ばい、不満足度は上昇」志賀 嘉津士、2010 年 10 月 5 日ガートナーのデータを基にマイクロソフトにてグラフを作成
3. セキュリティ/コンプライアンス対策
ノーツ/ドミノ環境においては、多くのお客様がセキュリティ/コンプライアンス対策について、共通のお悩みをお持ちです。
たとえば、ノーツ/ドミノ環境でメールのスパム/ウイルス対策を行うには、それぞれサードパーティー製のセキュリティ対策ソフトが必要です。また、各サードパーティー製品が、ノーツの最新バージョンに対応するまでに時間がかかっている場合もあります。Exchange では、接続フィルターや SMTP フィルター、コンテンツ フィルターを提供しており、スパム対策が標準で行われています。また、ウイルス対策のために、Virus Scanning API を提供。サードパーティー各社での迅速な対応が可能なほか、メールボックスが存在しないエッジ トランスポート サーバーでもアンチウイルス製品を実行可能です。
マイクロソフトでは、Forefront® Protection 2010 for Exchange Server も提供。Exchange のために開発された、強固なスパム/ウイルス対策製品で、オンプレミスでも、クラウド (Forefront Online Protection for Exchange) のどちらでも選択できるのが特長です。クラウド サービスをご利用いただく場合は、標準で Forefront の機能が同梱されています。

また、コンプライアンス対策としては、取引先や個人の情報、守秘義務のある情報を組織外に漏えいしないように努める必要があります。ノーツ/ドミノ環境でも、メールの本文をコピーしたり、転送したり、印刷を禁止したりすることは可能です。しかし、守秘義務のある情報は書面として添付ファイルとして送信されることもあり、添付ファイルの利用を制限できないようであれば情報漏えい対策が適切に行われているとは言い難い状況です。
マイクロソフト プラットフォームでは、Active Directory Rights Management サービス (RMS) による、強固な情報漏えい対策が可能です。RMSでは、AES (Advanced Encryption Standard) 128 ビットによる暗号化が行われ、メール本文のみならず対応している添付ファイルに対しても自動的に暗号化が行われます 。万一、添付ファイルが持ち出されても、権限のないユーザーに情報が漏えいしてしまう心配がなくなります。

4. プラットフォームの将来性
移行をご検討のノーツ/ドミノ ユーザーの皆様は、このまま既存の環境を使い続けることに疑問をお感じになっています。
たとえば、2003 年 10 月リリースのノーツ/ドミノ 6.5 は 2010 年 4 月にサポート期間を終了。2005 年 8 月にリリースされたノーツ/ドミノ 7.0 も 2011年 4 月にサポート期間を終了します。また、クラウドへの対応も同様です。クラウドは、本来、設置方法の新しい選択肢であり、組織の要件に合わせて、内部設置、クラウド、あるいはハイブリッドを自由に選択でき、ビジネスの変化に合わせて変更していくことができるのが理想的です。このような課題を踏まえて、マイクロソフト プラットフォームの将来性について検討してみましょう。
● クラウド時代における幅広い選択肢
移行をご決断された企業の中には、他のコンテンツ/コラボレーション アプリケーションと比べて、設置方.法の選択肢が幅広いことを、マイクロソフト プラットフォームの特長として挙げられる企業も少なくありません。
従来、組織が新しい IT インフラを導入する際には、コストと使い勝手を天秤にかける必要がありました。操作性を重視した内部設置サーバーの場合、拠点ごとにソフトウェアやハードウェアなどの設備投資が必要となり、導入後も拠点ごとに保守作業が発生するなど多くのコストが必要になるのではないかと考えられてきました。一方で、ASP (アプリケーション サービス プロバイダー) などのホスティング サービスを利用しようと思うと、使い慣れたソフトウェアと連携できなかったり、サービスごとにログイン作業が毎回発生して煩わしい作業が必要になったりするなど、現場のユーザーの生産性を著しく欠いてしまうこともありました。
このような内部設置サーバー (オンプレミス) とホスティング サービスによるコスト削減を取るか使い勝手を取るかという二者択一を求められてきた企業システムに対して、マイクロソフトは、操作性や管理性を損なうことなく、ビジネス要件に応じて、両者を柔軟に選択することが可能なプラットフォームを提供します。

マイクロソフト プラットフォームでは、内部設置、クラウド、ハイブリッド (内部設置とクラウドの共存運用) による設置方法が選択できます。たとえば、本社には自社サーバーを設置し、各拠点ではクラウドを利用することも可能。設置場所を意識することなく、統一された操作性でマイクロソフトのビジネス プロダクティビティ インフラを提供可能。ノーツ/ドミノ環境の移行にあたっては、クラウドやハイブリッドによる設置スタイルを選択し、運用管理作業のスリム化を図ることもできます。
● 長期の製品サポート ライフサイクル

また、対応するクライアント OS およびアプリケーションも幅広く、各クライアント PC が所有する既存のソフトウェア資産を有効活用できます。たとえば、Exchange Server 2010 では、Outlook 2010/2007/2003 をクライアントとして活用可能。また、Outlook 2010 では、WindowsXP SP3 を搭載する PC をサポートしているため、組織内の多くの PC 資産をそのままご活用いただけます。
※最新のサポート ポリシーは、マイクロソフト サポート ライフサイクル ポリシーをご参照ください。
