世界で 7 割のシェアを誇る半導体製造のダイシング、グラインディング工程に、Windows XP Embedded + カスペルスキーのアンチ ウィルス ソフトを導入し、より確かな“信頼”と“安心”を提供
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「Kiru (切る)」「Kezuru (削る)」「Migaku (磨く)」という 3 つの技術の最先端を追求し続け、半導体製造のダイシング、グラインディング工程において、世界で 7 割のシェアを誇る株式会社ディスコ。同社では、顧客である半導体メーカーの生産ラインにおける機器のオンライン化に伴って、組み込みの OS に Windows を採用。2001 年に、Windows NT Embedded を利用した機種を発売した後、2003 年に Windows XP Embedded を採用して、現行製品であるフルオートマチック ダイシングソーの「6000 シリーズ」などを発売。そして、2009 年。現在に至るまで、その品質の高さで世界中から信頼を集めている同社の各製品に、さらなる“安心”を提供するべく、SDK (Software Development Kit) の形でも提供される唯一のアンチ ウィルス ソフトである株式会社カスペルスキーラブスジャパンの製品を導入し、生産ラインにおける“安心”の拡充を図っています。
<導入の背景とねらい>
開発生産性の高さ、ユーザー人口の多さ、サポート期間の長さ、を評価して Windows Embedded ファミリーを採用変化の激しい半導体関連業界にあって、変わらぬ信頼と実績をもとに、ダイシング、グラインディング工程において世界シェア 7 割を誇り続けている株式会社ディスコ (以下、ディスコ)。
同社が、フルオートマチック ダイシングソーである「6000 シリーズ」などの製品に、Windows NT Embedded を初めて採用してリリースしたのが、2001 年のこと。目的は、「ネットワーク化への対応」と、「使いやすいユーザーインターフェイスの実現」の 2 つにありました。
しかし、NT Embedded の導入については、「今から思えば大変だった」と、ディスコ 技術開発本部 ダイサー技術部 技術グループ ソフトチームのサブリーダーである木佐貫誠氏は、振り返ります。
「当時、NT Embedded のドキュメントが足りなかったということもあります。それに、開発のためのツールもあまり揃っていなかったので、大変でしたね」。
そうした苦労を経たうえで、2003 年に Windows XP Embedded を採用。移行当時、ほかの OS を新たに検討することは「まったく考えていなかった」と木佐貫氏は続けます。
「XP Embedded になって、開発ツールなどが非常に充実しました。それに NT Embedded で開発したアプリケーションを、あまり変更する必要もなく移行できたことも、良かったポイントの 1 つです。開発ツールが充実したことで、アプリケーション開発の生産性が向上し、当初 Windows を採用したときに期待していたメリットのすべてが、XP Embedded になって、より確実に享受できるようになったことは、非常に大きなポイントです」。
そもそも、ディスコが Windows Embedded ファミリーを採用した主な理由は、以下の 3 点にあります。
| 1. | アプリケーション開発の容易さ |
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| 2. | 世界中のユーザーが慣れ親しんでいるインターフェイスによる操作性の高さ |
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| 3. | 長期的なサポート体制 |
XP Embedded になったことで、1 番目に挙げられたアプリケーション開発に関して、開発言語におけるアドバンテージだけではなく、開発ツールの充実によるアドバンテージがプラスされたこと。
そして、世界中に出荷され、高い信頼性を築いている製造装置のインターフェイスを、別の OS が提供するものに変更する理由も、意味もなかったという事実。
これらのことを踏まえると、Windows XP Embedded の採用は、「ごく当然の流れだった」と、同 技術グループ ソフトチーム 梶原佑介氏は説明します。
「私たちが、Windows を選んだ理由は今も変わっていません。それに、製造ラインにおいて、インターフェイスを改良することはあっても、まったく違うインターフェイスを持ってきて、操作性を大幅に変更することは考えられません。Windows であれば、世界中の多くの人が触ったことがあるでしょう。そのメリットは非常に大きいです」。
<アンチ ウィルス ソフトの導入について>
製造装置に合わせた作りこみが可能な SDK でカスペルスキーのソフトを採用   株式会社ディスコ 技術開発本部 ダイサー技術部 技術グループ ソフトチーム サブリーダー 木佐貫 誠 氏
|  |   株式会社ディスコ 技術開発本部 ダイサー技術部 技術グループ ソフトチーム 梶原 佑介 氏
|  |   株式会社 カスペルスキーラブスジャパン エンタープライズ事業部 部長 前田 典彦 氏
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現在、ディスコが提供する製造装置のほとんどに、Windows XP Embedded が採用されています。メモリや CPU などが 300mm ウエハへと移行し、生産ラインのオートメーション化が進んでいる現在、製造装置もオンラインでつながれているケースが多くなっています。また、オフラインのままの生産ラインでも、データの受け渡しに利用される外部メディアは、フロッピーディスクから 大容量の USB メモリへと移り変わっています。
そして、まさにこの生産ラインの進化によって、新たな安全対策を考える必要が出てきたと、木佐貫氏は説明します。
「機器をオンラインでつなぐようになって、OS も Windows だという状況で、やはりお客様からも『ウィルスなどの問題はないのか?」という質問をいただくようになりました。Windows は、圧倒的な世界シェアを占めている分、攻撃も受けていますから。
それに、USB 経由でのウィルスなどへの感染も、懸念材料です。生産ライン全体のネットワークが保護されていても、USB メモリが感染していると問題ですから。
そこで、アンチ ウィルス ソフトの選定に入ったのですが、当時、Windows XP Embedded に対応していたソフトがあまりなかったこと。そして、私たちの製造装置に合わせて作りこむことのできる SDK (Software Development Kit) の形で提供されている唯一のソフトが、カスペルスキーラブスジャパンさんの製品だったのです」。
こうして、2008 年 10 月、ディスコでは業界に先駆けて、製造装置として初めて、株式会社カスペルスキーラブスジャパン (以下、カスペルスキー) のアンチ ウィルス ソフトを搭載した機器を発表しました。
このアンチ ウィルス ソフトの搭載については、「ほかに選択肢がない」という状況下での選定となりましたが、「不安も不満もなかった」と、梶原氏は振り返ります。
「(第三機関による評価結果による) ウィルス検知率の高さや、サポート体制の充実など、非常に安心できるパートナーだと思います」。
<今後の展望>
世界シェア 7 割の信頼に応えるより確かな安全対策をアンチ ウィルス ソフトを搭載したモデルが、市場に浸透していくのは、「まだ先のことになります」と、前置きしながらも、従来にはなかった安全対策を搭載することができたことの意義は大きいと、木佐貫氏は話します。
「アンチ ウィルス ソフトを入れたから 100% 安全、ということにはなりません。しかし、現実に USB メモリ経由での感染などといった脅威がある以上、無策でいることはできません。今回、カスペルスキーさんの協力を得て、しっかりとした対策を講じることができたことは、とても意義のあることだと思っています。
今後、製品導入済みのお客様に向けたサービスの充実や、ウィルス定義ファイル更新方法に関するご案内など、さまざまな準備をしていくことも重要だと考えています」。
直接外部のネットワークと接続しているわけではない製造装置に、いかに適切に、ウィルス定義ファイルの更新を適用していくか。この課題について、カスペルスキー エンタープライズ事業部 部長 前田典彦氏は次のように話します
。「当社では、平均して 1 時間以内に 1 回、ウィルスの定義ファイルを更新しています。最大限の安全を確保するという意味では、このすべてをリアルタイムで反映いただくのが最善です。しかし現実には、お客様の生産ラインの実情に合わせて運用いただくことでも、ウィルス対策としては十分意味があると思います」。
半導体製造の現場において、確かな品質で、世界中に受け入れられているディスコの製造装置。その現状に満足するだけではなく、お客様の懸念にもいち早く応えて、より確かな安全性と信頼性の確保を図るために、同社では常に新しい取り組みを続けています。
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