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グロービア インターナショナル株式会社

掲載日: 2010 年 7 月 9 日
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ソリューション概要

プロファイル
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1973 年、ゼロックス社内工場向けの業務システム開発をビジネスの第一歩としてスタート後、1997 年 7 月、富士通株式会社( 以下、富士通) との共同出資により設立されたグロービア インターナショナルleave-ms。日本、アメリカ、イギリス、オランダ、ドイツ、シンガポール、タイに拠点を構え、ワールドワイドで 約 200 名の社員がビジネスを展開。「米国生まれ、日本育ちのERPソリューション」である glovia.com/glovia G2 により製造業の競争力向上に貢献しています。

ソフトウェアとサービス
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Microsoft Silverlight
Microsoft .NET Framework

メリット
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リッチで操作性に優れたアプリケーションを実現する開発プラットフォーム
高度な開発環境提供による高い開発生産性の実現
サードパーティーによる各種コントロールの提供
開発者のモチベーションを最大化する魅力ある提供機能


ユーザーコメント
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「開発メンバーに Silverlight を使わせると皆『エキサイティングだ!』と興奮していました。実現されるリッチなインターフェイスや開発生産性の高さにより、彼らは時間を忘れてプロトタイプやプログラミングに没頭しました。新たな要望が発生しても、翌日には『できた。ちょっとこれを見てくれ!』と言ってくるような状況でした。そして、このような繰り返しが、当初は予想もしなかったような、使いやすい UI の実現につながりました。20 年来、こんな経験は初めてでした」

グロービア インターナショナル
(Glovia International, Inc.)
SVP Development & Support
後藤 彰一 氏


Microsoft Silverlight を活用することで、既存資産を活かしたまま、ERP ソリューションの使用感を一変させるリッチなユーザー インターフェイスを構築し、業務の「見せる化」を実現

*グロービア インターナショナル株式会社
*
グロービア インターナショナル株式会社
ロサンゼルスに本社を構え、製造業を中心とする企業に向けた ERP システムをワールドワイドで提供するグロービア インターナショナル (Glovia International, Inc.)。同社が提供する ERP ソリューション製品「glovia.com」は、自動車、電機/電子、産業機械の 3 業種に特化した機能を提供。Web ソリューションとして機能を提供する最新版「glovia G2」では、操作性に優れた“リッチ”なユーザー インターフェイスを提供していますが、その高度な機能を短期間かつ低コストで実現する基盤となったのは、マイクロソフトが提供するアプリケーション開発プラットフォーム Silverlight と .NET Framework でした。


<導入の背景とねらい>
競合に打ち克ち、既存顧客にも多大なメリットも提供できる新しい ERP システムを提供するために


* 後藤 彰一 氏
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Glovia International, Inc.
SVP, Development & Support
後藤 彰一 氏

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* 菊地 哲也 氏
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グロービア インターナショナル株式会社
副社長
菊地 哲也 氏

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* 花田 完 (ゆたか) 氏
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グロービア インターナショナル株式会社
プロダクトマーケティング本部
ダイレクター
花田 完 (ゆたか) 氏

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1973 年に Xerox Computer Services として設立後、現在の「glovia G2」製品の原型となる社内工場向け業務システムを Xerox 社向けに開発。1997 年 7 月、富士通株式会社 (以下、富士通) とマクダネル ダグラス インフォーションシステムズ (英) との共同出資により現在の社名となったグロービア インターナショナル。
30 年以上にわたるソフトウェア ベンダーとしての歩みを通じ、現在では全世界で 1,200 サイト、500 社の顧客を抱える企業となっています。
1999 年 6 月には、日本国内でグロービア インターナショナル株式会社を設立し、さらに、2000 年 4 月には、日本の製造業へのフォーカス戦略として富士通の出資比率を 100% に。さらに 2001 年 4 月には、バックエンドと完全統合する B2B ソリューションの販売も開始しました。以来、「米国生まれ、日本育ちのERPソリューション」というキャッチ フレーズが示すように、日本国内でも、多くの優良企業を顧客としてビジネスを展開しています。

同社の主力製品である「glovia G2」は、自動車、電機/電子、産業機械の 3 業種に特化した ERP ソリューション。多様な管理形態の製造業向けに細かいテンプレートが用意され、マルチ通貨や多言語対応、さらに、SOX 法対応機能も備えています。経営管理とグローバル展開する生産現場それぞれの生産状況の的確な把握を支援します。
製品提供を開始して以来、長期にわたる歴史の中で各種の機能改善が加えられてきた glovia.com ですが、容易に手を加えることができなかった部分がありました。それが、以下の 2 つの対象領域です。
● ユーザー インターフェイスの改善
● SOA (Service - Oriented Architecture) によるシステム接続性および柔軟性の強化
グロービア インターナショナル ロサンゼルス本社の Senior Vice President, Development & Support の後藤彰一氏は、その理由の 1 つが「開発言語にある」として、次のように振り返ります。
「その言語ベースで glovia.com を開発したのは 20 年ほど前の話です。
当時の最新技術であった 4GL でシステムを開発していましたが、時代の経過と共にこの言語も古くなってしまいました。また、製品画面もテキスト中心の非常に簡素なものとなっており、現在のお客様が求める表現力や操作性を提供することが難しくなりました。そこで、ユーザー インターフェイスの刷新を考え、開発ツールを探しましたが、最初に検討を行った数年前には、私たちの要件に合致する優れた開発ツールは存在しませんでした」と振り返ります。

この時、グロービア インターナショナルが求めていた新製品は、「既存の資産を活かせるもの」でした。開発言語が古くなっている以上、開発環境を一新して、まったく違う「glovia.com」を開発することも当然の選択肢として挙げられます。しかし、既存のお客様に活用されている glovia.com を捨て去って、まったく違う ERP ソリューションの導入を押し付けることは、お客様の「コスト」と「利便性」から考えれば、「あり得ない」という同社の判断がありました。

また後藤氏は、SOA 化の重要性について次のように説明します。
「お客様の既存システムとの接続性向上も、glovia.com の重要な改善ポイントでした。以前は XML ベースでの API を提供し、個別の要件に対応していましたが、実装までには多くの負荷と時間が費やされました。このため、SOA 基盤を実現し、システムの接続性を高めたいと考えました」

高い目標と、適切な開発コスト、そして優れた開発生産性。glovia.com の進化に求められたシステム開発環境に「ようやく出会えた」という感慨を後藤氏が抱いたのが、2008 年のこと。目に留まったのは、登場してまだ間もない Microsoft Silverlight でした。




<導入の経緯とシステム概要>
Silverlight との出会いが新製品構築を現実化。
.NET Framework により SOA 基盤確立が可能に


2007 年に発表された、Silverlight は、glovia.com 製品改変プロジェクトの大きな追い風となりました。
後藤氏は、「ようやく望んだツールが出てきたなと直感しました。動的なインターフェイスを実現する表現力の高さだけではなく、親会社である富士通社内にも多くの実績およびノウハウのある Microsoft .NET Framework との親和性が高いことも、大きなポイントでした。.NET Framework が提供するさまざまな機能を活用してサーバー側アプリケーションとの連携を実現して、高度な SOA 基盤を構築できるからです」と強調します。
この出会いによって、2008 年になって glovia.com の RIA (Rich Internet Applications) 化を行うプロジェクトが再開。複数の技術を検討・評価が実施されました。
「比較の際には、さまざまなクライテリアで検討を加えました。開発生産性に加え、リッチなユーザー インターフェイス、そして実行時のパフォーマンスなどを評価しました。この結果、Silverlight が最も有効であることが分かりました。特に、生産性の高さは特筆すべきものでした。
また、何千何万件というデータの処理でもパフォーマンスが劣化しない点は光っていました。さらに、同じマイクロソフト製品である .NET Framework との親和性の高さも開発における安心感につながりました」(後藤氏)

Silverlight の選定を決定し、2009 年 4 月に開発を開始。10 月にはプレス リリースを発信し、その 3 か月後の 2010 年 1 月には製品出荷という桁違いの速さで製品リリースへと繋がりました。
「当初、4 月の段階では、2 ~ 3 年はかかるプロジェクトと考えており、億単位での投資も覚悟していました。ところが実際にスタートすると素晴らしいスピードで開発が進みました。開発者 3 名が 2 か月足らずでプロトタイプを作成。これを日本や欧米の営業担当やマーケティング担当に見せたところ『これ、いいね』という反応があり、その後は毎週次々に要件を取り入れていきました。この開発生産性の高さにより、2 年かかるどころか、翌年 1 月にはリリース可能となったのです。Java によるコーディングや他社の RIA ツールでは、こんな迅速な製品開発は不可能だったでしょう」(後藤氏)


<システム概要>
リッチなユーザー インターフェイスと高度な拡張性を備えた「glovia G2」


こうして誕生した新バージョン「glovia G2」は、既に稼動していた「glovia.com V9」をベースに、Silverlight による最先端でリッチなユーザー インターフェイス、たとえば、グリッドやタイル形式のスクリーンなどを備えた操作性の高いものになっています。さらに、システムの拡張性という面では .NET Framework による「SOA」基盤を持つ高度なソリューション製品です。

Web ソリューションとなったことによる、利便性。そして、「必要な情報がすぐに見つかる」グラフィカルかつ動的なインターフェイスに支えられた高い操作性により、業務における「見える化」を強力に推進。現場のオペレーションを迅速化し、経営層/管理層に対し、その意思決定を支援するリアルタイムな現場情報を提供します。お客様企業は、自社の生産形態やビジネス モデル、さらに、保有するさまざまな情報システムの状況に応じた形で、ERP 基盤をグローバル レベルで構築することができます。

* glovia G2 ホーム画面 (イメージ)
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glovia G2 ホーム画面 (イメージ) [拡大図]

* * glovia G2 在庫参照画面 (イメージ)
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glovia G2 在庫参照画面 (イメージ) [拡大図]

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グロービア インターナショナル株式会社 副社長の菊地哲也氏は、「情報をどのように見せるか、にとことんこだわった」として、次のように説明します。
「“見える化” を実現できる機能は、競合他社製品も搭載していました。その中で競争に打ち克つためには、優位性を際だたせる、製品の差別化が必要です。 そこで私たちは“見える化”ではなく、“見せる化”―― つまりユーザーが情報を探さなくてもわかる仕組みが必要と考えました。
アラートが良い例で、コンピューター側がユーザーにメッセージをプッシュ型で提示します。これにより現場でのアクションがより活性化します。
Silverlight により、該当データを対応する画面にリアル タイムに表示することが可能となり、”見せる化” が実現できました」
こうした利便性を新たに獲得しながらも、glovia G2 は既存の glovia.com ユーザーにとっても「最小限の手間とコストで導入できるように開発されています」と菊地氏は強調します。

* システム概念図
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<導入効果>
開発者が思わず「エキサイティング!」と漏らした、刺激的な開発環境


後藤氏は、「Silverlight の生産性の高さと豊富な提供機能」が大きな効果をもたらした、と前置きし「アメリカにいる開発者が『エキサイティングだ!』って喜んでいたんですよ」と笑顔を見せます。
「開発メンバーに Silverlight を使わせると皆興奮していました。彼らは時間を忘れてプロトタイプやプログラミングに没頭しました。それだけ扱いやすく、手応えもあったのでしょう」
こうしてチーム全体のモチベーションが高まる中、開発は予想以上にスピーディに進み、「当初は考えてもいなかったインターフェイスが出来上がった」と後藤氏は続けます。
「動的なユーザー インターフェイスなんて、動かしてみなければ効果がわかりませんよね。しかし、プロトタイプがあっという間にできてしまうので、開発会議もドンドンと進みました。作っては確認し、皆で『こんな風にも動くのか』と言いながらフィードバックすると、新しいアイデアを盛り込んだプロトタイプがすぐに出てくる。日本からの新しい要望が出てきても、翌日には『できた。ちょっとこれを見てくれ!』と返すような状況でした。これを繰り返すことで、当初は予想もしなかったような自信作が出来上がりました。長年IT に関わりながら過ごしたキャリアの中で、こんな経験は初めてでした」

開発に携わったメンバーは米国、タイも含めて約 30 人。そして実は、この開発チームのほとんどのメンバーが「C# を使った経験を持っていませんでしたが、トレーニングを受けさせ、Visual Studio を使わせるとどんどん開発を進められました」と後藤氏は言います。
「C# を活用するからといって、C# 要員を増員するのではなく、Visual Studio を使うだけですべてがスムーズに進められる。これは、開発コストの低減という意味で非常に大きなメリットでした」

そしてもう 1 つ、Silverlight を活用した開発において特筆すべきポイントが、「サードパーティー製のコントロールが活用できる」ということでした。
「米国のサードパーティーが、Silverlight 用の各種コントロールを提供しています。これを活用することでプロトタイプのグリッドやカバー フロー、さらにタイル形式のスクリーン、お気に入りもたちどころに作成することができました。Silverlight の開発生産性をさらに加速する要因となっています」(後藤氏)

“スピード開発”を支えるさまざまな環境が整えられていたことが、「販売戦略上、非常に大きな意味を持っている」と菊地氏は説明します。
「私たち日本法人は、日本および ASEAN、中国にサービスとプロダクトを提供する立場あります。今回は、最新の技術を適用することで、日本や海外のお客様、特にグローバルにビジネスをしているお客様に新製品を素早く提供できました。このスピード感が営業活動にとても貢献しています。Silverlight がなかったら実現できなかったでしょう」


<今後の展望>
現状のシステム環境に加え、
将来的なクラウド コンピューティングへの対応も視野に


今後の展望についてグロービア インターナショナル株式会社 プロダクトマーケティング本部ダイレクターの花田完氏は、次のように締めくくります。
「テクノロジーの進化が、今も止まりません。今後は、お客様に提供するサービスとして、『クラウド』の波が広がっていくことでしょう。
現時点では、まだ過渡期であるため、環境が整うまでクラウドの採用を控えるお客様も多いと思います。肝心なことは、私たちが先回りして、対応の準備を進めておくことです。
.NET Framework を活用した開発であれば、自社のオンプレミスでも、クラウドでも、同様に開発を行うことができます。つまり、クラウドを巡る市場の成長を待つことなく、現時点から Silverlight を使ってアプリケーションを開発し、クラウド化が進んだ段階で、これらのアプリケーションをそのまま活用することができるのです。glovia G2 は、Silverlight と .NET Framework のコンビネーションにより、現在のシステム環境だけでなく、将来的なクラウド コンピューティングにも柔軟に対応することができます。『コスト』、『機能』、『信頼性』などのすべての面において、今後も、お客様にとって最適な ERP ソリューションを提供できるように私たちは取り組みを続けていきます。今回の開発において、そうした将来構想にも続く、大きな成果を得ることができたのではないかと思っています」




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本ケーススタディは情報提供のみを目的としています。Microsoft は、明示的または暗示的を問わず、本書にいかなる保証も与えるものではありません。
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