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ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社

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掲載日: 2012 年 2 月 29 日

ゲーム ユーザーの重要情報を扱う基幹システムのデータベース移行に向け、Microsoft SQL Server 2012 を採用。
高い可用性と信頼性の確保と、設備投資およびライセンス コストの大幅な削減を実現

ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社

ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社

日本最大級のユーザー数を誇る「ラグナロクオンライン」を始めとした人気コンテンツを提供し続け、オンライン ゲームの世界で確固たる地位を築いているガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社 (以下、ガンホー) 。同社ではゲーム ユーザーの情報を管理する基幹システムのハードウェア更新を機に、データベースのプラットフォーム移行を計画。SQL Server 2012 の導入により、自社のデータベースに高い可用性と信頼性を獲得し、なおかつ大幅なコスト ダウンを実現できることを確信しました。

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<導入の背景とねらい>
ユーザーの口コミ分析などに着手する中
SQL Server 2012 の BI 機能に着目

ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
オンライン本部
システム運用部
部長
森田 康二 氏

ガンホーは、2002 年の創業以来、すべての端末がオンライン化していくことを予測し、PC オンライン ゲームを始め、携帯ゲーム機や携帯電話などマルチ デバイス志向のサービスを展開してきました。中でも主力ゲーム「ラグナロクオンライン」は、2007 年から 5 年連続でオリコン顧客満足度ランキングの「プレイヤー数の多さ満足度」部門でナンバー ワンを獲得。また 2011 年に発表したスマートフォン向けゲーム「ケリ姫クエスト」も爆発的な人気で 100 万ダウンロードを突破するなど、幅広いゲーム愛好家の人気を集めています。

「さらに 2012 年からは、こうしたゲーム ユーザーの声を積極的に取り入れていこうと、ソーシャル メディア分析の取り組みを始めたところです。これは twitter などに流れる口コミを集計、分析して、今後のサービスや企画に反映していこうという試みです」と語るのは、オンライン本部 システム運用部 部長 森田康二氏です。現在は専用の分析ツールや ASP サービスを利用していますが、将来的には自社によるビッグ データの分析にまで進みたいと同社では考えています。

「既に社内でもデータ ウェア ハウスを使った独自の分析を行っていますが、SQL Server 2012 の BI を始めとする新機能群に着目した背景には、こうした将来の戦略に応用できるのではないかという期待もあったのです」。

<導入の経緯>
サーバーのリース切れを機に SQL Server へ移行し
5 年間で 35% の大幅コスト ダウンを実現可能に

株式会社リード・レックス
開発部
インターネットソリューショングループ
課長
福島 毅 氏

ガンホーが今回の SQL Server 2012 を採用した直接のきっかけは、オンライン ゲーム利用者の ID 管理や課金管理、認証管理を行う「基幹システム」と呼ばれるシステムのハードウェアのリース期限が迫ってきたことでした。

「この基幹システムは 2005 年に他社のデータベース製品を使って構築したのですが、現代のサーバーは CPU のマルチ コア化が進んでいるため、以前のデータベースだと、ライセンス料だけで 3,000 万円近く増えてしまうことがわかったのです。しかしそんな出費はとうてい容認できません。そこでコスト面で優れているという判断から、SQL Server への移行を検討し始めたのです」。

ちなみに同社で既存のデータベース製品との比較を試算したところ、SQL Server 2012 に移行した場合、ライセンス料と初年度サポート費用だけで初年度 50% の削減効果があることがわかりました。また仮に、初年度費用の節約効果を期待して現行のシステムを移行せずにそのまま使い続けたとしても、向こう 5 年間のトータル費用の比較ではやはり約 35% の削減になることがわかったと森田氏は語ります。

2011 年 11 月に、移行に向けた内部での話し合いが行われ、12 月からは Microsoft SQL Server 2008 R2 と SQL Server 2012 のどちらを選択するかの議論が始まりました。

「SQL Server 2008 R2 は非常に安定しており、当初はこちらで決定のつもりでした。しかし SQL Server 2012 の情報が明らかになってくるにつれ、AlwaysOn が非常に魅力的だと感じるようになりました。そこで、あえて "初物に手を出すな" というセオリーを破って、SQL Server 2012 の導入を決めたのです」と明かす森田氏。検証をサポートする株式会社リード・レックスや日本マイクロソフトの技術協力が得られる点も、その決意を後押ししたと言います。

2012 年 1 月からは、いよいよ AlwaysOn 構成による検証作業がスタート。「2 月末から 3 月中旬にかけて基幹システム自体を新しく構築したうえで、データベースを SQL Server 2012 に移行し、可用性やパフォーマンスの検証を行っていく予定です」と、株式会社リード・レックス 開発部 インターネットソリューショングループ 課長 福島毅氏は今後のロードマップを語ります。

<導入効果>
AlwaysOn によるアクセス集中時の負荷分散や
Power View を活用したセルフ BI の可能性に期待

SQL Server 2012 導入後の期待として、森田氏は新バージョンを選択した理由でもある AlwaysOn を筆頭に挙げます。

「旧システムの他社データベースの RAC 構成だと、複数台データベースを立ててパラレルで処理しないといけませんでした。しかし AlwaysOn ならアクティブ セカンダリがそれ自身で透過的に読み取り受信を実行できたりするので、たとえばゲームのログインが集中した際にも、読み取りの負荷分散が容易に行える期待があります」。

このログイン認証の負荷は、多いときで毎秒 150 リクエストくらいに達することがあります。またゲームをするには、まずログイン認証があり、中に入ってからも課金などの処理が行われるなど、「ゲーム会社のデータベースは、皆さんが考えている以上にミッション クリティカルで、高負荷に耐えることが要求されているのです」と森田氏は明かします。

可用性以上に同社が注目しているのは、SQL Server 2012 の BI 機能です。森田氏は、「最初に見て、これは良い、ぜひ使ってみたいと思った」と期待を隠しません。

「既存のデータ ウェア ハウスは、定型的な帳票は Web 出力できますが、データを自分で分析したい場合は Microsoft Excel のピボット テーブルを使う必要があり、一般の社員にはなかなか敷居が高いのが実情です。その点、Power View は直感的でデザインなどもわかりやすく、やりたいことがユーザー視点でできるツールだと感じました」。

システム構成図

システム構成図 [拡大図]

<今後の展望>
アクティブな顧客情報データベースを目指して
本番のデータ移行に向けた準備が進行中

SQL Server 2012 へ正式に移行した後は、まず安定性の確保とコスト メリットを活かせる運用の確立が最優先事項だと同社では考えています。これを受けて福島氏も、「本採用後は、いよいよデータ移行という大仕事が待っていますが、ここでいかにゲームのサービスを止めることなくスムーズに移行できるか。当社としても、精一杯頑張ってお手伝いさせていただきたいと思っています」と、準備に余念がありません。

「オンライン ゲームの世界は移り変わりや競争が激しく、ともすればネット ビジネスとしての収益性といった側面から語られがちです。しかし当社では社長以下全員が "ゲームは面白くなければならない" と考え、 "感動と楽しい経験を提供する" をスローガンとしています。今回 SQL Server 2012 によってリプレースした基幹システムが、ゲーム好きの人々の声を聞き分けるための、アクティブな顧客情報データベースになってくれればと願っています」と語る森田氏。ガンホーは、どこまでもゲームの面白さにこだわって成長を続けていきます。

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ソリューション概要

プロファイル

1998 年 7 月、インターネット上でのオンライン インタラクティブ オークション事業の会社を設立。2002 年 8 月に、ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社外部サイトへ移動するため、別ウィンドウで開きますに商号を変更し、主な事業内容をオンライン ゲーム サービス事業へ変更。以来、「ラグナロクオンライン」を始めさまざまなオンライン ゲーム サービスで、ゲーム ファンの方々からの支持を集めてきました。ガンホーグループでは、お客様、従業員、協力会社、株主の皆様、そして健全たる文化創造発展のために、情熱をもった事業活動を行うことを活動指針とし、世界中の 1 人でも多くのお客様を笑顔にし、人々の心を豊かにする新たな創造に邁進していきます。

導入ソフトウェアとサービス

導入メリット

  • AlwaysOn によって非常に高い可用性が確保され、オンライン ゲーム利用者の ID 管理や課金管理、認証管理を行う「基幹システム」の安定かつノン ストップでの稼働を保証。
  • AlwaysOn による透過的なデータベース連携が、容易かつ自動化された負荷分散を実現。ゲーム ユーザーのアクセス集中時にも、安定したパフォーマンスと可用性を約束。
  • Power View が、直感的で使いやすいセルフ BI 環境を提供。誰でも特別なスキルを要求されることなく、オンデマンドなデータ抽出、分析によるユーザー情報の活用が可能に。
  • マイクロソフトが提供するライセンス体系が、従来のコア ベースの課金と比較して大幅なコスト ダウンを実現。運用面でのコストも含め、飛躍的な年間コストの削減を達成。

ユーザーコメント

「SQL Server 2012 には、現在注目を集めている最新の技術動向に対応できる可能性があると感じています。たとえばビッグ データという面では、Hadoop に対する対応や Windows Azure と組み合わせて行うデータ分析といったことが将来的には考えられるのではないでしょうか。また、遠隔地にデータベースを配置したディザスター リカバリなども、ぜひ実現していきたいと考えています。これらの新しい機能を、私たちがどこまで使いこなせるかが課題です」

ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
オンライン本部
システム運用部
部長
森田 康二 氏

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本ケーススタディは情報提供のみを目的としています。Microsoft は、明示的または暗示的を問わず、本書にいかなる保証も与えるものではありません。

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