ビジネス TOP導入事例 > 株式会社 北研

株式会社 北研

 印刷用ページを表示する印刷用ページを閉じる

掲載日: 2013 年 2 月 25 日

生産者とのリレーション強化に向けて、Office 365 を活用。破格のランニング コストで全国各地の営業拠点をオンライン会議で結び、大幅なコスト削減と業務の効率化を実現

株式会社 北研が提供する、シイタケ菌床適応品種から育つ菌床シイタケは、「サンマッシュ」のブランド名で流通。日本の生シイタケ市場において 50% 以上のシェアを誇っています。生産者と共に全国サンマッシュ生産協議会を組織し、安全で品質の高いシイタケ作りを続けている北研では毎日、全国各地の栽培状況などを社内 LAN で報告し、さらに変化する情勢に対応し、研究に活かすための「営業会議」を実施しています。しかし、各地からの出張費や、移動に費やす時間のロスなどが課題となっていました。この課題解消のために同社が選択したのが、「他のビデオ会議システムに比べてランニング コストが 10% 程度しかかからなかった」というマイクロソフトのクラウド サービス Microsoft Office 365 の Lync Online でした。

<導入の背景とねらい>
安全で高品質な菌床シイタケ栽培を支えるための会議運営を、クラウド サービスで効率化

1961 年の創立以来、株式会社 北研 (以下、北研) は、「栽培者が有るから会社が在る」という社是を掲げ、全国各地の生産農家との親密な関係を築き、日本の食糧事情の改善に努めてきました。初代社長である内堀 忠利 氏が戦後復興を志し、1950 年代から携わってきたシイタケ栽培は、1988 年にシイタケ菌床適応品種「北研 600 号」を種苗登録して以来、さらに大きく成長。現在、日本国内で生産されている生シイタケの 50% 以上は、同社が提供するシイタケ菌床適応品種を使い、環境管理された場所で育った「菌床シイタケ」が占めるまでになっています。北研 代表取締役社長 川嶋 健市 氏は、同社の理念と活動について次のように説明します。

株式会社 北研
代表取締役社長
川嶋 健市 氏

「今から 27 年前に『サンマッシュ生産協議会 (現・全国サンマッシュ生産協議会)』を発足させ、当社の研究内容や技術を公開して意見交換を行ってきました。『サンマッシュ』というのは当社が開発した一連の菌床適応品種から育った菌床シイタケのブランド名として、原木栽培と区別化を図るために命名しました。こうした取り組みを続けることで生産者の方々と共に成長してきました」。
そして北研のビジネスは今も「全国の生産者たちとの親密なリレーションに支えられている」と、同社の研究所を 30 年近く指揮してきた常務取締役 総務部・営業部 管掌 鮎澤 澄夫 氏は続けます。
「シイタケの種菌は、クローンのように増えます。ですから、論理的には同一品種からはすべて同じようにシイタケが育つはずです。しかし、現実にはいろいろな変化も生じます。さらに、菌を育てるために使用する木材も、北海道ならミズナラ、関東ならコナラ、四国や九州では椎の木を用いるなど、栽培環境が各地で異なります。そこで私たちは、当社から全国に届けられた種菌が、全国の生産者の方々の下で立派に育っているかどうかといった情報を聞き取り、毎月の営業会議で報告し合い、研究にフィードバックするという取り組みを続けています」。
上述の営業会議は、全国から営業所長が栃木県下都賀郡壬生町にある本社に集合し、毎月開催されています。北研にとって重要な意味を持つこの会議ですが、「コストと時間」という大きな課題があったと、同社 執行役員 営業本部長 伊藤 久則 氏は話します。
「当社の営業拠点は、岩手県から大分県まで 5 か所あります。さらに言えば、本社の所在地も決してアクセスの良い場所ではありません。場所によっては、移動を含め会議のために、2 ~ 3 日を費やしてしまうケースもあります。月間約 20 日の営業日のうち、2 日以上を費やすということは大変なロスになります。出張費もかさみますので、できれば効率化したかったのです」。
北研ではこの課題を解消するために、専用のビデオ会議システムの導入などを検討していました。しかし、栃木県を中心に IT ソリューションの提供を行う日本コンピューターシステムサービス株式会社 (以下、JCOM) との出会いから、まったく異なるソリューションの採用に至っています。それが、マイクロソフトのビジネス用クラウド サービス Microsoft Office 365 でした。

<システム概要と導入効果>
クリアな映像と音声のオンライン会議を他に比べ、約 9 割低いランニング コストで実現

株式会社 北研
常務取締役
総務部・営業部 管掌
鮎澤 澄夫 氏

株式会社 北研
執行役員
営業本部長
伊藤 久則 氏

北研では、Office 365 の Lync Online を、各地の営業拠点とのコミュニケーションに活用しています。導入の決め手は、「コストの大幅な削減が可能」な点にあったと、伊藤 氏は説明します。
「Lync Online は映像も音声も思っていたよりクリアで、オンライン会議に必要な機能がすべて揃っており、他社の専用ソリューションと比べても、遜色がありませんでした。しかも操作が簡単です。さらに、クラウド サービスですから、設備面での初期投資は不要です。ほかに検討していたソリューションと年間のランニング コストを比較すると 85 ~ 90% は削減できたのです。しかも、1 回の営業会議にかかる出張費が 25 万円前後かかっていましたから、投資を回収するどころか、Lync Online のライセンス料の何十倍も節約できたことになります」。
こうして導入された Lync Online は、まず各営業所の人事考課面接に役立ったと、川嶋 氏は続けます。
「まずは、半期に一度、営業所長と行う人事考課面接で Lync Online を利用しました。PC の画面上で同じ資料を共有しつつ、テレビ電話のようにお互いの顔を見ながら 1 対 1 で話ができますので非常に良かったですね」。

Kinect を活用して、遠隔地の空間連携を検証

Kinect と Lync を活用した遠隔オフィスの空間連携イメージ

Kinect と Lync を活用した遠隔オフィスの空間連携イメージ

そして年末年始の多忙な時期をスムーズに乗り切るために営業会議を Lync Online で行うべく、準備を進めていた北研では、2012 年 12 月および 2013 年 1 月に約 20 名でのオンライン会議を実施しています。しかし、「本社の会議室に集まった十数名がそれぞれ PC を持ち寄って Lync にアクセスしたためにハウリングが起きたり、無線ルーターが 1 つしかない環境では音声が途切れてしまったりと、なかなか苦労した側面もありました」と、鮎澤 氏。
この相談を受けた JCOM では、Office 365 に関連したパートナー ネットワークを活かして、東京にある株式会社ダンクソフト (以下、ダンクソフト) が行っている実証実験「Kinect と Lync を活用した遠隔オフィスの空間連携」を、北研に紹介。ジェスチャーや音声を認識する NUI (ナチュラル ユーザー インターフェイス) を備えた Kinect for Windows を活用し、遠隔地にある空間を違和感なくつなぐ試み (※イメージ写真参照) に、北研も参加することになりました。
伊藤 氏は、この試みを体験した感想を次のように述べています。
「壁に吊るしたスクリーンに向けて、この会議室にテーブルを縦に並べていたのですが、スクリーンの向こうにもキレイに机が並び、まるで部屋がつながっているようで面白かったですよ。あのように、プロジェクターと Kinect さえあればオンライン会議ができるのは、とても良いと思います」。

<今後の展望>
シイタケの魅力を伝える食育授業など、さまざまな局面に IT を活用

川嶋 氏は、Kinect を活用したダンクソフトの実証実験を含め、今後も Lync Online の活用を深めていきたいと話します。その用途は広く、北研が学校関係者などの協力を仰ぎ、3 年前から各地で行っているきのこ類に関する食育授業にも使えるのではないかと言います。
「シイタケにはグアニル酸という、和食に欠かせない 3 大旨味成分の 1 つが含まれています。しかし、『子どもたちの嫌いな野菜』では常に上位にいます (笑)。ところが新鮮なシイタケを子どもたちに食べさせてみると『美味しい』と喜んでくれます。やはり鮮度が落ちると、臭いが強くなり、味も変わるのです。そこで、古き良き和食文化を残していくためにも、きのこ類に関する食育を行いたいと地元の学校関係者に相談したところ、多くの方に賛同いただきまして、3 年前から各所で食育授業を行っています。今後、この取り組みを全国へと広げていく上で、Office 365 のような IT の力も、うまく活用できればいいと思います」。

ダウンロード

Download File 5434-WI1.pdf

PDF ファイル 807 KB
Adobe Reader を利用して PDF ファイルを閲覧・印刷することができます。ダウンロードはこちら 外部サイトへ移動するため、別ウィンドウで開きますからできます。

ソリューション概要

プロファイル

株式会社 北研外部サイトへ移動するため、別ウィンドウで開きますは、1961 年に創業して以来、「栽培者が有るから会社が在る」という社是を掲げ、総合きのこ種菌メーカーとして、全国各地の生産農家との親密な関係を築いてきました。1986 年に発売されたシイタケ品種「北研 600 号」は原木栽培から菌床栽培への道を切り開く画期的な品種で、1987 年には当社のシイタケ種菌と技術を使用する栽培者の団体、全国サンマッシュ生産協議会が組織され、2010 年には 2,000 名以上の会員を数え、菌床シイタケ生産のシェア 50% 以上を占めるまでに至っています。

導入ソフトウェアとサービス

パートナー

Microsoft Partner Gold Business Intelligence Silver Midmarket Solution Provider


Microsoft Partner Silver Independent Software Vendor (ISV)

導入メリット

  • テレビ会議システムの 10 分の 1 程度のコストで導入可能
  • Kinect for Windows などのマイクロソフト製品との連携活用が容易
  • Microsoft Office 製品と近しい操作性

ユーザーコメント

「まずは、半期に一度、営業所長と行う人事考課面接で Lync Online を利用しました。PC の画面上で同じ資料を共有しつつ、テレビ電話のようにお互いの顔を見ながら 1 対 1 で話ができますので非常に良かったですね。今後、活用を広げて、生産者の方々とのコミュニケーションや食育授業など、いろいろな局面で活かすことができれば、尚のこと良いだろうと思います」。

株式会社 北研
代表取締役社長
川嶋 健市 氏

  • 日本のデジタルトランスフォーメーション浸透度は? (新規ウィンドウで開きます)
  • IT 担当者向け Microsoft 365 オンライン セミナー公開中! (新規ウィンドウで開きます)
  • オンデマンド配信中! Microsoft Tech Summit 2017 Online (新規ウィンドウで開きます)

本ケーススタディに記載された情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。
本ケーススタディは情報提供のみを目的としています。Microsoft は、明示的または暗示的を問わず、本書にいかなる保証も与えるものではありません。

ページのトップへ