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自分未来アソシエ株式会社

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掲載日: 2012 年 3 月 27 日

全国約 900 の個別指導学習塾をサポートするマネジメントシステムを、Windows Azure Platform 上に構築。年間の運用コストを大幅に削減

自分未来アソシエ株式会社では、全国に展開している約 900 もの個別指導学習塾が、本来の目的である子どもたちへの教育に集中できるよう、事務作業などを本部で統括代行するために、TMS (Total Management System) と呼ばれる独自システムを活用したサービスを提供してきました。そして、2011 年。この TMS をより効率的で安定したシステムとするため、全面的にシステムを刷新。円滑なサービス提供を支えるスケーラビリティと、データベース活用の容易さ、RIA を実現する開発生産性の高さなどを評価し、マイクロソフトのパブリック クラウド サービス Windows Azure Platform を、新システム「TMS2」のサービス提供基盤として採用しています。

<導入の背景とねらい>
子どもたちの教育に熱意を燃やす学習塾オーナーを事務作業から解放するためにサービスを提供

自分未来アソシエ株式会社
代表取締役会長
稲吉 正樹 氏

株式会社ギンガシステムソリューション
システム開発部 部長
近藤 浩明 氏

自分未来アソシエ株式会社 (以下、自分未来アソシエ) は、1994 年に「がんばる学園 六名校」を開校したことを始まりとして、「個別指導」の学習塾を全国に展開。創業から 18 年を経た現在では、「がんばる学園」のほか「ITTO個別指導学院」、「みやび個別指導学院」などの学習塾、約 900 教室を全国に展開しています。自分未来アソシエでは、これらの学習塾を効率良く運用するために TMS (Total Management System) と呼ばれる独自システムを活用してきたと、自分未来アソシエ 代表取締役会長 稲吉正樹氏は説明します。
「当社の学習塾の約 8 割はフランチャイズです。フランチャイズ オーナーの方が入会案内などの電話を受けようと思っても、日中は授業などで忙しくされていますから、十分に受け答えする時間も取れません。また、経理事務のためだけに人員を増やすのも難しいでしょう。そこで、授業料の引き落としから講師への給与振込、さらには入会案内や問い合わせの電話などもすべて、本部で代行しています。こうして業務負担を少なくして、本来の目的である子どもたちへの教育に注力していただける環境を提供することが、当社の特長になっています。そして、このサービスを行うために活用してきたのが TMS なのです」。

自分未来アソシエの TMS は、約 10 年に渡って活用されてきたシステムです。Microsoft Visual Basic で作成されたスタンドアロンのシステムを各校で使われている PC にインストール。本部に置かれた Java ベースのシステムにインターネット経由でデータを送信し、連携活用していました。ピーク時には毎月 10 校、年間 100 校のペースで開校し、成長を続けてきた自分未来アソシエでは、TMS をカスタマイズしながら運用してきましたが、課題も多かったと稲吉氏は振り返ります。

「全国で稼働するスタンドアロンのシステムを運用管理するのは大変なことでした。当社の IT パートナーである株式会社ギンガシステムソリューション (以下、ギンガシステムソリューション) の協力で大過なく運用してきましたが、より効率的なシステムがあれば乗り換えたいと考えていました」。

そこで折に触れ、TMS の Web サービス化などを検討してきましたが、「2007 年の NOVA 事業取得など、大きな経営課題が続き、大規模なシステム変更を行うタイミングが難しかった」と稲吉氏。
しかし、2011 年に同社は、長年の課題を解消するのに最適なプラットフォームとして、マイクロソフトのパブリック クラウド サービス、Windows Azure Platform を選択。全国 900 教室へのサービス提供をよりスムーズにする 「TMS2」のコアとなる機能の開発を、約半年の短期間で完了させています。

<Windows Azure Platform のメリット>
約 50,000 人の生徒情報や出納などを一元管理する RIA システムをわずか半年でスピード構築

TMS2 画面イメージ

TMS2 画面イメージ[拡大する]新しいウィンドウ

自分未来アソシエが新規に開発し、全国の学習塾へのサービス提供に活用する 「TMS2」は、全校約 50,000 人の生徒情報管理、授業日程管理、入出金・出納管理、本部による校舎業務代行機能など業務全般をサポートする Web サービスです。
この「TMS2」開発に際し、Windows Azure Platform をサービス提供基盤に採用した最大の理由がデータベースであると、ギンガシステムソリューション システム開発部 部長 近藤浩明氏は説明します。

「TMS2 のランニングコストを抑えるためにも、PaaS (Platform as a Service) のレイヤーに属するクラウド サービスを活用するのが一番だと考えました。TMS2 実現には RDBMS (Relational DataBase Management System) の構築が欠かせないのですが、Amazon や Google などを検討した時点では、Google にはデータベースが正式に採用されておらず、Amazon RDS もバックアックやパッチの自動化はあるものの、高可用機能はないようでした。しかし、SQL Azure は 3 つの物理マシンに 1 つのプライマリレプリカと 2 つのセカンダリレプリカを作成する 3 重化による高可用性を提供しています。また、過去 2 週間の指定した時間にデータベースをリストアすることができる Point in time restore やディザスタリカバリーの提供など、将来的な充実も予定されていました。結果として、Windows Azure Platform 以外の選択肢はありませんでした」。

また、自分未来アソシエが TMS2 の提供基盤としてクラウド サービスを念頭に置いた背景には、「全国 900 の教室で TMS が活用されるタイミングが、ほぼ一緒」という事実があります。増え続ける教室数と、集中するトランザクションに対応できるスケーラビリティを担保する上で、クラウド サービスの採用はごく自然な選択であったと近藤氏は補足します。

さらに、自分未来アソシエが重視した「ユーザービリティ」についても、RIA (Rich Internet Applications) の技術である Microsoft Silverlight 4 活用によってクリアできたと、稲吉氏と近藤氏は声を揃えます。
「フランチャイズ オーナーや講師の方々は、年齢層も幅広く、必ずしも PC の操作に慣れているわけではありません。従来スタンドアロンで提供していた TMS 以上の操作性を実現することが不可欠でした。そこで、デザインや操作性に関して何度もミーティングを重ねて、多くのリクエストを出したのですが、それらはほぼすべて実現できました」(稲吉氏)。

「たとえば、TMS2 の授業日程表では、画面に表示された時間割の中から任意の時間をクリックして、時間帯を指定し、予め登録しておいた生徒名をプルダウン メニューから選択するだけで設定できてしまいます。ほとんどの場合、生徒さんごとに授業の曜日や時間などは決まっていますので、メニュー内の『ベース』に登録しておけば、いつでも授業日程を呼び出してコピーできます。また、授業時間を変更したい場合も、予定表の画面上でドラッグ & ドロップするだけで大丈夫です。1 日のスケジュールが正確に記録されていないと授業の消化管理や講師の報酬額も変わってしまいますので、この画面の操作性にはこだわりました」(近藤氏)。

TMS2 は、2011 年 9 月頃から本格的に開発が進められ、わずか半年後の 2012 年 2 月にはリリースしています。こうしたシステム開発のスピードこそクラウド活用のメリットであると、近藤氏は言います。
「従来であればサーバーを調達して、クラスタ構成を組む段階でかなりの時間を要しますし、コスト的にも 1,000 万円近くの予算が必要となるでしょう。しかし、Windows Azure を採用することで、サーバーの要件定義を含め環境構築にかかる期間が不要になると共に、最小限のイニシャルコストで開発をスタートさせることができました。それに、サーバーを実機で調達した場合、3 ~ 5 年を目処に入れ替えの検討が必要になりますが、Azure であればそうした心配も不要です」。

<導入効果と、今後の展望>
年間 42 人/月のシステム運用コストを削減

TMS2 が本格的に展開されるのはまだこれからですが、稲吉氏は TMS から TMS2 に移行することで、本部のオペレーションも大幅に効率化されるだろうと話します。
「今まで、本部での TMS 運用には 7 人/月ほどの負荷がかかっていました。しかし、今後はその半分。3.5 人/月ぐらいで済むでしょう。年間で言えば約 42 人/月の削減ですから、TCO (Total Cost of Ownership) 削減効果は非常に大きいと思います」。

最後に稲吉氏は今後への期待として、次のように話します。
「今回、世界各地にデータセンターのある Windows Azure を採用することで、災害時復旧対策にも役立つのではないかと期待しています。また、今後の機能拡張が容易である点も評価しています。本システムは本部、校舎の利用に留まりません。学習塾として、より良いサービスを提供するために、たとえば安全確保のために入退室管理として、お子さんが帰宅された時には保護者へメールを送信する機能などもありますが、そのほかにも、お子さんの成績の推移を一覧できる画面を提供するなど、保護者の方にもご利用、ご満足いただける、さまざまな機能を考えています」。

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ソリューション概要

プロファイル

自分未来アソシエ株式会社外部サイトへ移動するため、別ウィンドウで開きますは、1994 年に「がんばる学園 六名校」を開校したことを始まりとして、「個別指導」の学習塾を全国に展開。2000 年には社名を、「株式会社がんばる学園」から「株式会社ジー・コミュニケーション」に変更。ギンガシステムソリューション※を含む、ジー・コミュニケーション グループを形成し、外食産業にも進出。2003 年に教育事業を分社化し、株式会社ジー・エデュケーションを新たに設立。2012 年に、自分未来アソシエと社名を改め、現在に至っています。


※ 株式会社ギンガシステムソリューションは「すべての人に、最適なコミュニケーションを」というモットーを持ってテレビ会議システムの開発及び販売、各種システム開発、ASP サービスの提供、POS レジ、POS システムの販売を行っている企業です。

導入メリット

  • 全国の約 900 の教室から集中するトランザクションにも対応できる可用性の高さ
  • Windows Server + Microsoft SQL Server での開発経験とスキルを応用し、短期間でのシステム構築が可能
  • Expression Studio 4 などのツールや Silverlight の活用により、ユーザビリティに優れた RIA を短期で構築
  • 海外のデータセンター活用により、将来的な災害時復旧対策にも対応

ユーザーコメント

「やはり、一番に感じたのはシステム開発の速さです。今までであれば、2 ~ 3 年のスパンが必要であったのが、2011 年 9 月頃から本格的な開発を進め、2012 年 2 月にはコアとなる機能の開発を完成しています」。

自分未来アソシエ株式会社
代表取締役会長
稲吉 正樹 氏

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