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ジョルダン株式会社

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掲載日: 2011 年 7 月 26 日

防災マップや福祉、お買い物情報など地域に密着した情報を、災害発生時にも途切れることなく提供する双方向情報サービスの基盤として、Windows Azure Platform を採用

「乗換案内」などの Web サービスを提供しているジョルダン株式会社では、2011 年 4 月 12 日から栃木県宇都宮市の市民向け双方向情報サービス「Utsunomiya CommuCs (宇都宮コミュックス)」を開始しています。このサービスでは、宇都宮市の協力の下、防災マップ、放射線量などの災害情報を配信するほか、地域の生活情報、地元商業施設からのお知らせなど、地域に密着した多彩な情報を配信。サービス提供基盤には、「万一の災害発生時にも途切れないこと」や「地域の商店主様に安価に情報発信をしていただける価格設定」を満たすものとして、マイクロソフトのパブリック クラウド サービス Windows Azure Platform を採用しています。

<導入の背景とねらい>
「ジョルダンクラウド・コンテンツサービス」の新たなインフラとして "価格と性能" のバランスに優れたサービスを選定

ジョルダン株式会社
執行役員
企画営業部長
東寺 浩 氏

ジョルダン株式会社
企画営業部
サブリーダー
松本 佳子 氏

1994 年 3 月に「東京乗換案内 for Windows 3.1」がリリースされて以来、多くのユーザーの支持を集めてきた「乗換案内」を筆頭に、多彩なコンテンツやサービスを展開しているジョルダン株式会社 (以下、ジョルダン)。同社では、「乗換案内」エンジンを核とした多彩なコンテンツを、2009 年 8 月から「ジョルダンクラウド・コンテンツサービス」の名の下に統一。ジョルダンが運営するデータセンター サービスによって提供しています。
ジョルダンのユーザー数は多く、ケータイ ユーザー向けに提供されている無償サービス「AD乗換案内」を、約 700 万ユーザーが利用。そして、スマートフォン向けアプリは、総計で約 500 万ダウンロードされています。そのほか有償版の「乗換案内NEXT」や PC 版の利用を含め、月間で 5 億を超えるアクセスを支えています。

そして、2011 年 4 月。NTT東日本が提供する生活情報端末「光iフレーム」に、宇都宮市の自治体情報や生活情報、地域の商業施設と提携した各種情報を配信する双方向情報サービス「Utsunomiya CommuCs (宇都宮コミュックス)」を開始するに際し、ジョルダンでは 1 つの決断を行いました。それが、「CommuCs」のサービス提供基盤として、マクロソフトのパブリック クラウド サービスである Windows Azure Platform を採用することでした。

ジョルダン 執行役員 企画営業部長 東寺浩氏は、「CommuCs」に Windows Azure Platform を採用した理由を次のように説明します。
「当社としては、各種サービスをクラウドにしていくかどうか、ということについて 6 年前に議論を終えています。後は、各社で提供されているパブリック クラウド サービスの価格と性能のバランスがどこまで評価できるかという 1 点にかかっていました。金融機関での利用にも耐えるセキュリティレベル 5 の国産クラウド サービスをすべて検証しましたが満足できませんでした」

国産のサービスを検討対象としたジョルダンにとって、Windows Azure Platform は当初「比較対象外」のサービスでしたが、最終的に「価格と性能のバランス」において最も評価の高いサービスとして浮上したと、東寺氏は続けます。
「実は、ジョルダンクラウドのサーバーは、ほとんどが Windows Server です。その上に載せているフレームワークも、Microsoft .NET Framework で開発しています。そのため、フロント部分に関しては Windows Azure Platform 上への移行を評価する際に、約 2 日から 3 日で終わってしまったのです。
データベースに関しては Oracle を利用していたため、SQL Azure への移行に若干時間を要したのですが、しかしこれも事前の予想通り、約 1 か月で完了しています。
さらに、マイクロソフトならではの付加価値として評価したのが、サポート面です。私たちとしては、システムに課題が生じた場合でも、お客様をお待たせするわけにはいきませんので、IT パートナーからの回答が遅れれば自己解決を図る必要があります。しかし、そこでリスクが生じるくらいなら、当社のデータセンターを引き続き活用すれば良いだけの話です。
この点、マイクロソフトの対応は非常にスマートでした。検証段階から解決していない疑問点は、現時点で何も残っていません。これが、Windows Azure Platform 採用の最大の理由です」

<Windows Azure Platform のメリット>
より良いサービスを低価格で提供することに貢献するコストメリットと、災害時の継続性を評価

「光iフレーム」を通じて提供されている「CommuCs」は、Community Cloud Service の略称であり、「地域に特化したクラウド サービスを提供し、地域の活性化に貢献することをコンセプトとしています」と、ジョルダン 企画営業部 サブリーダー 松本佳子氏は説明します。

「『Utsunomiya CommuCs』は、千葉県佐倉市のユーカリが丘住民向け、函館市民向けに続き、今回で 3 か所目となる地域密着型双方向情報サービスです。当社は、サービスのプラットフォームを提供するだけであり、『光iフレーム』上に表示される情報はすべて、自治体や参加されている企業・商店の方にリアルタイムで更新いただいています。
提供されている情報はさまざまありますが、自治体からの各種伝達が直接届けられることや、地域の商店からのお得な情報配信について、ご評価の声を数多くいただいています」

「CommuCs」は、ユニバーサル デザインに配慮し、7 インチの画面上の文字も読みやすく、使いやすいインターフェイスでデザインされています。最新の情報を受信すると、画面下にテロップ表示されるため、操作の必要もなく情報を確認できるようになっています。また、「CommuCs」の利用に際しては、住所・氏名・年齢などのお客様情報をあらかじめ登録することになっており、自治体や企業・商店から配信される情報も、このお客様情報に基づいて分類できるため、不要な情報で画面が埋め尽くされることのないよう配慮されています。

一方、情報を配信する企業や商店にとっては、ターゲットに応じた販促活動などがスムーズに行えるというメリットが生じます。そして地域活性のためには、より多くの企業・商店がこのメリットを活かし、情報を配信することが重要であるとして、松本氏は「この点において、Windows Azure Platform の価格と性能のバランスが重要な意味を持っている」と、強調します。

「地域活性のためには、小さなお店を営まれている方にも積極的にご活用いただいて、販促活動につなげていただきたいと思っています。そのためには、サービス提供基盤にかかる運用コストを下げる必要があります。その点において当社のデータセンターの設備はすでに減価償却を終えており、非常に低コストで運用できています。それと比較してもなお、コストメリットを得ることができるかどうかも、Windows Azure Platform 採用の重要な判断基準だったのですが、PaaS (Platform as a Service) であるため運用管理の手間も少なく、非常に運用コストに優れていました」

そしてもう 1 点、重要なメリットが「災害時にこそ求められる災害情報を、きちんと届けられる基盤であること」でした。
「Windows Azure Platform のサーバーは国外にあるため、国内の災害発生時にサーバーがダウンすることがありません。しかもその通信速度は、当社が国内に設置しているデータセンターと比較してもまったくそん色ありませんでした。これは非常に大きなメリットになっています」

<今後の展望>
「見守りサービス」や「買い物難民支援」など、より深く地域に貢献できるサービスへ

「CommuCs」は、現時点ではまだ 3 都市への導入が終わったばかりですが、今後は関西地方も含め、光回線の普及と共に、より広く大きくサービス提供地域が拡大していく予定であると、東寺氏は話します。
「『CommuCs』は、それぞれの地域に限定した情報配信を行っていますが、今もすでに『地域間を結んだ情報交換』について打診をいただくなど、さまざまな可能性が広がっています。今後普及が進み、『地域間の情報交換』が進めば、たとえば九州の物産を、お店や農家の方が直接、宇都宮市のお客様に販売することも可能になります」

さらに、地域に密着し、生活に密着した双方向の情報発信サービスだからこそ、「見守りサービス」や「買い物難民支援」にも効果を期待できると、東寺氏は締めくくります。
「『見守りサービス』に関しては、たとえばご高齢の方が『光iフレーム』を操作されたときに、端末内に登録されたご家族のアドレスにメールを送信させていただくといった方法で、安否のご確認に役立てていただくこともできると思います。
また、近年問題となっています『買い物難民支援』に関しては、『ネットスーパー』の機能を備えて、この『光iフレーム』を操作するだけでお買い物していただけるようになるでしょう。あるいは、ボタンを押したらお店の人が御用伺いに来てくれるなど、『光iフレーム』を窓口として、地域の人と人が、もっと広く深くつながっていくことに貢献できれば幸いです」

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ソリューション概要

プロファイル

ジョルダン株式会社外部サイトへ移動するため、別ウィンドウで開きますは、「自社こそが最強の開発集団である」を基本スタンスとする「もの作り」の集団として、IT に基づく独創的な構想力を持った「もの」を世に問い、社会の進展に貢献することを目指しています。また、「連立小会社的中会社」を基本戦略としてグループを構成。数人から 10 人程度の「小会社」ごとの責任の明確化を図ると共に、組織の柔軟性・機動性を高め、素早いビジネス展開を実践しています。

導入ソフトウェアとサービス

導入メリット

  • オンプレミスの Windows Server 上に展開したシステムを、容易に移行可能
  • PaaS のメリットを活かした低コスト運用で、お客様へのサービス提供価格の抑制に貢献
  • 海外にデータセンターを擁することで、国内の災害発生時にもダウンタイムの発生を防ぐことが可能
  • 海外からのサービス提供にもかかわらず、国内のデータセンターからのサービス提供と比較しても、そん色ないレスポンスを実現

ユーザーコメント

「実は、ジョルダンクラウドのサーバーは、ほとんどが Windows Server で稼働しています。そのため、フロント部分に関しては Windows Azure Platform 上への移行を評価する際に、約 2 日から 3 日で終わってしまったのです。データベースに関しては Oracle を利用していたため、SQL Azure への移行に若干時間を要したのですが、しかしこれも事前の予想通り、約 1 か月で完了しています。さらに、マイクロソフトならではの付加価値として評価したのが、サポート面です。検証段階から、解決していない疑問点は、現時点で何も残っていません。これが、Windows Azure Platform 採用の最大の理由です」

ジョルダン株式会社
執行役員 企画営業部長
東寺 浩 氏

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