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学校法人 日本女子大学

掲載日: 2010 年 12 月 24 日
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ソリューション概要

プロファイル
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わが国初の組織的な女子高等教育機関として、1901 年に創設された日本女子大学leave-ms。「女子による総合大学」「一貫教育」「生涯学習」という教育構想のもと、"生涯教育" の理念に基づき、幼稚園から大学まで一貫した教育を実施。グローバル社会においてリーダーシップや独創性を発揮できる女性を育成すべく、教育・研究活動、社会貢献活動に努めています。

ソフトウェアとサービス
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Microsoft Exchange Server 2010
Windows Server 2008 R2
Windows Server 2008 R2 Hyper-V

メリット
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学生と教員 1 万ユーザーの移行をスムーズに完了
高可用性と障害復旧のさらなる簡素化を実現
学内設置とホスティング サービス、2 つの環境をハイブリッドで活用可能なアーキテクチャ
メッセージのスレッド表示やモバイル連携強化、マルチブラウザー対応などにより、OWA の利便性が向上
Microsoft Outlook 2010 をはじめとした Microsoft Office 2010 との連携強化
利便性拡張、管理の簡素化と「安全で安心な環境」を同時に実現


ユーザーコメント
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「利便性が拡張したけれど、管理もしやすくなり、学内のシステムとして必要不可欠な『安全で安心な環境』は変わらず維持されている状態です。
セキュリティからハードウェアやソフトウェアの安定性などまで、いろいろと必要要件が増えていますが、Exchange Server 2010 はそれらをしっかりと満たしてくれる製品だと思います」


学校法人 日本女子大学
管理部長 山田 憲男 氏


「進取の気質」をもってメッセージング環境を、最新の Exchange Server 2010 にアップグレード。学生と教職員合わせて 1 万ユーザーに対して「安全で安心な環境」を維持しつつ、使いやすさと高い拡張性を実現

*学校法人 日本女子大学
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学校法人 日本女子大学

わが国初の組織的な女子高等教育機関として 1901 年に創設された日本女子大学では、2001 年に創立 100 周年を迎えたことを機に、幼稚園から大学までの「一貫教育」を支えるメッセージング環境として、Exchange Server を活用してきました。そして、2009 年。学内における利用者の拡大に伴うパフォーマンスおよび信頼性の向上や、モバイルからのアクセス性向上などのメリットを評価し、Exchange Server 2010 の「早期導入プログラム (RDP : Rapid Deployment Program)」に参加。2010 年 9 月上旬には、いち早く本格運用が開始し、管理面、利用面ともに高い評価を得ています。


<導入の背景とねらい>
より多くの利便性をいち早く活用し、より多くのノウハウを蓄えるために早期導入を決定


* 山田 憲男 氏
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学校法人 日本女子大学 管理部長 山田 憲男 氏

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日本女子大学が「わが国初の組織的な女子高等教育機関」として設立されたのは、まだ世間における女性の立場が弱かった 1901 年 (明治 34 年) のこと。
当時の気風に先取りし、「女子を人として教育すること」を第一目標として掲げた創立者・成瀬仁蔵により創設されてから 100 年以上経過した現在もなお、同学は「女子による総合大学」「一貫教育」「生涯学習」という教育構想に基づき、幼稚園から大学まで一貫した教育を実施。
グローバル社会においてリーダーシップや独創性を発揮できる女性を育成すべく、教育・研究活動、社会貢献活動に努めています。

学校法人日本女子大学(以下、日本女子大学)では、大学創立 100 周年を迎えた 2001 年に、構成員の情報共有を推進するインフラとして、さらに学生たちの利便性向上および IT リテラシー向上のための教育をしっかりと行うための基盤として、学内の情報基盤を刷新。従来は、教育研究用と事務用の 2 系統に分かれていた情報基盤を、Active Directory を認証基盤として統一。併せて、学内のメッセージング環境を、従来事務系のネットワークで活用してきた Microsoft Exchange Server に統一しています。

日本女子大学 管理部長 山田憲男氏は当時のシステム統一について、次のように説明します。
「創立 100 周年に際し、私たちが目指したのは、ネットワークの維持管理から末端につながる PC までのすべてをトータルに維持管理できる情報システムです。コンピュータ演習室などはサブドメインとして PC の管理をそれぞれの組織に委任していますが、ユーザーの管理はトップ ドメインで一元管理しています。
こうした環境を構築するために必要不可欠な認証基盤は、Active Directory 以外には考えられませんでした。たとえば UNIX を使用すると、システムごとに認証を行わなくてはならなくなり、手間がかかります。
選定に際しては、『この先何がデファクト スタンダードになるか』という視点で考え、Active Directory を要としたマイクロソフトの製品群を選びました」

こうして日本女子大学では、2001 年から教職員用の PC には Microsoft Office をインストールして、Outlook のスケジュール管理機能を活用するとともに、学生にはブラウザー経由でどこからでもメール活用が行える Microsoft Office Outlook Web Access (OWA) 機能を提供して、メール活用を行ってきました。

そして、2009 年。Exchange Server 5.5 から「2000」、「2003」とアップグレードを重ねて Exchange Server を活用してきた日本女子大学は、発表されたばかりの Exchange Server 2010 への移行を決定。マイクロソフトの提供する「早期導入プログラム (RDP : Rapid Deployment Program)」に参加しています。

山田氏は、早期導入に踏み切った理由について次のように話します。
「本学には、昔から『進取の気質』があります。教育は、常に改革を行っていかなければなりませんから。それに、本学に在籍する児童・学生たちのことを考えれば、常に最新の環境を用意してあげることには、大きな意味があります。今は、仕事において電子メールなどの IT 活用は必須になっています。彼女たちが卒業して就職するとき、学校で活用していたシステムが前時代的であるがために、就業後に苦労するのではかわいそうですからね。
それに、安全・安心なシステムを提供しなければならないという私たちの責務をまっとうする上でも、利用するユーザー数や、取扱うデータ量が増え続けている中で、より優れたパフォーマンスと信頼性が期待される製品を導入することは当然の話です」

さらに山田氏は「ファースト ユーザーになることは、リスクもあるが、メリットも大きい」と続けます。
「厳しいデバックなどを経て製品化されているわけですから、製品については十分に信頼できます。もし何らかのトラブルが発生したとしても、大概の問題は解決が可能でしょう。だとすれば、少しでも長い期間公式のサポートを受けながら、より良い機能、性能をいち早く活用していく方が得策だと思います。
さらに、初期トラブルが発生し、それを乗り越えたときには、IT を担当する部門としてファースト ユーザーだからこそ得られるスキルやノウハウを蓄積していくことが可能です。
考えられるリスクを差し引いたとしても、今お話ししたようなメリットを感じられる限りは、率先して新しいバージョンの Exchange Server を活用していきたいと思っています」

<導入の経緯とシステム概要>
学生と教職員、合わせて10,000 ユーザーのメールボックスを短期間でスムーズに移行


日本女子大学が Exchange Server 2010 への移行を決定するに至ったポイントとして、主に下記のような理由が挙げられます。
 ・Exchange Server 2000、Exchange Server 2003 が安定稼働していた実績
 ・国内市場において、トップシェアを誇ること
 ・移行により、高可用性と障害復旧のさらなる簡素化が期待できること
 ・アドレス帳を含めてシステムを短期間で移行でき、同じ使い勝手で利用ができること

加えて、下記に並べた Exchange Server 2010 機能拡充が評価されていたと言います。
 ・学内設置とホスティング サービス、2 つの環境をハイブリッドで活用可能なアーキテクチャであること
 ・OWA (Microsoft Outlook Web App) のメールやスケジュール管理機能の強化への期待
   - IE 最新版を含めた、マルチブラウザー対応
   - スマートフォンを含めたモバイルでのアクセス性向上
   - メッセージのスレッド表示機能
 ・Microsoft Office 2010 との親和性

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■ システム概要図
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システムの選定に際してはコスト面への配慮から、各サービス プロバイダーが提供するフリーメールも検討されましたが、「現時点では個人情報を含む重要なメールを外に預ける選択をしなかった」と山田氏は振り返ります。
「他の大学でも、フリーメールの学内利用は多く検討されているかと思います。当然私たちも検討を行いましたが、私どもとしては、重要な情報の詰まった電子メールを外に出すよりも Exchange Server 2010 を学内に設置し、自分たちで責任を持って安全で安心な環境を提供したほうが良いという結論に至りました」

こうした検討を経て Exchange Server 2010 の導入が開始されたのが、2010 年 8 月中旬のこと。既存の Microsoft Windows Server 2003 と Exchange Server 2003 を並行稼働させながら、教職員と学生合わせて 10,000 ユーザーのメールボックスを順次、Windows Server 2008 R2 + Exchange Server 2010 の新環境へと移行させていきました。
結果としてハードウェアの入れ替えを行うためにたった 1 日システムを停止させた以外は、一切サービスを停止させることなくシステムの移行が完了。わずか 1 か月後には本格的に利用が開始されています。

新システム導入後、期待していた「可用性の確保」などの成果が確実に表れていると山田氏は話します。
「従来は、DMZ (DeMilitarized Zone) の領域に MTA (Message Transfer Agent) を設置して運用していたのですが、新しいシステムでは Exchange 組織内のメールフローを制御するハブ トランスポート サーバーで直接メールを送受信する構成に変わっています。クライアント アクセス サーバーの役割も担っていますので、かなりの高負荷になっていますが、安定して稼働しています。
さらにハブ トランスポート サーバーで迷惑メール対策も実施していますが、メールの遅配などといった問題は発生していません。これほど安定した運用ができるとは思っていませんでした」

そしてもう 1 つ、新しいシステム構築における大きなポイントが、「仮想化によるコスト削減」であると、山田氏は続けます。
「実は今回のシステム構築に際しては、Windows Server 2008 R2 Hyper-V も活用し、一部のサーバーを仮想化してコスト削減も図っています。さらに、バックアップに関して Microsoft System Center Data Protection Manager を活用するなど、運用管理も含めてマイクロソフトのテクノロジーへの統一が進められています。
ライセンス調達の効率化も図れますし、運用に際しても、サポートの窓口が一元化されますので効率化が図れます。Active Directory が『次のデファクト スタンダード』であると考えて今日まで活用してきましたが、今もってこれに変わる存在はないと思っています」

<導入効果>
より利便性の高い環境を効率管理し、「安全・安心」な情報基盤を実現


Exchange Server 2010 導入後の評価について、山田氏は「実際に使用してみると、レスポンスが非常に安定していて、快適に使用できているなというのが第一印象です。2003 と比べると『速くなっている』というより、『待ち時間が減っている』と感じました」と言います。

さらにメールの使用感について、現場の教職員の方々から「好評を得ている」と山田氏は続けます。
「今回、Exchange Server 2010 にアップグレードするとともに、Microsoft Office も 2010 へとアップグレードし、Outlook 2010 を活用するように変わっています。インターフェイスがリボン インターフェイスに変わっていますので、この点で戸惑う教職員も多いかと予想していたのですが、早期導入プログラムの中でマイクロソフトにセミナーや研修などを行ってもらった成果が出ているのか、導入後に特に混乱した様子も見られません。
それよりも、Outlook 2010 を使うことで、メールを件名ごとのスレッドにまとめて確認できるようになっていることに対して、皆喜んでくれているようです」

メールのスレッド表示は、Outlook 2010 の利用、および Exchange Server 2010 から新しくなった OWA 機能で活用することが可能です。スレッドごとの表示を選ぶことで、メールのやり取りが件名ごとにまとめられ、手早く一覧できるようになっています。

「私自身、この表示機能を使ってみて非常に便利だと感じました。メールでのやり取りでは、1 つのテーマについて体系的に捉えていくことが必要です。新しく追加となったスレッド表示機能では、件名ごとに、メッセージをスレッドでまとめて見ることができますので、今までと比べてはるかに情報を捉えやすくなりました」(山田氏)。

そして、使用感についてもう 1 点、教職員の方々に評価されている重要なポイントが「マルチブラウザー対応」であると山田氏は言います。
「今回から OWA がマルチブラウザー対応になり、Safari や Firefox でも OWA の全機能が活用できるようになったことは、教職員には特に喜ばれています。私もスマートフォンを使ってメールを同期していますが、本当に便利ですね。
教職員は、『一貫教育』の充実のため、常に努力されています。学外でメールを確認することもあります。その業務を効率よく支援するために、学外からでも、学内と同じような環境にアクセスできる環境を整えることが重要になっています。同時に、学校側でこうした環境を整えることで、セキュリティ ポリシーの適用を確実に行えるなど、ガバナンスとコンプライアンスの徹底にもつながります。
セキュリティからハードウェアやソフトウェアの安定性など、いろいろと必要要件が増えていますが、Exchange Server 2010 はそれらをしっかりと満たしてくれる製品だと思います」

こうしてさまざまなメリットを実現した日本女子大学ですが、このシステム構築の背景には、マイクロソフト コンサルティング サービス (以下、MCS) による設計支援が大きな役割を果たしていたと言います。
「最新システムの実際の設定値や詳細な検討事項について、MCS より早くから情報提供を受けることができ、私たちとしても非常に勉強になりました。Exchange Server 2010 に関するワークショップや、導入と設計に関する注意点も事前に聞くことができ、安心感をもって構築を進められたことは、非常に有意義だったと思います」(山田氏)。

<今後の展望>
「一貫教育」を確かに支える自由な情報共有の実現へ


日本女子大学では、今後さらに学内における情報共有を強化していく予定であると山田氏は言います。
「まだまだ検討している段階ですが、将来的には『一貫教育』を行っていく上で、幼稚園から大学までの各教職員が自由に情報共有を行える環境を築いていきたいと考えています。
たとえば、どこかに 1 つ共有フォルダーを作成するだけで、Active Directory で設定した権限に従って、自由にその中のファイルを閲覧できるようになる……。それも、教職員にしてみれば、どのアプリケーションの機能を使っているとか、そういう細かいことを一切気にせずに、シングル サインオンしただけで共有できるのが理想的です。
学内のデータを可視化して活用する、と言えばいいでしょうか。そうした環境作りの基礎となるものが、今回のシステム構築で出来上がったと思います」

さらに日本女子大学では、Exchange Server 2010 において外部のホスティング サービスもハイブリットで活用できるメリットを活かし、コスト効率を高めるために今後、メールなど学内のシステムをどのようにアウトソーシングするか検討していく予定であるといいます。

最後に、山田氏はマイクロソフトへの期待を次のように述べます。
「我々はビジネスのためではなく、教育のため、これからの人材育成のために行っています。本学の基幹システムはマイクロソフトの製品で統一されていますから、今後も内部でも外部サービスでも利用できるサービスづくりを続けていただき、より安定した、安全、安心な製品やサービスのご提供をお願いしたいですね。
これからもお互い良きパートナーとして、お付き合いをさせていただきたいと思っています」



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本ケーススタディは情報提供のみを目的としています。Microsoft は、明示的または暗示的を問わず、本書にいかなる保証も与えるものではありません。
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