グローバルでの IT 戦略を見直し、次世代基幹システムの構築に着手。 オープン システムにおける仮想化技術などを積極的かつ、より安全に活用するために マイクロソフトとの密接なパートナーシップを選択。
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数多くの関係会社を通じて事業の多角化を推進するとともに、グループ関係会社群のネットワークによって、企業としての総合力を高め続けている三井物産株式会社 (以下、三井物産)。
日本で生まれ、世界で育ってきた総合商社として、絶え間ない変化と成長を繰り返してきた三井物産では、近年の競争激化を背景に、グローバルにおける競争力の向上に注力しています。
その一環として社内に情報戦略委員会を設置して、IT ガバナンスの徹底を含む新たな情報戦略を検討。"グローバル グループ べース" での次世代基幹システムの構築に取り組んでいます。この取り組みで掲げられている課題解決の 1 つに、増加したアプリケーションやサーバーの、より効率的な運用管理が挙げられています。
同社では多種多様な事業を展開しており、従来から、各事業ごと、地域ごとに個別にシステム開発を手がけ、IT 化を進めてきました。
こうした開発案件ごとにサーバーを調達してきた結果、現在ではサーバー台数が 1,000 台以上にまで増加。これらのサーバーを整理するために、"仮想化によるエンタープライズ クラウド環境" へと切り替えていくための実験環境構築が始められています。
仮想化技術の導入という新しいチャレンジに取り組んでいくうえで、海外拠点も含めて、サポート体制が準備されているパートナー。そして、当社の経営理念、あるいは経営戦略を理解してもらえる、強力なパートナーが必要と考えた三井物産では、1996 年から続くマイクロソフトとのパートナーシップの実績を考慮して、64 bit のハイ パフォーマンスを誇る Windows Server
® 2008 R2 導入を決定。
最新の Hyper-V
を採用し、Live Migration 機能を活用することで、別システムで動いている基幹業務システムへの Hyper-V の適用も予定し、"ダウンタイムの発生しない" 仮想マシンによるクラウド構築の準備を始めています。
<導入の背景とねらい>
1,000 台以上のサーバーを整理するために最新の仮想化技術に期待 
 三井物産株式会社 代表取締役 専務執行役員 田中 誠一 氏
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世界中のお客様のニーズに応える「グローバル総合力企業」を目指す、三井物産株式会社 (以下、三井物産)。
企業の IT が加速するとともに世界中の情報が集中化し、1 つの市場変化が世界中に瞬く間に広がり、世界市場そのものを激しく変化させる今日にあって、三井物産でも、競争力強化のために、新たな情報戦略の検討を開始。社内に情報戦略委員会を設置し、世界中に広がる三井物産グループの IT 戦略を見つめ直し、次世代の基幹システム構築へと取り組んでいます。
三井物産 代表取締役 専務執行役員 田中 誠一 氏は次のように説明します。「世界中がネットワークでつながっている今、当社でも国際的な分業体制を敷いています。
また、情報の集中化も非常に進んでいると実感しています。そうした中、グローバルでの競争力強化は、喫緊の課題と理解しています。
そして、経営戦略の中における情報戦略、IT 戦略というのは、言い換えれば会社の神経系統にあたる部分であり、非常に重要なものです。次世代の経営基盤のあり方を検討していく中で、グローバル グループ ベースの体制およびシステムを構築して、全体最適を図り、分業体制における連携を密にすることが大事です。そして全体最適が図られた傘の中で、個別業務における利便性をそれぞれに追求することで、当社の中の個別機能を先鋭化し、質を向上させること。それが、これからの競争力強化を考えるうえで有効だと思っています」。
こうして、次世代基幹システムの構築へと計画を進めている同社ですが、そのためにはまず、既存システムの整理が必要になります。
1996 年に Exchange Server の最初のバージョンである 4.0 を導入し、いち早く電子メール利用に踏み出して以来、積極的に IT 戦略を推し進めてきた同社の中には、現在、1,000 台を超えるサーバーが稼働していると、同社 IT 推進部 部長 中島 透 氏は次のように話します。
「ユニファイド コミュニケーションの利用を含め、たくさんのシステムが社内で稼働しています。アプリケーションの数も、サーバーの台数も、システムのニーズに合わせて増えてきました。1,000 台以上のサーバーを運用するには、やはり苦労もあります。今後、IT ガバナンスなどを強化していくうえで、これらの IT 資産をきちっと整理整頓していくことが重要です。そして、そのための技術として "仮想化" が非常に重要だと考えています」。
企業の神経系統ともいえる IT 基盤の整理。そのために、三井物産が打ち出した方針は、以下の 2 点でした。
- システム基盤の集中化
- 仮想化によるエンタープライズ クラウドの構築
そして、この目的を実現するために同社が選択したのが、Windows Server 2008 R2 と、最新の Hyper-V の組み合わせでした。
次世代基幹システムでは、Hyper-V を活用し、既存の基幹システムをも仮想化。三井物産を支えるシステムのすべてを、可能な限り最適化していく予定であるといいます。
<システム選定の理由>
求めるのは、一緒にシステムを育てあげる信頼できるパートナーシップ三井物産が、Windows Server 2008 R2 に期待した機能は、大きく分けると以下の 3 点になります。
- 64 bit フル対応のハイパフォーマンスで、増大するトランザクションにも対応
- 最新の Hyper-V に搭載された Live Migration 機能によって、"ダウンタイムの発生しない" エンタープライズ クラウドを構築
- PowerShell などの機能活用によってサーバーの運用管理を自動化
特に、仮想化技術である Hyper-V に対する「期待は高い」として、Windows Server 2008 R2 採用にはもう 1 つのねらいがあると、田中氏と中島氏は声を揃えます。
「仮想化技術の導入という新しいチャレンジを盛り込みながら、グローバルでシステム基盤を整備して、競争力を強化していくためには、やはり、グローバルな体制で、確実なサポートをいただけるパートナーが必要です。
さらに、私たち自身、最先端の技術に対するアンテナを張っておくことは非常に重要です。
その側面から考えても、マイクロソフトが、研究開発に年間で 95 億ドル、約 1 兆円ものお金を投資しているということも、大きな意味を持っています。グローバル単位で緊密に連携し、競争力を高めていくうえで、非常に頼もしい、信頼できるパートナーですね」(田中 氏)。
「仮想化の技術は、オープン系のシステムの中では、新しいものです。今回の Hyper-V から Live Migration が搭載されたように、まさにこれから、さまざまな機能やシステムが生まれていく段階にあると言えます。
つまり、現段階で仮想化を取り入れて、既存の基幹システムまでを含めた仮想マシンのクラウドを構築するということは、当社にとっても、非常に大きなチャレンジになるわけです。
当然、サーバーのライセンスを購入したからできあがり、というわけにはいかないでしょう。だからこそ、1996 年に、初めて Exchange Server を導入したときのように、マイクロソフトさんと一緒にシステムを育てていける関係が必要だと考えました」(中島 氏)。
<今後の展望>
最先端技術の効果的活用によって増大するニーズに、効率よく対応三井物産の、エンタープライズ クラウド構築が本格的に始動するのは、まだこれからのことですが、そのほかにも、最新の技術に対する期待として、いくつかの項目が挙げられると言います。具体的には、現在、限定的に一部のアプリケーション権限の設定や認証に使用している Active Directory を最新版へと更新し、今後は、グローバル グループ ベースでの権限と認証の管理基盤へと拡充。
合わせて、今現在国内において検証しているユニファイド コミュニケーション環境を、より広く、より深く活用し、生産性向上に結びつけていくことなどが考えられています。
このユニファイド コミュニケーション活用の検討を好例として、田中 氏が前述したように、常に最先端の技術にアンテナを伸ばし、ビジネスの効率化へと役立てていく三井物産。
同社では、時代のニーズを敏感に察知し、さまざまな事業を展開する上で、個別にシステムを開発、導入していった結果として約 1,000 台のサーバーが稼働する現在の環境が出来上がってきたとして、中島 氏は次のように話します。
「私たちは、何も 1,000 台のサーバーを動かすつもりで IT 投資を続けてきたわけではありません。さまざまなニーズに対応して、ベネフィットを得てきた結果として、1,000 台ものサーバーが積み重なってしまったわけです。
当社でも、今こうして、グローバル グループ ベースで次世代基幹システムの構築に取り組んでいるように、ビジネスの競争力を強化していくうえで、IT への投資は欠かすことのできないものになっています。
技術の進歩が、新しい利便性をもたらす限り、IT システムが "減っていく"ことはないでしょう。
しかし、そのために 1,000 台を超えるサーバーを運用していくのは大変です。だからこそ私たちは、64 bit に特化した Windows Server 2008 R2 のハイパフォーマンスと、最新の Hyper-V によって、サーバーを集約していくことを選びました。
多様化するアプリケーションと、増大するトランザクションに耐える 64 bit のハイパフォーマンス。そして、高性能化が進むハードウェアの性能を、余すことなく活用する仮想化技術。これらは、とても重要なものです。そして、PowerShell など活用することで、運用管理を自動化していけることも、大きな魅力です」。
こうして今、Windows Server 2008 R2 を採用し、仮想化によるエンタープライズ クラウドという大きなチャレンジに向かっていることについて、中島氏は次のように続けます。
「海外の組織における "意志決定" というのは、非常に合理的ですよね。そして、IT システムに対して『何が正解か?』という絶対的な答えを求めても、その答えが見つかるものではありません。
だから当社も、今回の決定については、『マイクロソフトとのパートナーシップ』を選択することが一番合理的だと判断したに過ぎません。仮想化技術を単体で比較して、『これが一番いい』と決めたわけではなく、マイクロソフトをパートナーとして選んだことになります。私たちは、この選択に自信を持っています」。
機能紹介Live Migration: Live Migration を利用すると、サービスを中断することなく、またユーザーがサービス停止に気付くことなく、実行中の仮想マシンを Hyper-V 物理コンピューターから別の物理コンピューターに移動できます。Live Migration は、動的な負荷分散、仮想マシンの最適配置、物理コンピューターのメンテナンス時にも提供される仮想化ワークロードの高可用性、およびデータセンターの電力消費の節約に必要なコア テクノロジーを提供します。
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