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株式会社モリタ

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掲載日: 2012 年 3 月 16 日

バッテリー駆動時間が長く堅牢な Windows 7 搭載のスレート PC を歯科医院での
検査結果入力および患者への説明用端末として採用

株式会社モリタ ショールーム「デンタルプラザ東京」 (有明)

株式会社モリタ ショールーム「デンタルプラザ東京」 (有明)
※右側がチェアユニット「Soaric (ソアリック)」

歯科医療業界の総合商社である株式会社モリタは、従来デスクトップおよびノート PC 用に開発した歯科診療をサポートするソフトウェアを、可搬性に優れたスレート PC で提供することを検討。選定当時の Windows 7 搭載スレート PC の中で、最もバッテリー駆動時間が長く、堅牢性にも優れた「STYLISTIC Q550/C」 (富士通製)外部サイトへ移動するため、別ウィンドウで開きます を選択しました。OS が変わらないので、移行も解像度と入力方式変更に伴う調整程度で済み、迅速な市場投入を実現。既に約 400 台が利用されており (2012 年 2 月末現在)、ビジュアル表示による説明のわかりやすさが患者に好評なのに加えて、業務の効率化にも役立っています。

<導入の背景とねらい>
検査結果を簡単に入力し、診療台において手軽に説明

株式会社モリタ
器械営業推進部 情報営業推進グループ
次長
濱田 吉嗣 氏

株式会社モリタ
器械本部 ネットワーク開発部
次長
多貝 浩行 氏

株式会社モリタ
器械営業推進部 情報営業推進グループ
課長
金子 晋也 氏


株式会社モリタ
ネットワーク開発部 2グループ
係長
樋口 裕恒 氏

株式会社モリタ
ネットワーク開発部 2グループ
楢原 亮兵 氏

歯科医療業界の総合商社である株式会社モリタ (以下、モリタ) は、歯科材料や医療器具、情報機器から、独立開業サポートまで、歯科医療に関わるあらゆる製品や情報、サービスを提供しています。

近年、歯科医院間の競争は激化しており、適切な治療はもとより患者への情報提供や説明、コミュニケーションの重要性がますます高まっています。ただ、ていねいな説明や双方向のコミュニケーションを実施するには、それを補う説明資料の作成に時間がかかり、また、わかりやすい説明をするためには労力を費やさなければなりませんでした。

そこでモリタは、歯科医院内の業務をサポートするためにソフトウェアの開発や院内ネットワークの構築を行ってきました。しかし、従来はデスクトップおよびノート PC での利用を前提にしていたため各診療台での活用には制限がありました。たとえば、診療台のところで歯周検査結果を入力する装置は既に製品化していたものの、画面が小さく、患者に説明するには改めてデスクトップやノート PC などで説明しなければいけないというように時間も手間もかかっていたのです。

そこでモリタでは、「診療台において術者が検査結果を簡単に入力でき、かつ、その場で手軽に患者に説明できる」をコンセプトに、可搬性に優れ画面サイズも最適なスレート PC での商品提供を検討しました。

<導入の経緯>
可搬性に優れたスレート型で、バッテリー駆動時間が長く堅牢な「STYLISTIC Q550/C」を選択

モリタにとって、歯科医院に納めるからには、PC といえども医療機器の 1 つです。株式会社モリタ 器械営業推進部 情報営業推進グループ 次長 濱田 吉嗣 氏は、「確実なサポート保守体制を実現するために、これまで 30 年にわたり富士通グループをパートナーとして、保守を任せてきました。今回スレート PC を選定する際も、富士通製品を選べば従来同様の手厚いサポートが期待できますが、他社製品を選択すると必ずしもそうはいきません」と説明します。また、従来のソフトウェアはすべて Windows ベースで開発しており、これから他の OS の端末を選択することは考えられなかったのです。そんな折、富士通が Windows 7 搭載のスレート PC を新たに発売するという情報を得ました。

そして、2011 年 5 月にスレート PC「STYLISTIC Q550/C」が発売。他の Windows 7 搭載のスレート PC と比較検討のうえ、同モデルに決定しました。その選定理由について株式会社モリタ ネットワーク開発部 2グループ 楢原 亮兵 氏は、「同時期の Windows 対応スレート PC の中では、バッテリーの持ちが約 10 時間と最も長かったのが大きかったですね。また、堅牢性にも優れていました」と評価しています。

<導入効果>
説明がわかりやすいと患者の反応も良く、検査時にその場で簡単に入力もでき効率化を実現

「STYLISTIC Q550/C」の発売から 2 か月後の 7 月、まず最も移行がしやすかった歯周病検査ソフトウェアを搭載し、歯周病検査入力装置「Chirpy (チャーピィ)」として発売を開始。「STYLISTIC Q550/C」を使って、歯周病検査の結果入力と患者への説明画面の表示、検査結果の帳票印刷などを実現しました。

2 か月という短期間での移行について株式会社モリタ ネットワーク開発部 2グループ 係長 樋口 裕恒 氏は、「元のソフトが Windows なので、変更点は解像度の変化に伴う画面レイアウトの変更と、ペン入力の方式が感圧式から静電式に変わったことによる調整程度で済みました」と語っています。

実は以前の「Chirpy」は、「STYLISTIC Q550/C」の半分近くしか画面サイズのないモバイル PC で提供ていたにも関わらず、バッテリーの持ちが悪かったため、結局、電源付近に固定して使われていたという経緯があったのです。今回モリタがバッテリーの持ちを重視した理由の 1 つがそこにありました。

「Chirpy」を利用するのはおもに歯科衛生士ですが、スレート PC になったことで、検査を行う診療台で検査結果の入力から説明までを効率よく行えます。たとえば、入力は、歯周ポケットの深さなら画面から当該数字をスタイラス ペンでタッチするだけに。患者への説明も入力結果から、すぐに歯茎の後退具合などをその場でビジュアル表示できるので、わかりやすい。また、入力したデータは、無線 LAN で電子カルテ システムに送信されるので、カルテ作成用に検査結果を再度入力する必要がありません。このようなデータのシームレスな接続の実現は、業務の効率化にも大きく貢献しています。

歯科医院からは、スレート PC のトラブルもなく患者の反応もいいと好評です。出荷から約半年、スレート PC を活用する歯科医院がますます増えています。

図 1:「Chirpy (チャーピィ)」を利用した歯周病検査入力のしくみ

図 1:「Chirpy (チャーピィ)」を利用した歯周病検査入力のしくみ[拡大図]

Windows 7 上で稼働する歯周病検査ソフトウェアを搭載したスレート PC 端末

Windows 7 上で稼働する歯周病検査ソフトウェアを搭載したスレート PC 端末


<今後の展望>
他のソフトにも対応させ、1 台でさまざまな使い方ができるマシンに育てたい

モリタは、他にも歯科医院に対して、カルテ システムやレントゲン システムなどのソフトウェアも提供しています。濱田 氏は、「今回は、まず歯周病検査だけの対応ですが、他のソフトもスレート PC に移行し、レントゲン画像や治療結果のイメージなどを患者に見せるといった使い方も行っていきたいと考えています」と語ります。

歯科医院を取り巻く環境は、今後も厳しいと予想されています。株式会社モリタ 器械本部 ネットワーク開発部 次長 多貝 浩行 氏は、「今や患者がドクターを選ぶ時代です。ドクターは、患者に対してどう説明できるかが差別化ポイントになっていくでしょう。当社は、これからもお客様である歯科医院が、患者に選ばれ続けるためのお手伝いをしていきます。同時に、富士通には、当社のパートナーとして、これからもサポートをお願いしたいですね」と締めくくってくれました。

法人向けスレート PC「STYLISTIC Q550/C」

法人向けスレート PC「STYLISTIC Q550/C」

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ソリューション概要

プロファイル

昨年創業 95 年を迎えた株式会社モリタ外部サイトへ移動するため、別ウィンドウで開きますは、国内最大の歯科医療業界向け総合商社です。全身の健康につながる口腔内の健康をサポートすることで、国民全体の健康な暮らしに寄与することを目指しています。グループ内に製造部門も擁し、チェアユニット「Soaric (ソアリック)」は、2012 年の iF デザイン賞において、製品本体がプロダクトデザイン部門において最高賞である金賞を受賞しています。

導入ソフトウェアとサービス

導入メリット

  • 医院スタッフが検査結果を紙に記入し、後から改めて PC 入力を行うため、二重の手間がかかっていたが、可搬性に優れたスレート PC により、診察台周りで手軽に検査結果の入力が可能に。
  • 歯科医や歯科衛生士は治療説明などを紙の資料で行う必要があり、管理が煩雑になっていたが、スレート PC 1 台で検査結果の入力から患者への説明まで実現。
  • Windows 7 を使用しているため、ソフトウェアの大幅な変更を必要とせず、既存資産の移行が可能。

ユーザーコメント

「今回は、まず歯周病検査だけの対応ですが、他のソフトもスレート PC に移行し、レントゲン画像や治療結果のイメージなどを患者に見せるといった使い方も行っていきたいと考えています」

株式会社モリタ
器械営業推進部 情報営業推進グループ
次長
濱田 吉嗣 氏

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