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株式会社エムティーアイ

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掲載日: 2011 年 11 月 14 日

1 日約 1 億 PV を想定した実証実験を経て Windows Azure Platform を採用。初期投資を抑え、スピーディーな開発を実現し、Windows Phone 向けのサービスを開始

株式会社エムティーアイ

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数多くの人気サイトを運営し、モバイルコンテンツの有料会員数日本一を誇る株式会社エムティーアイでは、日本での Windows Phone 7.5 搭載端末発売に対応して、人気サイトの 1 つである「ソラダスお天気予報」のアプリケーションの提供を開始。新市場への参入に際し、「投資コストの抑制」と「短期のアプリケーション開発」、「アクセスの急増にも耐える柔軟なサーバー リソース」の 3 点を重視した同社では、Windows Phone 向け「ソラダスお天気予報」のサービス提供基盤として、マイクロソフトのパブリック クラウド サービス Windows Azure Platform を採用しています。

<導入の背景とねらい>
初期投資のリスク軽減、開発のスピード化、柔軟なリソース確保などのメリットを活かし、新市場へ参入

株式会社エムティーアイ
MS事業本部
天気・ニュース事業部
事業部長 大谷 真 氏

「music.jp」や「ルナルナ」、「デコとも★DX」など、フィーチャーフォンおよびスマートフォン向けの人気サイトを多数運営している株式会社エムティーアイ (以下、エムティーアイ) では、初めての Windows Phone 7.5 搭載端末「IS12T」の発売に合わせて、人気サイトの 1 つである「ソラダスお天気予報」の Windows Phone 版アプリケーションを開発。無償ダウンロードにて提供を開始しています。そして、このアプリケーションのサービス提供基盤として選ばれたのが、マイクロソフトのパブリック クラウド サービス Windows Azure Platform でした。

Windows Azure Platform を採用した理由として、第一に「新しいビジネスを実現するスピード」が挙げられるとエムティーアイ MS事業本部 天気・ニュース事業部 事業部長 大谷真氏は話します。
「新サービスの立ち上げに際し、従来から課題となっていたのが、サーバーを用意するだけで約 1 か月かかるという事実です。対して、Windows Azure Platform であれば開発からサービス提供に至るまで必要なサーバー リソースが 10 分程度で用意できてしまいます。このスピードは大きな魅力です」

そして、もう 1 つの大きなポイントが、「成長に応じた、柔軟なリソースの確保」にあると、大谷氏は続けます。
「フィーチャーフォンの公式サイトは、機体のボタンを押せば表示される各携帯電話会社サイトの公式メニューに掲載されていますから、アクセスしてくださるお客様の数も自然と多くなります。しかし、スマートフォンのコンテンツは、お客様に自発的にアクセスしていただかないといけません。ビジネスモデルとしては大きな差があります。そうした意味では、当初から相当数のアクセスを見込んで大量のサーバーを準備するのではなく、できればスモール スタートを実現し、ユーザー数の増加に合わせてリソースを調達できる方が初期投資に関するリスクも軽減できます。
それに、お客様に普段ご利用いただく中でも、アクセス数の増減があります。プロモーションをかけるとアクセス数が一気に増えますし、『ソラダスお天気予報』の場合であれば台風の接近時などは、やはり平常時よりもアクセス数が増えます。そうした "瞬間最大風速" に耐えるサーバー リソースを最初から用意することは大変ですからね」

実はエムティーアイでは、2011 年の Windows Phone 版「ソラダスお天気予報」開発に先立つ 2010 年 11 月に「デコとも★DX」を Windows Azure Platform 上で稼働させる実証実験を実施。1 日あたり約 1 億 PV (ページビュー)、1 分あたり 60,000 PV ものトランザクションにも耐えうるプラットフォームであることを実証しています。

「『デコとも★DX』は、年始の瞬間に、新年のあいさつデコメをダウンロードするために訪れるお客様の数が十数倍になります。この実証実験も、年間のピークである年始のアクセス数を想定して行われています。これほどのアクセス数に耐えられたのですから安心です。
毎年、この年始に備えて、3~4 か月前からキャパシティ プランニングを行い、追加のサーバーを準備していますが、Windows Azure Platform の活用が進めば、この準備期間が大幅に短縮され、余裕をもってプランニングできるようになります。これは非常に大きなことだと思います」

<Windows Azure Platform のメリット>
クロス プラットフォームも意識した開発生産性の高さ

株式会社エムティーアイ
MS事業本部
システム開発部
テクニカル・リーダー
海野 誠 氏

株式会社エムティーアイ
MS事業本部
システム開発部
テクニカル・アシスタント・リーダー
佐藤 好浩 氏

Windows Azure Platform を活用し、Windows Phone 版「ソラダスお天気予報」を提供したメリットとして「サーバー調達にかかる初期コストが、オンプレミスで用意した場合に比べて 8 割近く削減できたという試算結果になっています」と大谷氏は説明します。

さらに開発生産性の高さも評価していると、同 システム開発部 テクニカル・リーダー 海野誠氏とテクニカル・アシスタント・リーダー 佐藤好浩氏は声を揃えます。
「これまで当社では Java を使った開発がほとんどでしたので .NET には不慣れでしたが、使ってみると『Java より楽だな』と感じる部分が多くありました。
たとえば『ソラダスお天気予報』では、『メトロ』と呼ばれる Windows Phone 7.5 のユーザー インターフェイスの中に、プッシュ ノーティフィケーション機能を活用して『今日の天気』を表示する機能を実現した際も、.NET を使うことで非常に効率良く開発を進められました。
もちろん、プラットフォームもマイクロソフトのテクノロジーである方が親和性も高く、便利です。そういう意味で、Windows Azure Platform を採用するのも当然の流れだと思います。パブリック クラウドですから、開発やテストに必要なサーバー リソースもすぐに調達できるのも便利ですしね」(佐藤氏)

「スマートフォンは、プラットフォームによって画面遷移も異なりますし、Android の場合はマルチデバイスを意識しなければなりません。そのためユーザー インターフェイスの作り込みに時間がかかります。しかし、Windows Phone は画角も決まっている上にハードウェアのパフォーマンスまで規定されていますし、開発ツールも充実しています。
デザインの担当者たちは、Microsoft Expression Blend のストーリーボード機能を使って、アニメーションの作成を行うことで、コーディングなしでアニメーションの確認ができるなど、非常に効率化が図れたようです」(海野氏)

また、Microsoft Expression Blend に含まれる Microsoft Silverlight を活用する上で、MVVM (Model-View-ViewModel) パターンが役立ったと佐藤氏は続けます。
「従来から『画面とロジックを切り分けろ』と言われていたのですが、なかなかうまくいきませんでした。しかし、Silverlight ではその辺がクリアになっていて助かりました。MVVM パターンであれば、画面 = View だけ処理を分けて、ViewModel の単体テストができます。
先ほども話にありましたが、ユーザー インターフェイスの要件はプラットフォームごとに異なります。しかし、ロジックの方は、言語こそ違っていてもやることはほとんど同じですから、設計次第で移植の難度も下げられるでしょう。将来的に、クロス プラットフォームの開発もスムーズになっていくのかな、という感触はありました」

<今後の展望>
マーケティング力を活かしたパーソナライズ化でサービスを深化

「ソラダスお天気予報」は、サービス開始以来 Windows Phone 7.5 用アプリケーションのダウンロード ランキングの上位に位置しています。今は無償のアプリケーションのみですが、今後はエムティーアイの強みであるマーケティング力を活かして、「ターゲットを明確にし、お客様にとって本当に使いやすい形、パーソナライズ化を進めていきたい」と大谷氏は話します。

「天気予報のサービスは、誰もが幅広く活用するものであり、差別化も難しい。しかし、お客様のニーズも多様で、農業や漁業のように詳細な天気情報、海の様子を必要とする方々もいらっしゃいます。
天気予報の中にも、ユーザー インターフェイスの中にも、パーソナライズしなければならないことが多々あります。Windows Phone の『メトロ』と掛け算になって、いろいろな可能性が生まれるでしょうね。その中からお客様に最適な形を選んでいただけるようになれば、素敵だと思っています」

最後に、大谷氏は次のように締めくくります。
「アプリケーションやサービスは、こうしてサービス開始後もお客様の声に耳を傾けて、アップデートを重ねて、より良い形に育てていくことができます。ですから、私たちとしては余計に『まずは、どれだけスピーディーに市場に参入できるか』、『どれだけ早くアイデアを形にして、お客様の元にお届けできるか』ということが重要になっています。
そうした意味で、Windows Azure Platform のようなパブリック クラウド活用は、今後さらに積極的に取り組むべき事柄だと思います」

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ソリューション概要

プロファイル

「music.jp」や「ルナルナ」「デコとも★DX」、そして「ソラダスお天気予報」など、数々の人気サイトを擁し、モバイルコンテンツ業界において、有料会員数日本一を誇る株式会社エムティーアイ外部サイトへ移動するため、別ウィンドウで開きます。同社では、スマートフォンの普及やお客様のライフスタイルの変化など、変わりゆくお客様のニーズに的確に応え、感動をもって使用してもらえるサービスを提供し続ける「モバイル夢工場」を標榜。常に新しいサービスの開発に取り組み、成長を続けています。

導入メリット

  • アプリケーションの開発やサービスの提供に必要なサーバー リソースをほんの 10 分ほどで調達可能
  • 従量課金制により、最低限のコストで新規市場への参入を図るスモール スタートが可能に
  • 開発ツールなどの充実により、スピーディーなアプリケーション開発が可能

ユーザーコメント

「私たちとしては『まずは、どれだけスピーディーに市場に参入できるか』、『どれだけ早くアイデアを形にして、お客様の元にお届けできるか』ということが重要です。そうした意味で、Windows Azure Platform のようなパブリック クラウド活用は、今後さらに積極的に取り組むべき事柄だと思います」

株式会社エムティーアイ
MS事業本部 天気・ニュース事業部
事業部長 大谷 真 氏

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