Windows Server® 2008 を活用したネットワーク共有環境のリニューアルにより、 高度なセキュリティ環境の構築と作業効率性の向上をわずか 2 か月で実現
|
各種パッケージ用フィルムの製造を行っている西日本パック株式会社 (以下、西日本パック) では、1998 年から社内ネットワーク上の PC でファイル共有を行ってきたものの、安全対策をはじめ、効率的な運用には至っていませんでした。同社では、セキュリティの強化と社内情報共有の改善を目指し、2009 年夏に Windows Server 2008 を導入。新システムへの移行を短期間かつ低コストで実現し、Active Directory
® 認証によるセキュアな環境を構築しました。
<導入の背景とねらい>
IT リテラシーが手薄な中で立ち遅れるセキュリティ対策。
社内ネットワーク システムの見直しで安全で効率的な共有環境の確立を模索西日本パックでは 1998 年に社内 LAN 環境を構築、ワークグループ上の PC に共有フォルダを設置することで、製造指示書をはじめとする重要データの共有を行ってきました。しかし、専任の IT 担当者は存在せず、社内の PC を使えば、誰でも自由に共有フォルダにアクセスできるなど、適切な運用がなされているとは言い難い状況でした。このあたりの事情について、社内情報システムの担当者である西日本パック株式会社 営業部 課長 合田 裕二 氏は次のように説明します。
 | 
 西日本パック株式会社 営業部 課長 合田 裕二 氏
|
 | 
 株式会社富士通四国インフォテック ソリューションシステム事業部 基盤技術部 基盤システムグループ 夏秋 光司 氏
|
「私自身、IT 関連の窓口のような役割を果たしているに過ぎず、IT 管理については常に親会社 (京阪セロファン株式会社) 頼りという状態でした。セキュリティの重要性についても、特に認識がないまま、無防備に Microsoft
® Office Word や Microsoft
® Office Excel
®、Microsoft
® Office PowerPoint
® などのファイル共有を続けていたのです。あちこちの PC に共有フォルダが散在しているため更新状況の反映などもあやふやで、次第に一部の社員が単なる器として使っているだけになっていました」。
そんな折、アクシデントが起こります。
「1 台の社内 PC のハード ディスクが壊れてその中のデータを消失してしまったのです。個々の共有フォルダに入れた重要データのバックアップ体制を何もとっていなかったことが災いしました。まずは、セキュリティの確保。そのうえでシステマチックに管理できる効果的な共有環境を再構築する必要がありました」(合田 氏)。
<導入経緯とシステム概要>
シンプルかつ確実なセキュリティ認証システム Active Directory が決め手。
Windows Server 2008 の導入により 課題に即した理想のネットワーク共有環境を構築合田 氏は IT 機器関連の保守などで以前からつきあいのある株式会社富士通四国インフォテック (以下、インフォテック) に対応策を相談します。その経緯について、株式会社富士通四国インフォテック ソリューションシステム事業部 基盤技術部 基盤システムグループ 夏秋 光司 氏は次のように語ります。
「2009 年 2 月、西日本パック様の社内 PC を一括して入れ替えることになりました。クライアント OS が一新されたこともあり、Windows Server の導入をご提案しました。NAS (Network Attached Storage) 方式で運用管理の手間がかからず、Active Directory (AD) の認証システムにより個々のアクセス権を ID、パスワードで管理できるなど、操作がシンプルでセキュリティ対策も万全です。低コストでワークグループでの共有環境を改善したいという西日本パックさんのご要望には、Windows Server がまさにピッタリだったのです」。
提案を受け、合田 氏が社内プレゼンを行ったところ、早々に上層部からの内諾を得られました。
「決め手になったのは、やはり AD 認証システムの簡便さと確かさですね。また、ファイル サーバーによって書類の共有が容易になり、担当者が不在でも必要に応じて最新情報を画面上で確認できます。結果として、無駄な出力を省き、社内全体の意思決定のスピード アップに貢献できるわけです」(合田 氏)。
社内的な調整を経て、同年 7 月に導入を開始、8 月中にはカットオーバーと、わずか 2 か月足らずのスピード導入となりました。
システム構成は、Windows Server 1 台に 500 GB のハード ディスク、クライアント PC 22 台と、いたってシンプル。サーバー内のフォルダ構成は、営業部、生産部、管理部と大きく 3 部署に分かれています。どのフォルダに誰がアクセスできる権限を持つか、認証レベルはまちまちであり、特に経理や人事関連のフォルダについては、フォルダの名称や存在さえ関係者以外に認識させない配慮が必要でした。この点でも、個々のアクセス権を ID、パスワードにより管理できる AD はまさに最適のソリューションだったのです。
「インフォテックさんと相談しながらシステム構築を進めていきました。フォルダ構成をどのように設定したら、皆がデータをサーバーにアップロードしやすくなり、共有環境を徹底活用できるのか。工期が短い中、夏秋さんには、当社の業務の特質や書類内容を細かく見ていただき、要件にかなったフォルダ構成が設定できました」(合田 氏)。
プログラムの更新は WSUS (Windows Server Update Services) により自動で行われるので、ユーザー側がセキュリティ更新やパッチの適用を意識する必要はありません。とはいえ、サービス、保守、運用管理を総合したライセンス契約を同社と結んでいるインフォテック側でも定期的にログを確認し、サーバーの動きをチェックしています。
「トラブル時はもちろん、ユーザーの追加登録や削除など、必要なときは電話 1 本でいつでも来てもらえるという安心感は何物にも代え難く、詳しいシステム担当者が社内にいなくても、これだけのことができるというのは大きな収穫でした」(合田 氏)。

 図 1 Windows Server 2008 を活用した西日本パックのシステム構成 [拡大図]

|
<導入効果と今後の展望>
Windows Server がもたらしたセキュアで使いやすい共有環境。
さらに高度なデータ共有と管理システムへの進化を計画中同社では、新システムへの移行を機に、各個人の中でもセキュリティやデータ共有環境に対する意識が高まり、そうした個々の自覚が社内全体の活性化につながっているようです。
「発注の流れや内容を皆がほぼリアルタイムで共有できるようになり、部署ごとの重要な情報をサーバーで保護しながら連携性も維持できる。とにかく便利になったというのが最大の効果だと思います。最初は難しそうなイメージがありましたが、認証はパスワードを入力すれば済みますし、元からなじみのあるマイクロソフト製品でしたから、移行業務もたいへんスムーズでした。あまり PC を使わなかったスタッフもファイル サーバーのファイルにアクセスするようになり、これまで以上に PC に向かう時間が増えました。誰からも苦情が出ないところを見ると、本当に使いやすいのだろうと思います」(合田 氏)。
自社に IT に詳しい専用スタッフを置かなくても、ユーザーに特別な PC スキルがなくても、低コストでセキュアな共有環境を構築できることを見事に実証したケースとなりました。
「Windows Server の安定性や信頼感、ファイル サーバーとしての使い勝手の良さを考えれば、PC の入れ替えコストを含めても非常に低コストの導入だと捉えています。今後も OS の更新などに応じて、さまざまなバージョン アップを行うことになると思いますが、Windows Server には良い点がたくさんありますので、インフォテックさんと相談しながら、適用範囲をどんどん広げていきたいと思っています。いずれは Microsoft
® Office SharePoint
® Server を導入して、さらに高度な情報共有を実現したいと考えています」(合田 氏)。
同社では、今後は製造データなど重要な情報を社内全体で総合的に管理するシステムづくりを視野に入れ、さらにセキュアで合理的なデータ管理を徹底させていくということです。
本ケーススタディに記載された情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。 本ケーススタディは情報提供のみを目的としています。Microsoft は、明示的または暗示的を問わず、本書にいかなる保証も与えるものではありません。 | |
