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城山電子株式会社

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掲載日: 2012 年 6 月 29 日

Windows Intune で全国の携帯電話ショップのサポート作業を 1/3 に低減し、25% 以上の人件費を削減
自社のノウハウをベースにパートナーとして多くの企業に提供

城山電子株式会社

城山電子株式会社

マイクロソフトのパートナーである城山電子株式会社、およびその子会社である株式会社SDモバイルは、マイクロソフトのクラウド ソリューションである Windows Intune や Microsoft Office 365 の高い販売実績を持ち、自社でも導入してビジネスに役立てています。全国に営業所や店舗などの拠点がある同社では、遠隔地にある 50 台の PC に Windows Intune を導入し、効率的に管理することで大幅な人的コストの削減、管理の手間の軽減、セキュリティの担保を実現することができました。将来的には、全 270 台の PC にも Windows Intune を適用することで、さらなる PC 管理の充実を図る予定です。

<導入の背景とねらい>
顧客情報を扱う企業として
信頼性の高いクラウド サービスを求める

城山電子株式会社
代表取締役
寺尾 正 氏

城山電子株式会社
常務取締役
岸上 治 氏

株式会社SDモバイル
モバイルソリューション営業部
開発グループ
課長
鈴木 浩一 氏

城山電子株式会社
システム課
主事
武内 孝徳 氏

城山電子株式会社
システム課
グループリーダー
山口 和彦 氏

兵庫県姫路市に本社を置く城山電子株式会社 (以下、城山電子) は、携帯電話や業務用無線機などの情報通信機器を販売する会社です。姫路本社のほかに、大阪に支店を置き、東京、神戸、滋賀の営業所のほか 26 店舗の携帯電話ショップ (兵庫 14 店、大阪 6 店、滋賀 2 店、北海道 3 店、東京 1 店) も運営しています。

城山電子がクラウドに興味を持ち始めたのは、2010 年夏に参加した経営者セミナーで、クラウドの説明を聞いたことがきっかけでした。城山電子株式会社 代表取締役の寺尾 正 氏は、「これからは社内にシステムを置くのではなく、クラウドを活用しなければ取り残されると感じました」と当時を振り返ります。そこで城山電子は、クラウドを積極的に活用することを考え始め、2010 年秋に Microsoft Business Productivity Online Services (BPOS) を導入。その後 Office 365 に移行しました。現在では、約 200 アカウントを利用しています。

クラウドを自社に導入するだけでなく、マイクロソフトのパートナーとなって Office 365 を提供するようになったのは、ASP サービス、Web サイト開発、モバイル サイト開発、イントラネット開発などを主要事業とする株式会社SDモバイル (以下、SDモバイル) が 2008 年 10 月に子会社となっていたことも要因の 1 つでした。「私たちの主要事業は携帯電話を主体とした通信機器の販売です。しかし、SDモバイルがグループに加わることで、多くの技術者が入ってきてくれて、システムを外部に販売していくことも考えられるようになりました」 (寺尾 氏) 。

また、城山電子株式会社 常務取締役の岸上 治 氏も、「約 6,000 社との取引があり、その多くの会社が PC を利用し、クラウドに興味を持っています。1 社に 1 つの商品を納品するだけではなく、商材としてクラウドを提供することで、ビジネスを拡大できると思いました」と続けます。

兵庫県をベースにクラウド サービスを提供する城山電子グループでは、SDモバイルを中心にサポートなどの付加価値を付けたサービスを販売。店舗などの拠点が多くある中小規模事業所を中心に自社での経験を活かしながら、サービスを提供しています。

クラウド サービスのパートナーとして、マイクロソフトを選択した理由を株式会社SDモバイル モバイルソリューション営業部 開発グループ課長の鈴木 浩一 氏は、「信頼性と安全性が高いことが一番でした」と話します。「私たちは、携帯端末を売っているというよりも、顧客情報を扱っているという意識のほうが強い会社です。顧客情報が漏れるようなことがあれば、会社の存続も危ぶまれるようなことになりかねません。マイクロソフトは歴史もあり、高いセキュリティが求められる金融機関などでの実績も申し分なく、信頼性や安全性が高い会社だと思います」 (鈴木 氏) 。

<導入の経緯>
全国 5 都道府県 26 店舗の PC 管理を
姫路本社から Windows Intune で管理

一方で、城山電子では社内のシステム管理に人手をかけられないという問題に直面していました。城山電子のシステム課には 4 人の社員しかおらず、全国のゴルフ場 400 社に雷情報を配信する雷検知システム、車載型の IP 無線機 (携帯電話回線を使ったトランシーバ) 用のサーバー、全社で約 270 台ある PC を少ない人数で管理するのには限界がありました。

特に問題となったのは、全国の店舗に 2 台以上置かれている PC の管理でした。遠隔地の店舗の PC は、現場の店員に管理の大部分を任せざるを得ない状態で、許可なくインストールされたフリー ソフトなどが原因でトラブルが発生してしまい、現地に赴いて確認しなければならないこともあったと言います。代替の PC を店舗に送って、問題のある PC を本社に送ってもらうようにしたこともありましたが、輸送のタイム ラグの間は PC を使えなくなるというのも問題でした。城山電子株式会社 システム課主事の武内 孝徳 氏は、当時の苦労を次のように振り返ります。「システム課の社員が各店舗まで出張して必要なソフトウェアをインストールすることもありますが、そこでトラブルのある PC を発見すると、アンインストールやデータの移行などの余分な作業が発生し、時間がかかってしまいます。また、店舗の PC の状態がわからないのであらゆる準備をする必要があり、そのための荷物が多くなりすぎて、飛行機で超過手荷物料金を取られたこともありました」。

このような管理の問題と共に、プライバシーマーク (Pマーク) を取得することも城山電子の課題でした。そのために活用する PC 管理ツールとして選ばれたのが Windows Intune です。城山電子株式会社 システム課グループリーダーの山口 和彦 氏は、「Pマークを取得するためには、PC のセキュリティ管理や安全規定を行う必要がありますが、モラルに頼って行うには無理があります。Windows Intune を使うことで、システム部門がしっかりと情報漏えいやセキュリティ管理を行えるので、導入していることを示すだけでも安全基準が評価され、承認されやすくなると考えました。遠隔地の PC を管理できることや、Pマークで厳しくチェックされる持ち出し PC の管理にも役立てられると思います。また、PC の一覧などを出力するといった面でも役立つと考えました」と話します。

城山電子では 2011 年 11 月、遠隔地の店舗を中心とした約 50 台の PC に Windows Intune を導入。将来的には、営業部や総務部などにも適用の範囲を拡げ、全社 270 台の導入も視野に入れています。実際の導入作業について、武内 氏は、「インストールすれば終了」と笑顔で答えます。「インストールすれば、管理画面が表示されるので、エリアごとにグループ分けすれば作業が完了します。このグループ分けして管理できるところが非常に気に入りました。フリー ソフトを組み合わせて PC に入れているソフトを検出するようなしくみを作ったことがありますが、ファイアウォールなどの設定が複雑で苦労したことがありました。それに比べてなんて簡単なんだろうと思いました」 (武内 氏) 。

<導入効果>
存在を意識しなくても
しっかりと守られていることが重要

Windows Intune を導入することによって城山電子では、各 PC に入っているソフトウェアを一覧表示させ、バージョンや更新プログラムの適用の有無を確認し、トラブルを未然に防げるようになったと言います。「インストール作業で店舗に出張する際にも事前に PC の状態をチェックしておけるので、段取りよく作業を行うことができ、以前に比べて 1/3 の時間で作業を終えることができるようになりました。必要なものだけを持っていけばよいので、手荷物も少なくなりました」と武内 氏は話します。実際に、城山電子では、2012 年 4 月に全店舗の PC-POS の入れ替え作業をシステム課で行っていますが、厳しいスケジュールを組んだにも関わらずスムーズに入れ替えることができ、従来なら 1 店舗あたり 6 時間かかっていた作業を 2 時間で終えることができたと言います。

また、トラブル発生時に現地に行かなくてもリモート アシスタンスを活用して対処できるようになったため、そのコスト効果は大きなものがあると山口 氏も話します。「たとえば、北海道へ向かう旅費や 1 日分の人件費などを考えれば、大きな効果があると考えています。人的コストや時間的コストも、出張分を他のシステムの管理にあてられるというメリットが生まれます」。

システム課では、Windows Intune によって人的余裕が生まれたため、武内 氏を SDモバイルの外販部隊を支援するために派遣し、グループ全体の売上の多くを担う店舗の PC を入社 2 年目の新人社員に任せていると言います。「Windows Intune があれば、新人に任せても安心です」と話す鈴木 氏は、大きなトラブルが発生したとしても、武内 氏がリモートでサポートできることも明かしてくれました。これまで 4 人で手いっぱいだったシステム管理業務を 3 人で回せることになったことで、「単純計算でも 25% 以上の人件費削減となっていることになります」と鈴木 氏は話しています。

Windows Intune 導入後の感想を「アラートがメールで送られて来なければ、普段は空気みたいな存在」と話す武内 氏。それに対して鈴木 氏も「イレギュラーなときに役立つ製品なので、エンド ユーザーは存在にすら気付かず、私たちも存在を忘れてしまうくらい空気みたいな存在」と続けます。「しかし、知らないうちに働いてくれて、安全を担保してくれることが重要だと思います。また、Windows Intune は管理するためのツールではなく、管理しないためのツールだと思っています。ある程度のルールを口頭で伝え、ウイルス対策をしっかりすれば、社員を束縛することなく自由に PC を使えるようにする。そのためのツールが Windows Intune なのです。ルール違反などがあっても、すぐに対処でき、すぐに伝えることで他の人も含めた注意喚起につながります」 (鈴木 氏) 。

クラウド サービスであるため、最新のバージョンと機能をすぐに使えるのも Windows Intune の魅力の 1 つです。2012 年 6 月、Windows Intune には、ユーザーやデバイスの動的更新やユーザー用セルフ サービス ポータルの提供、帯域幅の最適化などのさまざまな新たな機能が追加されています。中でも、城山電子は Microsoft Exchange Server 2010 の ActiveSync と連動させたモバイル デバイスの管理やポリシーの適用、アプリケーション移行に期待しています。「社内の営業社員もスマートフォンを使っているので活用したいと考えていますが、お客様からも 1 日も早く使いたいと要望されています。スマートフォンやタブレット端末をビジネスで使われている会社は多く、セキュリティを心配されているお客様も多いと感じます」 (岸上 氏) 。

システム構成図

システム構成図 [拡大図]新しいウィンドウ

<今後の展望>
クラウドのさらなる活用と
顧客目線のソリューション作りを目指す

城山電子では、Windows Intune の適用範囲を全社に拡げながら、今後は Windows Intune のサブスクリプションで提供される Windows 7 Enterprise の BitLocker なども活用し、持ち出し PC のセキュリティを高めていくことを考えています。また、雷検知システムのデータ バックアップや IP 無線機のサーバーをクラウド化することも計画していると言います。

Office 365 の Microsoft SharePoint Online に写真や動画をタブレット端末でアップして、看護師や介護師が患者の状態を確認するサービスも提供。これによって、「文書だけでは伝えきれない症状などを遠くの医師などにわかりやすく伝えることができるようになります」と鈴木 氏は言います。クラウド サービスをそのままツールとして販売するだけでなく、顧客ニーズに合わせたソリューションも提供していき、顧客がクラウドを意識しなくても便利に使えるものを作って行くことが城山電子および SDモバイルの目標となっているようです。

さらに、Windows Phone の次期バージョンの登場にも、城山電子の携帯電話販売事業とクラウド サービスを連携させる新たなビジネスの可能性となることを期待しています。「多くのお客様が Windows PC を使っている中で、より親和性の高いモバイル デバイスとして Windows Phone を活用したソリューションに挑戦していきたいと思います」 (岸上 氏) 。

最後に、「これからも多くのお客様とお付き合いしていく中で、どのように振興策を図って、城山電子グループのファンをどのように増やすかが重要になってきます。今後もマイクロソフトのテクノロジを使って、お客様に喜んでいただきお役に立てれば、私たちの会社の使命が果たされると考えています」と話す寺尾 氏。城山電子は、中小規模事業所の目線に立ったソリューションを今後も開発し、マイクロソフトのパートナーとして信頼性の高いクラウド サービスを提供していきます。

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ソリューション概要

プロファイル

さまざまな場面で「人と人のコミュニケーションのお役に立つ」を会社の使命としている城山電子株式会社外部サイトへ移動するため、別ウィンドウで開きますは、携帯電話などの幅広い情報通信機器を取り扱い、通信機器のデジタル化とともにシステム部門を充実させてきました。マイクロソフトのパートナーとして Silver Portals and Collaboration のコンピテンシーを持ち、グループ子会社の株式会社SDモバイルと共にクラウド サービスの提供も行っています。また、通信機器をベースとしたさまざまなソリューションも提供。兵庫県をベースに 5 都道府県でビジネスを展開しています。

導入ソフトウェアとサービス

導入メリット

  • 5 都道府県 26 店舗にある 2 台以上の PC の管理のため、60 台分の Windows Intune を 2011 年 11 月に導入。事前に PC の状態を知ることで、店舗のサポートなどで出張する際、無駄な荷物を省くことができ、ソフトウェアのインストール作業を従来の 1/3 の作業時間に短縮。
  • 4 名のシステム課社員でさばき切れなかったシステム管理業務を 3 人でも行えるようになり、大幅な人件費削減を実現。
  • 1 年前から準備していた P マーク取得に Windows Intune が貢献。安全性を担保すると共に資産管理ツールとして PC 一覧の提出にも役立ち、導入直後に取得することができた。
  • 将来的には営業部や総務部にも展開し、Windows 7 Enterprise の BitLocker と共に持ち出し PC のセキュリティ向上に役立てる予定。

ユーザーコメント

「これまでは、4 名のシステム課の社員で雷検知システム、IP 無線機のサーバー、全社 270 台の PC を管理しなければなりませんでした。特に、全国の店舗の PC 管理に手間がかかることが問題でしたが、Windows Intune 導入によって人的および時間的コストを大幅に低減できるようになりました。これらのノウハウをベースに、マイクロソフトのパートナーとして取引先 6,000 社のお客様を中心に Windows Intune を提供し、PC 管理に不慣れな中小規模事業所のお客様を支援していきます」

株式会社SDモバイル
モバイルソリューション営業部
開発グループ
課長
鈴木 浩一 氏

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