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ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ株式会社

掲載日: 2009 年 3 月 30 日
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ソリューション概要

プロファイル
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ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ株式会社leave-ms は、2000 年 8 月、ソニーのパーソナル コンピューター「VAIO」の設計部門から独立し、ソフトウェアの開発、商品化を行うプロ集団として誕生しました。その後さまざまなコンシューマー機器の組み込みソフトウェアやネットワーク アプリケーションの設計および開発へと活動のフィールドを拡大。現在では 300 名近いエンジニアを擁する体制を整え、ソニー グループにおけるソフトウェア開発の一大拠点として、PC やコンシューマー エレクトロニクスの分野に新しい波を起こし続けています。

シナリオ
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ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ株式会社では、これまで業務のコストや工数などの数値データの集計を手作業で行っていた。Microsoft Office Excel のプロジェクト収益シートに現場のプロジェクトリーダーが入力、ファイルをマネージャーが集めて確認し、管理部門に送るといった作業は時間がかかり、プロジェクト数の増加とともに、新たなシステムの導入の必要性を感じていた。
そこでMicrosoft Business Intelligence (BI) プラットフォームをベースにした独自の経営管理システム「daVinci」を開発。従来の Office Excel のフォームはそのままに、集計や加工などを自動化した結果、大幅な時間短縮が実現した。
これまでは集計したデータを見るためには、紙での配布や全体ミーティングまで待たなければならなかったが、ポータルの画面からいつでも必要に応じて参照できるようになり、データの活用機会が広がった。
この Microsoft BI プラットフォームにより、柔軟なデータ加工やドリルダウン分析などが自在に行えるようになり、経営層やマネージャーへの経営指標がリアルタイムで提供可能になった。

ソフトウェアとサービス
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Microsoft SQL Server 2008
Microsoft Office Excel 2007
Microsoft Office SharePoint Server 2007
Microsoft Office Project Server 2007
Microsoft Office Project 2007
マイクロソフト コンサルティング サービス (MCS)

メリット

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Microsoft BI プラットフォームは、データの入力から集計、加工までをほぼ自動化できるため、現場担当者がデータ エントリーに費やしている時間や労力を軽減します。データの加工処理もすべてシステムが行うため、処理時間が大幅に短縮され、データ入力から活用までの工数を劇的に減らします。また、分析、レポート、モニタリング機能によって目的や必要性に応じてデータが瞬時に分析、加工されるため、重要な経営指標となるスコア カードやドリルダウン分析が、経営者やマネージャーにリアルタイムで提供されます。
Microsoft BI プラットフォームは SQL Server や Office SharePoint Server などのマイクロソフトのサーバー製品群を中心に構成され、Office Excel などの Microsoft Office 製品群と高い親和性を持っています。このため既存の Microsoft Windows プラットフォームとの連携が容易に行え、柔軟でコスト性に優れたシステムを簡単に導入できます。

ユーザー コメント
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「2008 年秋以降の景況悪化を受けて、企業は経営判断をこれまで以上にリアルタイムで行っていく必要に迫られています。状況に応じて刻々と対応を切り替えていく経営には、それにふさわしいレスポンスとスピードを備えた情報システムが欠かせません。そうした意味で、今回の "daVinci" 導入により当社は強力なツールを手に入れたと思っています」

ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ株式会社
代表取締役
中村 年範 氏
Microsoft Business Intelligence プラットフォームによる独自の経営管理システムで業務データの集計を効率化し、データ分析やグラフ化などの経営指標もリアルタイムに提供

ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ株式会社 (以下、SDNA) は、ソニー株式会社のパーソナル コンピューター「VAIO」のアプリケーション開発部門から 2000 年 8 月に独立した、ソフトウェア開発の専門家集団です。現在は VAIO のアプリケーションをはじめ、映像、デジタル オーディオなど幅広いコンシューマー製品にわたるソフトウェア開発業務を手がけ、常時 70 件を超えるプロジェクトが同時進行しています。SDNA では 2008 年 10 月、Microsoft Business Intelligence (BI) プラットフォームによる独自の経営管理システム「daVinci (ダヴィンチ) 」を構築し、それまで Microsoft Office Excel やマクロを使って手作業で行ってきた工数やコストなどの数値集計・分析を、使い慣れた Office Excel によるデータ入力はそのままに大幅に効率化。さらに、分析、レポート、モニタリングなどのビジネス インテリジェンス機能によって、経営指標や作業プロセスが可視化されることで、より精度の高い経営判断を実現しています。


<導入背景と狙い>
プロジェクトの増加に対応するため、手作業による業務管理からシステムへの移行を決意


中村 年範 氏
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ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ株式会社
代表取締役
中村 年範 氏

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「会社が始まった当初は従業員も 40 ~ 50 名の規模だったため、プロジェクトの管理も対面でのオフライン コミュニケーションで十分に可能でした。しかし、業容の拡大に伴ってプロジェクトの数や規模も急速に大きくなってきたため、何らかの経営管理システムを導入して効率化を図り、さらなる成長への節目にしたいというのが発端だったのです」と、代表取締役 中村年範氏は、Microsoft BI プラットフォームをベースにした経営管理システム「daVinci」を導入したきっかけを語ります。

SDNA ではこれまで、こうしたプロジェクトの工数やコストの進捗管理を手作業で行ってきました。現場での進捗状況などを各プロジェクトのリーダーが Office Excel に入力し、それをマネージャーが集計、加工したうえで、管理部門に渡していました。しかしこの方法では人手や時間がかかるばかりか、Office Excel のフォームに入力された数値を集計するマクロのメンテナンスも VBA の知識がある人に頼ることになり、非効率でした。せっかく集計したデータも自由に参照することができず、データ資産の経営への活用という点でも新たな対応を迫られていたと言えます。

* 浅野 徹 氏
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ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ株式会社
Management Navigator
浅野 徹 氏

そのための具体的な方策を探る中で、いくつかの条件がフォーカスされてきました。まず、これまでのワークフローを大きく変えずに移行できること。管理のワークフローを可視化し、プロジェクトの進捗や工数などを必要に応じて誰もがすぐに把握できることなどが挙げられます。Office Excel のフォームを使ったデータの集計は人手がかかる反面、既に社内になじんだ方法であり、それを大きく変えることは余計な負担を現場に与えます。そうした負担を避けて効率を上げることが求められていたのです。

また、既存の社内システムとの親和性を保つことも重要な課題でした。SDNA には既に Microsoft Office SharePoint Server によるコラボレーション基盤や、独自開発した工数管理システムが導入されており、これらを活かして効率的に新たな経営管理システムを構築することが望ましいと考えたのです。今回 daVinci の構築を主導した Management Navigator 浅野徹氏は、「そもそもの始まりは、Microsoft BI プラットフォームの場合、従来の Office Excel スプレッド シートをそのまま使えると聞いたことからです。これならば、現場のフローを変える必要がないと考えたのです」と語ります。


<導入の経緯>
マイクロソフトのコンサルティングを受けながら、異例の短期間で開発を完了


SDNA がこの問題の解決に向けて本格的にプロジェクトを開始したのは、2008 年初頭のことでした。

「まずいくつか製品を検討する中で、マイクロソフトの Business Intelligence プラットフォームが目に付きました。担当の方をお呼びしてさらに詳しい話を聞き、これならいけそうだとの感触を得たのです。そこから 3 月にはプロトタイプ作成の提案を受け、以降 1 か月間はその作業に集中しました」 (浅野氏) 。

同年 5 月には Microsoft BI プラットフォームの正式な採用が決定。「採用の理由は、使い慣れた Office Excel をそのまま継承できるという条件がぴったり合ったこと。加えて、製品を知りつくしたマイクロソフト自身が支援してくれるという安心感、そして何よりもコストの安さです。希望の条件や機能を満たして、なおかつ 1 クライアントあたりのコストが非常に安い。予想以上に安く収まることがわかった以上、他に選択肢はありませんでした。システムが完成した今振り返ってみても、正しい選択だったと自負しています」と浅野氏は語ります。

当初の製品選定条件だった既存システムとの連携、特に Office Excel データを Microsoft SQL Server にそのまま取り込んで、自在に加工、分析できるといったアドバンテージも大きな決定材料となりました。

6 月上旬にはマイクロソフト コンサルティング サービス (MCS) が開発支援に加わり、急ピッチで作業が進められた結果、10 月 1 日にカットオーバーという異例のスピードで完成させることができました。

飯坂 正樹 氏
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ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ株式会社
System Navigator
飯坂 正樹 氏

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実際の開発にシステム担当として携わった System Navigator 飯坂正樹氏は、「スケジュールが非常にタイトでしたが、管理部門が直接プロジェクトをマネジメントしたことと、メンバー全員の頑張りでなんとかクリアできたと思っています」と振り返ります。確認事項などはあらかじめメインの担当者間で用意しておき、現場の負担は確認作業だけに絞り込むなど、入念な段取りを心掛けるといった工夫を凝らしたと言います。

「一方、マイクロソフトがデータベース モデル設計書や運用手順書といった成果物の雛形を持っていたこともあり、一から作る手間を省くことができました。また、既存のシステムを活かした設計をしてくれたことも、作業効率に大いに貢献しました。社内の Office SharePoint Server から daVinci のデータを呼び出す仕組みを作ったときは、やはりマイクロソフト プラットフォーム間の親和性の高さを実感しました」。

今回の daVinci の開発を一貫してバックアップしてきた MCS も、飯坂氏は高く評価しています。

「全体の構成やプロジェクト計画など、最も初期の段階から参加してもらいました。その成果をあえて採点するならば 100 ~ 120 点ですね。率直に "こんなにすごいのか" と感じました」。

中でも、同社のビジネスをよく理解したうえでさまざまな提案が出てくる点に満足したと、飯坂氏は語ります。

「SDNA はきわめて品質やセキュリティに厳しく、それを満たすために困難な要求をすることがあります。今までの経験では、その理由から説明する必要がありましたが、MCS はすんなり事情を理解して、こちらの要求に応えるものを出してくれます。たとえば、システムのレスポンス要件を渡したところ、その案をベースに米国本社に問い合わせてテストやシミュレーションを行ったうえで、必要なスペックを提供してくれました。私たちのビジネスの本質を理解していただいていると感じましたね」。

「品質に関しても事前に検討していただけたことで、着手してから無理だったと気づくような失敗もなく、可能性を見通したうえで作業が進められる点も、安心感がありました」と飯坂氏は振り返ります。


<システムの概要>
経営数値がリアルタイムで確認できるようになり、経営指標としても活用


小林 正裕 氏
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ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ株式会社
Business Group Manager
小林 正裕 氏

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daVinci の導入によって、SDNA の経営管理は大きく前進し、かつ多彩な可能性を手に入れました。やはりその第一は、経営管理データの集計作業が大幅に効率化された点です。各プロジェクトリーダーが報告データを daVinci に入力し、現場のマネージャーの下に集約。Business Group Manager 小林正裕氏は、そうした daVinci を利用するマネージャーの 1 人として、導入の効果を日々実感していると語ります。

「従来はデータを検討資料に使おうとしても、グラフなどに加工するための時間がかかり、データの鮮度と利用にタイムラグが生じていました。また、他部門のデータが欲しいときは、全社規模でのミーティングまで待たねばならなかったのが、daVinci 導入後はいつでも自分の PC から最新のデータをリアルタイムで社内横断的に参照でき、広い視点に立った迅速な判断が可能になりました」 (小林氏) 。

daVinci がもたらしたスピードアップ効果は、既にあちこちで具体的な成果を上げています。

「経理で間接部門コストの配賦処理をするのに、今までは事前準備も含め毎回 6 時間くらいかかっていましたが、2 時間程に短縮されました。計算処理だけだと、1 ~ 2 時間かかっていたのが、daVinci では多めに見ても 5 分で完了。経理にとって締め処理というのは、1 秒を争う忙しさです。ここで、数時間の短縮というのはすごい成果でした」 (浅野氏) 。

経営管理面でも大きな効果が現れています。SDNA では月次でマネージャー全員に実績の報告をしていますが、これまでは経理の締め作業や会議設定の都合があり、第 8 営業日前後に実施していました。それが今では、締め後、データを daVinci に取り込んですぐに参照できるようになり、一挙に 5 営業日ほどの短縮になっています。

Microsoft BI プラットフォームでは、データを目的に応じてその場で集計、加工し、ドリルダウン分析してグラフなどに可視化できます。このため最新の客観的データを基に、ビジネスの状況の変化にすばやく対応した判断や予測が可能になります。中村氏は代表取締役の立場から、「データが、限りなくリアルタイムに近くなってきた。今までは見たいデータを出すよう頼んでも、集計と加工に時間がかかるため、手元に来るのは何日後かでした。月 1 回の締め日になってようやく先月の状況が見えるといったペースだったのが、daVinci によって一気にスピード感を手に入れました。経営者としても、いちいちスタッフの手を煩わせることなく、見たい数字を自分の PC からいつでも見られるようになり、経営判断にとって強力なツールを得たと感じています」と語ります。

開発/運用面でも、daVinci は SDNA の求めるシステム性能とコストを両立させたと評価を受けています。システムの管理を手がける飯坂氏は、「現在は SOA (サービス指向アーキテクチャ) のように、ビジネスの要求に応じて柔軟に対応できるシステムが求められていますが、これを実際に構築するとなるとかなりのコストがかかってきます。この点で、マイクロソフトのサーバー製品群と Office Excel をはじめとした Office 製品群をベースに、多様なシステムを構築できるというのは大きいですね。Microsoft BI プラットフォームをベースにした daVinci は、余計な費用をかけずにユーザビリティに優れたシステムを構築できた好例ではないでしょうか」と評します。

daVinci の確実な運用には、マイクロソフトのサポートも大きな役割を果たしています。「サポートを数回受けましたが、非常にレスポンスよく対応してくれました。今あるシステムのメンテナンスだけでなく、これから導入やリプレースしようと考えているシステムの相談や提案にも応じてくれるので助かります」 (飯坂氏) 。

システム構成図
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システム構成図[拡大図]


写真
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画面サンプル 1[拡大図]
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画面サンプル 2[拡大図]
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画面サンプル 3[拡大図]



<今後の展望>
さらに精度の高いプロジェクト管理に加え、既存システムとの連携で新たな可能性を目指す


今後、SDNA では、daVinci をさらに活用してプロジェクトの管理精度やスピードを高めていきたいと考えています。小林氏はマネージャーの視点から、より細かい単位でのコスト管理を行っていきたいと語ります。

「daVinci を使うようになってからは、マネージャー自身が集計結果を見たい切り口で確認できるため、詳細な数字の現場へのフィードバックが可能になりました。この仕組みを使って、毎月の進捗を現場の管理者自身が把握しながら細かくコスト管理していけるようにしていきたいです」。

他の社内システムとの連携に向けた準備も着々と進んでいます。

「daVinci と同時期に開発した "SMILE" というプロジェクト マネジメント システムがあります。これは Office Project Server をベースに開発されたもので、ここに収められた作業見積と daVinci の経営数値を連携させることで、よりリアルで具体的なプロジェクト管理が可能になるのではと期待しています。また現在も "経営数値分析システム" として活用されている daVinci ですが、Office SharePoint Server のポータル上にある情報を今後どんどん取り込んでいくことで、会社の業務に関するすべての情報がここに集約されていると言えるまでにふくらませていきたいと思っています」と、浅野氏は構想を語ります。

さまざまな可能性を見せるこうした daVinci の未来像に寄せて、「私たちのビジネスにとって空気のように当たり前の、そして不可欠の存在として使いこなし、将来的にはソニー グループ全体にまで展開できたらと考えています。そうしたツールを武器に我々の存在感を主張していけば、おのずと品質と売上はついてくると信じています」と力強く語る中村氏。daVinci の向こうに、SDNA の新しい可能性が広がっています。


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