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ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ株式会社

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掲載日: 2012 年 4 月 3 日

スマートフォンと Facebook を連携。指一本で作成した “Photo Movie” を世界中のユーザーが共有できるサービスを、Windows Azure Platform 活用により実現

ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ株式会社では、2010 年 11 月より、自社開発のスマートフォンおよびスレート端末向けアプリケーション「photo&video solution」シリーズを展開。2011 年には、全世界のユーザーが Facebook などを通じて、音楽付きのスライドショー “Photo Movie” を共有できる「photo movie creator」および「photo movie creator HD」をリリースしています。どれだけ多くのアクセスが発生するか「予測できなかった」というこのサービスを、より少ないリスクで実現するために複数のクラウド サービスを比較検討した結果、最善のサービスとして同社が選択したのが Windows Azure Platform でした。

<導入の背景とねらい>
世界中のユーザーが “Photo Movie” を共有できるサービスを、低リスクでスタート

ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ株式会社
事業 2 部 担当部長
藤村 聡 氏

ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ株式会社
事業 2 部 開発 3 課
猪狩 一真 氏

ソニーグループのモノ造りをソフトウェア開発という側面から支えているソニーデジタルネットワークアプリケーションズ株式会社 (以下、SDNA) 。「ソフトウェアの可能性を信じて追求する」という理念の下、発展を続けている同社では 2010 年からスマートフォン向けのアプリケーション「photo&video solution」シリーズを展開。2010 年 11 月に発売された「frame grabber」を皮切りに、2012 年 2 月末までに 9 本のアプリケーションをラインアップしています。
スマートフォンやスレート端末で写真や動画をより手軽に楽しむために開発されたこれらのアプリケーションは、すべて「開発者自身が『欲しい』と思うものを形にしてきた」と、SDNA 事業 2 部 担当部長 藤村 聡 氏は話します。
「当社には、VAIO や サイバーショット、ハンディカム、ウォークマンなどさまざまなオーディオ機器のソフトウェアを手掛けてきた経験とスキルが蓄積されています。そうした財産を活かすためにスマートフォン向けのアプリケーションの開発、販売に乗り出しました。写真、ビデオに関しては、やりたいことが本当に数多くありまして、アプリケーション開発は『こういうものを作りたい』と開発者が手を挙げた順に着手してきました」。

そうした中、2011 年 3 月に最初のバージョンがリリースされて以降、2011 年 12 月までに 3 つのバージョンを展開し、マルチデバイス対応を実現している人気のアプリケーションが「photo movie creator」です。
「photo movie creator」では、シンプルな操作で音楽付きのスライドショー (Photo Movie) を作成。Facebook などの SNS (Social Networking Service) と連携し、家族や友人との Photo Movie 共有を可能にします。有償版のほか、期間限定で使用できるフリートライアル版やビューアー (無償) も用意されています。
このアプリケーションを開発した 事業 2 部 開発 3 課 猪狩 一真 氏は、「自分の想い出の写真を、スマートフォンで簡単に Photo Movie にしたかった」と、開発の動機を説明します。
「私も旅行が大好きで沢山の写真を撮るのですが、撮影した写真を PC に保存してたまに見るだけでした。そこで、スマートフォンで撮影した写真に付属している位置情報や日時情報を利用して『パリで撮影した写真』、『1 月 16 日の写真』というように、任意の条件に該当する写真をグルーピングできるようにしました。そして、グルーピングされた写真を選んで、『旅行』、『ウェディング』、『キッズ』などジャンルごとに用意した Photo Movie のテーマを選んでいただくと、音楽付きの Photo Movie が完成します。写真の順番を入れ替えるなどの編集も行えますし、Facebook にアップするのも、アプリケーションの方で半自動的に行ってくれます。スマートフォン用に “指一本” で操作できるよう、使いやすさにこだわった結果、誰でも手軽に想い出をシェア出来るようになりました」。

この「photo movie creator」の開発に際して、「ワールドワイドで、どれだけ多くのユーザーが参加しても対応できること」と「リリース直後のユーザー数が少ない状態で過度な設備を用意しないこと」を両立するサービス提供基盤として、複数のクラウド サービスを検討した結果、SDNA が選択したのが、マイクロソフトのパブリック クラウド サービスである Windows Azure Platform でした。

<Windows Azure Platform のメリット>
Silverlight との親和性の高さなど、開発の容易さでプラットフォームを選択

SDNA の提供する「photo movie creator」では、ユーザーがストレスなく Photo Movie を再生できるように、2 ~ 3 分あるムービーをそのまま共有するのではなく、写真の実データとは別に、再生に必要なメタデータを Windows Azure Platform 上に保存。Facebook アプリを通じてユーザーの家族や友人が再生するたびに、必要な画像データだけを都度ダウンロードして、ムービーを再生できる仕組みになっています。

猪狩 氏は、Windows Azure Platform を採用するに至った経緯について次のように説明します。
「開発に際しては当然、Amazon EC2、Google App Engine と比較検討しました。Windows 環境でさまざまな開発を経験してきたということもあるのですが、最終的に決め手となったのは、RIA の技術である Silverlight でした。今回、Photo Movie を再生するための Facebook アプリケーションも Windows Azure Platform 上に展開しており、その開発に Silverlight を活用しています。Silverlight は、1.0 がリリースされた頃から試用してきたのですが、3.0 から一気に実用的になり、4.0 になって開発のためのツールも揃いました。さらに Windows Azure は、この Silverlight と親和性が高いプラットフォームであり、開発も非常にスムーズに進みました。スマートフォン用アプリはネイティブアプリなのですが、Windows Phone 7 版を Silverlight ベースで用意することも考えています」。

さらに猪狩 氏は、Windows Azure に触れた実感を、次のように説明しています。
「2008 年の Microsoft Professional Developers Conference (PDC) で初めて Windows Azure の概要を聞いたときは、言葉ではなかなか理解できなかったのですが SDK (Software Development Kit) などを使い実際にアプリケーションを開発していくうちに『向こう側に、確かに OS がある』というのが実感できました。今回の開発でも、デプロイにかかる時間が多少違うだけで、普段 Windows Server で開発している感覚と、ほとんど変わらなかったですね」。

photo movie creator/photo movie creator HD システム イメージ

photo movie creator/photo movie creator HD システム イメージ

<導入効果と、今後の展望>
開発生産性の高さを活かし、さまざまな機能拡張を予定

「photo movie creator」は現在、スレート端末専用の「photo movie creator HD」を 2011 年 12 月 15 日にラインアップに追加し、十数万のユーザーに活用されています。ユーザーからの反響も多く、「最近ではスレート端末で Photo Movie をエンドレス再生できる機能を追加して欲しいというリクエストを、メールでいただきました。結婚式のウェルカムボードに使いたいということでした」と前置きしながら、猪狩 氏は今後の機能拡張について「やりたいことはいくらでもある」と話します。
「今までは、Windows Azure をメタデータの置き場所として使っていましたが、今後はもっと画像の価値を高めるようなサービスに活用できないかと考えています。たとえば、画像の実データを Windows Azure 上で顔の解析や加工ができたら面白いのではないかな、などです。スマートフォンでも頑張れば同じことができますが、『写真をアップロードするだけで、もっと綺麗に補正されて、みんなに共有される』ということができたら、写真を共有するのがもっと楽しくなるでしょう。こうした話が気楽にできるのも、使い慣れた環境、使い慣れたツールで開発が行えるという Windows Azure Platform ならではだと思います。開発者としては、これが一番大きなポイントですね」。

最後に藤村 氏は言います。
「『photo&video solution』シリーズは、日本国内だけではなく世界中のお客様に楽しんでいただきたいという想いがある一方で、どのくらいダウンロードされて活用されるか、リリース前にはまったく予想がつかないという側面があります。そうしたビジネスを、リスクを少なくしてスタートさせる上で、Windows Azure は最適だったと思います。それは、開発者が慣れているために教育期間が要らないことだけではなく、何か困ったことがあった場合にサポートを依頼できる窓口が、マイクロソフトにしっかりとあるという事実に支えられています。こうした安心感を背景に、Windows Phone 用アプリケーションの提供も含め、さまざまなことに挑戦していきたいと思います」。

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ソリューション概要

プロファイル

ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ株式会社外部サイトへ移動するため、別ウィンドウで開きますは、2000 年 8 月の設立以来、「ソフトウェアの可能性を信じて追求する」という理念の下、グループ唯一のソフトウェア開発会社として、ソニーグループのものづくりを支えています。同社の頭文字をとった略称「SDNA」には、ソニーのモノ造りの DNA を継承し、ソフトウェアの世界に広げていくという想いが込められています。

導入メリット

  • グローバルへのサービス提供
  • 慣れ親しんだ Windows Server とほぼ変わらない環境で、スピーディーな開発が可能
  • RIA の技術である Silverlight との親和性の高さにより、Facebook アプリケーションなどの開発も容易
  • マイクロソフトによる充実したサポート体制

ユーザーコメント

「『photo&video solution』シリーズは、日本国内だけではなく世界中のお客様に楽しんでいただきたいという想いがある一方で、どのくらいダウンロードされて活用されるか、リリース前にはまったく予想がつかないという側面があります。そうしたビジネスを、リスクを少なくしてスタートさせる上で、Windows Azure は最適だったと思います。それは、開発者が慣れているために教育期間が要らないことだけではなく、何か困ったことがあった場合にサポートを依頼できる窓口が、マイクロソフトにしっかりとあるという事実に支えられています」。

ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ株式会社
事業 2 部 担当部長
藤村 聡 氏

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