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東芝テリー株式会社

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掲載日: 2011 年 5 月 23 日

24 時間× 5 ~ 10 年以上の長きにわたってフル活用されるセキュリティ&監視カメラ ソリューションを支えるサーバーに、組み込み開発用の Windows Server 2008 を採用

東芝テリー株式会社

東芝テリー株式会社

確かな技術力をベースに、幅広く映像システム ソリューションを提供する東芝テリー株式会社。IP ネットワークの活用を中心に、セキュリティ&監視カメラシステムを取り巻く技術の進歩が目まぐるしい現在、同社では、多様化するお客様のニーズに、より迅速に応える準備の一環として小型、静音、省電力のアプライアンス サーバーを開発。24 時間 365 日映像を HDD に記録し続ける過酷な動作環境を支える OS として採用されたのは、組み込み開発用に提供されている Windows Server 2008 for Embedded Systems でした。

<サービス導入の背景とねらい>
社会生活や企業活動の「安心」を支える監視カメラ ソリューションを、最新のテクノロジーで最適化

東芝テリー株式会社 (以下、東芝テリー) は、カメラ技術をコアとして長年培ってきた映像システム ソリューションを提供しています。
テクノロジーの急速な進歩と社会環境の変化に応じて、映像システム ソリューションを巡る市場もまた急速な変化を重ねている現在、東芝テリーでは「マシンビジョン&メディカルイメージング事業部」、「セキュリティ&監視カメラシステム事業部」、「メディカル&インダストリアルRFシステム事業部」の 3 つの事業部制を敷き、事業部間の相乗効果を促すことでイノベーションを加速。北米、欧州、アジアを世界 3 重点拠点とするグローバル事業の強化を推進しています。

東芝テリー株式会社
セキュリティ&監視カメラシステム事業部
事業部長
安島 剛 氏

東芝テリー株式会社
セキュリティ&監視カメラシステム事業部長付
兼セキュリティ&監視カメラシステム企画部長
永野 正明 氏

映像システム ソリューションが、社会生活や企業活動に貢献する好例として、一般の人にとっても身近にあって、すぐに連想できるものが「セキュリティ&監視カメラシステム」です。
しかし、この分野におけるテクノロジーとニーズの変化も激しく、新しい製品/サービスを開発するスピードは、従来とは比べ物にならないと、東芝テリー株式会社 セキュリティ&監視カメラシステム事業部 事業部長 安島剛氏は話します。

「技術的に今は、過渡期にあると思っています。従来はアナログのカメラで、地上波のテレビ放送で使われている NTSC 方式 (National Television Standards Committee) で画像を伝送していました。PC で言えば VGA 程度の解像度しかありません。
しかし、現在は HD (High Definition) 解像度のデジタルカメラなどが一般家庭にも普及しています。高解像度化のニーズは監視カメラ市場にも広がりつつあり、たとえばコンビニエンスストアのレジ近くに配置される監視カメラなどで高解像度化の要求があります。お札の柄まではっきりと見えますからね。
それに、360°レンズを使ったカメラも、高画質になったことで湾曲した周辺部の映像のディテールも精細になり、丸く写っている映像を平らにならす画像処理によって、ほぼ違和感なく視認できるようになりました。その分、死角のない監視カメラ ソリューションの提供が容易になっています。
しかし、高解像度になればデータ量も増大します。いかに安定して効率よく映像を伝送し、映像データを長期間保存できるかが、キーポイントと言えます。
現状ではアナログの方が感度や遅延で有利な面もあり、お客様のニーズに合わせて、幅広い選択肢の中から、機能、性能、コストなどすべての面で最適の組み合わせを提示させていただくことを、私たちのモットーとしています」

東芝テリーのモットーは、お客様第一主義を貫き、確かな技術力をベースにした FINE※プロダクツ&FINEサービスによる映像サービスを提供することにあります。
そして、アナログカメラの利点、デジタルカメラの長所、最新の画像処理技術を駆使してお客様のニーズ・使用環境に適した製品・サービスの開発と提供を続けている同社が、近年力を入れている分野が「IP映像ネットワーク ソリューション」です。

東芝テリーが掲げるコンセプトは、「IP4-TV」というものであり、「IP4」には下記の 4 つの意味が込められています。
 ・Intelligent Performance : 情報処理技術における優れたパフォーマンス
 ・Internet Protocol : IP 網を利用した先進システムの提供
 ・Industrial Product : 産業のインフラ、社会のインフラに適したロバストな製品
 ・Intellectual Property : 豊富な知的財産を活かした製品。サービスの差異化

東芝テリー セキュリティ&監視カメラシステム事業部長付 兼セキュリティ&監視カメラシステム企画部長 永野正明氏は次のように話します。

「IP ネットワークを活用したソリューションに対するニーズは高まっています。最近の建物であれば、最初からギガビット イーサネットを敷設している施設も多くありますから、アナログカメラにつなぐ同軸ケーブルを引く工事を行うのに比べて、初期費用を抑えることができます。
それに IP 化されれば、従来はモニタールームでしか確認できなかった映像が、遠隔地からでも確認できるようになります。たとえば、一般のご家庭にある防犯カメラの映像を携帯電話などから確認できるサービスも同様です。それだけ映像の用途が広がり、身近になってきていると言えるでしょう。カメラの性能も上がり、IP ネットワークなどのインフラも整ってきています。さらに、画像解析技術も進歩しており、お客様のニーズにより適切に応えるための環境が整えられています。こうした中で、よりクオリティの高い製品やサービスを提供することを目指しています」

東芝テリー株式会社
セキュリティ&監視カメラシステム開発部
ソフトウェア開発担当 主務
和田 亮 氏

東芝テリー株式会社
セキュリティ&監視カメラシステム技術部
セキュリティ&監視カメラシステム
技術担当 主務
宇都宮 孝志 氏

そして 2011 年。東芝テリーでは、ますます多様化するニーズに迅速かつ低コストに応えていくための取り組みとして、アプライアンス サーバーの開発を実施。
それは、同社が蓄積してきたノウハウを活かして、お客様のニーズごとに最適化される最新の監視カメラ用ソフトウェアを搭載するためのものであり、省スペース型の店舗への防犯カメラ導入ニーズにも応える、小型、静音、低消費電力なサーバーでした。

このアプライアンス サーバーの OS として従来から活用していた Windows Server 2008 の採用をほぼ決めていた東芝テリーですが、5 ~ 10 年、場合によっては「カメラが壊れるまで」という長期にわたって活用されるセキュリティ&監視カメラ ソリューションに対し、OS の供給期間が短いという不満もあったと言います。
そこで、同社ではユニダックス株式会社 (以下、ユニダックス) から提案を受けたある製品を、「長期利用するソリューションに相応しい製品」と評価し採用しています。それが、組み込み開発用に提供されている Windows Server 2008 for Embedded Systems でした。

※FINE は優れたパフォーマンスのためのフレキシブルかつインテリジェントなネットワーキング プロダクツおよびサービス (Flexible and Intelligent Networking products and services for Excellent performance) を意味します。

<マイクロソフトのテクノロジーと監視カメラ>
Windows Server の信頼性をそのままに組み込み開発用に特化したライセンスを用意

東芝テリー セキュリティ&監視カメラシステム技術部 セキュリティ&監視カメラシステム第1技術担当 主務 宇都宮孝志氏と、東芝テリー セキュリティ&監視カメラシステム開発部 ソフトウェア開発担当 主務 和田亮氏の両名は、Windows Server 2008 for Embedded Systems について、「ユニダックスから提案を受けるまで知らなかったが、説明を聞いてすぐに "ちょうどいい製品" だと感じた」と声を揃えます。

「パッケージ版の Windows Server と何も変わることなく長期供給されることが、この組み込み版の良いところだと思います。今回私たちが開発したアプライアンス サーバーは、小型、静音、低消費電力の製品になります。スタンドアローンでも使えるようになっており、幅広いお客様へ気軽に導入いただけるものとなっています。
また、Windows Server を OS とし、RAID 対応や HDD のホットスワップ対応、NIC (Network Card) の二重化、UPS (Uninterruptible Power Supply : 無停電電源装置) との連携など、従来の IA サーバーにある利点も盛り込んであります」(宇都宮氏)

優れたコストメリットと15 年間の長期供給

Windows Server 2008 for Embedded Systems は、組み込み開発用に提供されているライセンスであり、製品の内容自体は、パッケージ版の Windows Server となんら変わりはありません。その代わり、ライセンスの種類によって、使用できる機能やサービスが制限される仕組みになっています。
和田氏は言います。

「最初、Embedded と聞いた時には、『構築の必要なもの』として身構えてしまったのですが、話を聞いてみると、通常の Windows Server と同様に、普通に使えることがわかりました。そうなれば、私たちにとってマイナスとなる点はありません。それに、これまで Microsoft Windows XP Embedded などの Windows プラットフォームを活用し、Microsoft Visual Studio で開発してきた多くのソフトウェア資産、ノウハウをそのまま活かせることも重要です」

セキュリティ&監視カメラ ソリューションにおいて、画像処理や画像解析のためのソフトウェア開発は、大変重要な役割を担っていると、安島氏は説明します。

「監視カメラが人間の目の代わりとなり、何か異常があればアラートを出すようにする場合、『画面の中の何に注目するか』、『どんな変化を抽出するか』ということが非常に重要になります。
たとえば、屋内であれば比較的確かな検知ができますが、屋外であれば、風にそよぐ木々があったり、波に揺れる海が見えたりもします。複雑に変化するさまざまな対象物が映り込んでいる中で、『人』や『船』といった特定の対象物を監視し、判断するように調整することが必要になるのです。人間の目は、コンピューターがまったく及ばないレベルでリアルタイムに画像解析を行っています。ですから、車の運転もできるわけです。
画像処理や画像解析の機械やソフトウェアが、どこまで人間の能力に追い付いていけるかが命題となっており、各社各様に技術を研さんしている部分となっています。
当社としても、これまでに積み重ねてきたスキルとノウハウを活かしていけるかどうかは、プラットフォームを選択する上で大きな意味を持っていました。今回、Windows Server 2008 for Embedded Systems を採用することで、長期供給と同時に、既存の、充実した開発環境をそのまま活かせていることはありがたいと思っています」

多彩なサードパーティー製品を活用可能

ユニダックス株式会社
エンベデッド営業部 主任
和田 佳道 氏

さらに、Windows Server 2008 for Embedded Systems を採用したメリットとして、「サードパーティー製のさまざまなアプリケーションが活用できる」ことが挙げられると、宇都宮氏は続けます。

「昨今の監視カメラシステムはニーズの多様化が進んでいます。また、IP カメラのテクノロジーも、驚くほどの速さで進化を続けています。そうした中で、常に『最新、最善』のソリューションをお客様に、スピーディに提供するために、サードパーティー製のアプリケーションを有効活用したシステムが求められるケースも多くなってきています。
Windows Server は、多くのアプリケーションで幅広く活用されていますので、必要に応じて柔軟なアプリケーションが選択できることは、ソリューションの幅を広げるために役立ちます」

提案を行ったユニダックスのエンベデッド営業部 主任 和田佳道氏は、「Windows Server の持つメリットをそのままに、コストメリットのある選択肢として提案させていただきました。Windows Server の多彩な機能を、使用許諾的に制限をかけて利用いただくライセンス体系のため、同等の価値あるものを、コストを抑えて調達いただける上に、長期サポートもついています」と、そのメリットについて説明します。

<今後の展望>
画像解析と IP ネットワークを活用しより高度なサービスの提供を

東芝テリーのセキュリティ&監視カメラ ソリューションは、今後ますます進化していく予定であると、安島氏は話します。

「IPネットワーク ソリューションに関して、今後も 用途ごとにIPカメラのラインナップを増やすとともに、高解像度カメラの利点を生かした画像解析ソリューションを展開していきます。さらに、お客様のセキュリティ全般にかかわる情報システムの核となるものとして、当社の映像ソリューションを活用いただけるように進化させていきたいと考えています。
セキュリティとして、入退室などの物理的なアクセス コントロールとの連携の他、映像をもとに人の出入りを判断し、他システムとの連携および制御を行う。たとえば、オフィスビル内の空調や照明の節電管理などもその応用として活かせる仕組みと考えています。
当社の映像技術および画像解析のノウハウを活かし、より高度なサービスを提供できるよう、今後とも尽力していきます」

■ 監視カメラシステム システム構成例

監視カメラシステム システム構成例


■ 東芝テリーの画像解析ソリューション例

東芝テリーの画像解析ソリューション例

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ソリューション概要

プロファイル

東芝テリー株式会社外部サイトへ移動するため、別ウィンドウで開きますの歴史は、1940 年に東京芝浦電気株式会社 神戸工場として開設され、船舶無線機の製造を行ったところから始まっています。1967 年の社名変更 (東京電子工業株式会社) を経て、2004 年 10 月に東京電子工業と東芝通信システム株式会社の監視カメラシステム事業を統合し、現在の東芝テリーへと社名を変更。「お客様第一」を標榜し、"FINEプロダクツ" と "FINEサービス" による各種映像システム ソリューションを提供しています。

導入メリット

  • 5 ~ 10 年以上活用される監視カメラシステムを支えるために必要不可欠な OS の長期供給を実現
  • パッケージ版に比べてコストを抑えた調達が可能

ユーザーコメント

「マイクロソフトの Windows プラットフォームについては、"世界中、どこに行ってもこれを無視することができない" と言えるシステムであると思っています。Windows Server 2008 for Embedded Systems は、Windows Server の信頼性、可用性、そして充実している開発環境をそのままに 15 年という長期供給を得られるという意味で、私たちにとっても非常にありがたい選択肢でした」

東芝テリー株式会社
セキュリティ&監視カメラシステム事業部
事業部長
安島 剛 氏

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