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Windows アセスメント & デプロイメント キット (Windows ADK) には、Windows オペレーティング システムのカスタマイズ、評価、新しいコンピューターへの展開に使用できるツールが用意されています。
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Windows ADK が対応する主なシナリオには、Windows 展開と Windows アセスメントの 2 つがあります。
Windows デプロイメントは、工場や組織における Windows の大規模なインストールのカスタマイズや自動化を行う OEM や IT 担当者向けです。Windows ADK は、OEM プレインストール キット (OPK) と Windows 自動インストール キット (AIK) の一部として以前にリリースされた展開ツールによって、このような作業をサポートします。展開ツールには、Windows プレインストール環境 (Windows Preinstallation Environment)、展開イメージ、サービスと管理、Windows システム イメージ マネージャーが含まれます。
Windows ADK のツールを使うと、IT 担当者は新しいバージョンの Windows をスムーズに展開できるようになります。Application Compatibility Toolkit (ACT) では、組織で使用されるアプリケーションのインベントリを作成し、発生する可能性があるアプリケーションの互換性の問題を特定します。ユーザー状態移行ツール (USMT) を使うと、IT 担当者は以前の Windows インストールからユーザー データを移行できます。ボリューム ライセンス認証管理ツール (VAMT) を使うと、IT 担当者は組織内で Windows インストールを展開し、PC のライセンス認証の状態を管理できます。
アセスメントは、パフォーマンス、信頼性、機能など、コンピューターを使用するうえでの特性を測定する OEM、IHV、愛好家、IT 担当者向けです。Windows アセスメントは、これらの測定、問題の診断、改善方法の決定をサポートするツールです。Windows アセスメントを使用すると、ハードウェアやソフトウェアを今後使用するにあたって発生する可能性がある問題を特定し、サポート コストを軽減することができます。これらのツールを使用すると、適応力に優れ、高品質なハードウェアやソフトウェアを開発することができます。
Windows ADK では次のようなツールを使用できます。
• Application Compatibility Toolkit (ACT)
Application Compatibility Toolkit (ACT) によって、IT 担当者は、アプリケーションに新しいバージョンの Windows オペレーティング システムとの互換性があるかどうかを特定することで、発生する可能性があるアプリケーションの互換性の問題を把握することができます。ACT は、組織のアプリケーションの正確なインベントリを提供することによって、アプリケーションの互換性評価のコストを削減するのに役立ちます。ACT はまた、アプリとの互換性の問題での優先順位付け、テスト、検出に役立ち、よりすばやく Windows を展開できます。ACT を使うと、ACT コミュニティに参加し、他の ACT ユーザーとリスク評価を共有できます。また、Web アプリケーションや Web サイトに Internet Explorer の新しいリリースとの互換性があるかどうかをテストすることもできます。詳しくは、Application Compatibility Toolkit のテクニカル リファレンスをご覧ください。
• 展開ツール
展開ツールでは、Windows イメージをカスタマイズ、管理、展開できます。展開ツールを使って Windows の展開を自動化すると、ユーザーの操作なしで Windows セットアップを実行できます。展開ツールには、展開イメージのサービスと管理 (DISM) コマンド ライン ツール、DISM PowerShell コマンドレット、DISM API、Windows システム イメージ マネージャー (Windows SIM)、OSCDIMG があります。詳しくは、展開ツールのテクニカル リファレンスをご覧ください。
• ユーザー状態移行ツール (USMT)
USMT は、以前の Windows インストールから新しい Windows インストールにユーザー データを移行するための IT 担当者向けのスクリプト可能なコマンド ライン ツールです。USMT を使うと、選択したユーザー データをコピーし、移行する必要がないデータを除外するようにカスタマイズした移行フレームワークを作成できます。USMT には、ScanState、LoadState、UsmtUtils のコマンド ライン ツールが用意されています。詳しくは、ユーザー状態移行ツール (User State Migration Tool) のテクニカル リファレンスをご覧ください。
• ボリューム ライセンス認証管理ツール (VAMT)
IT 担当者は、VAMT を使って、組織内のコンピューターに対する Windows、Windows Server、Windows ThinPC、Windows POSReady 7、選んだアドオンのプロダクト キー、Office のライセンス認証処理を自動化し、一元的に管理できます。VAMT では、販売キー (シングル ライセンス認証キー)、マルチ ライセンス認証キー (MAK)、または Windows キー管理サービス (KMS) キーを使って、ボリューム ライセンス認証を管理できます。詳しくは、ボリューム ライセンス認証管理ツールのテクニカル リファレンスをご覧ください。
• Windows パフォーマンス ツールキット (WPT)
Windows パフォーマンス ツールキットには、システム イベントを記録するツールと、グラフィカル ユーザー インターフェイスでパフォーマンス データを分析するツールが用意されています。WPT には Windows パフォーマンス レコーダー、Windows パフォーマンス アナライザー、Xperf が含まれています。詳しくは、Windows パフォーマンス ツールキットのテクニカル リファレンスをご覧ください。
• Windows アセスメント ツールキット
Windows アセスメント ツールキット を使って 1 台のコンピューターで評価を実行します。評価とは、ユーザーの操作をシミュレートし、コンピューターの状態を調べるタスクです。評価を実行すると、システムのさまざまな側面についてのメトリックが生成され、改善するためのアドバイスが示されます。詳しくは、Windows アセスメント ツールキットのテクニカル リファレンスをご覧ください。
• Windows アセスメント サービス
Windows アセスメント サービスがインストールされているラボ環境の設定、コンピューター、イメージ、評価をリモートで管理するためのツールです。このアプリケーションは、Windows アセスメント サービスを実行しているサーバーにアクセスできる任意のコンピューターで実行できます。詳しくは、Windows アセスメント サービスのテクニカル リファレンスをご覧ください。
• Windows プレインストール環境 (Windows PE)
Windows PE は、コンピューターで Windows のインストールと操作を行えるように準備するための最小限のオペレーティング システムです。詳しくは、Windows PE のテクニカル リファレンスをご覧ください。
サポートされるオペレーティング システム
Windows 8.1
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Windows ADK をインストールするコンピューターでは、次のいずれかのオペレーティング システムを実行している必要があります。
• Windows 8.1
• Windows 8
• Windows 7
• Windows Server 2012 R2
• Windows Server 2012
• Windows Server 2008 R2
• Windows Vista
• Windows Server 2008
Microsoft .NET Framework 4.5 が必要です。これは、Windows ADK で自動的にインストールされます。
Windows ADK の次の機能では、サポートされているプラットフォームと要件にご注意ください。
• Application Compatibility Toolkit: Application Compatibility Toolkit (ACT) は、Windows ADK をサポートするすべてのオペレーティング システムにインストールできます。また、Windows Vista にもインストールできます。注: ACT は Windows XP PC のインベントリをサポートします。
• Deployment Tools: 展開イメージのサービスと管理 (DISM) またはボリューム ライセンス認証管理ツール (VAMT) で PowerShell コマンドレットを使用するには、PowerShell 4.0 をインストールする必要があります。詳しくは、この Microsoft Web サイトをご覧ください。
Windows 8.1 と Windows Server 2012 R2 には、PowerShell 4.0 が既定で用意されています。
Windows 8、Windows 7、および Windows Server 2012 には PowerShell 3.0 が用意されており、PowerShell 4.0 にアップグレードする必要があります。
注意: Windows ADK の項目が更新された場合、キット全体が再構築され、キット内のすべての機能のバージョン番号が更新されます。バージョン番号が更新されても、機能自体は何も変更されていない場合もあります。変更の一覧については、Windows ADK リリース ノートをご覧ください。
• Windows アセスメント ツールキット: Windows アセスメント コンソールは、次のいずれかのオペレーティング システムにインストールできます。Windows 8.1、Windows 8 または Windows 7 SP 1。
• Windows アセスメント サービス: Windows アセスメント サービスをインストールするサーバーでは、次のいずれかのオペレーティング システムを実行している必要があります。Windows Server 2012 R2、Windows Server Server 2012、Windows Server 2008 R2 SP1 Enterprise Standard Edition、または Datacenter Edition。Windows アセスメント サービスは、サーバー コアまたはドメイン コントローラー サーバーではサポートされません。既定では、Windows アセスメント サービスをインストールしたサーバーに Windows アセスメント サービス - クライアントがインストールされます。Windows アセスメント サービス - クライアントは、クライアント コンピューターにインストールすることもできます。Windows アセスメント サービス - クライアントをインストールするコンピューターでは、次のいずれかのオペレーティング システムを実行している必要があります。Windows Server 2012 R2、Windows Server 2012、Windows Server 2008 R2 SP1、Windows 8、または Windows 7 SP1。
• Windows パフォーマンス ツールキット: Windows パフォーマンス ツールキットは、次のオペレーティング システムにのみインストールできます。Windows 8.1、Windows 8、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2012、Windows 7、または Windows Server 2008 R2。
• ユーザー状態移行ツール: ユーザー状態移行ツール (USMT) は、他のバージョンの Windows に手動でコピーできます。詳しくは、USMT 要件に関するページをご覧ください。
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すべてのインストール オプションについては、http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=234980 を参照してください。
Windows ADK をインストールするには:
1.ADKSetup.exe を実行します。
2.[インストール] をクリックし、Windows ADK の機能をインストールする場所を指定して、[次へ] をクリックします。
3.インストールする Windows ADK の機能を選び、[インストール] をクリックします。
達成したいシナリオに必要な各機能をインストールするだけです。
• Windows を PC に展開するにはDeployment Toolsと Windows プレインストール環境 (Windows PE) を選びます
• それぞれの Windows PC の品質を評価するには、Windows アセスメント ツールキットと Windows パフォーマンス ツールキットを選びます
• 広範囲に Windows PC の品質を評価するには、Windows アセスメント サービスを選びます
• エンタープライズ ユーザーのデータ移行には、ユーザー状態移行ツールを選びます
• エンタープライズ ボリューム ライセンス認証ツールには、ボリューム ライセンス認証管理ツール (VAMT) を選びます
• アプリケーションの互換性には、Application Compatibility Toolkit (ACT) を選びます