株式会社情報プラネット
アプリケーションのインストールと再設定の手間を大幅に軽減。
個人ユーザー向け仮想化アプリケーションの同期ソリューションを
クラウド上のサービスとして展開。
| 株式会社情報プラネットは、株式会社サムライインキュベートの支援を受けながら、日本発の世界で通用するインターネット サービスの開発を目指す、IT ベンチャー企業です。使い慣れたアプリケーションをカスタマイズ設定ごとクラウド上で仮想化し、別の PC に同期できるソリューションを開発。インターネットに接続すれば、誰でも、簡単に、安価で利用できるサービスを目指して、現在、さらなる機能拡張とマーケットの拡大を行っています。 「クラウドで提供するサービスでは、ユーザーの増加に合わせて、ストレージの容量など、インフラの整備が必要。Windows Azure では、構成変更もサービスを継続しながら容易に行えるなど、拡張性が高く、サービス提供対象の Windows PC とも親和性が高いため、Synclogue に最適なプラットフォームだと言えます」倉世古 恭平 氏 (株式会社情報プラネット 取締役) | | ソリューション概要 プロファイル 株式会社情報プラネットは、3 名の大学生が運営するベンチャー企業。個人ユーザー向けにアプリケーション仮想化ソリューションを開発。クラウド上に展開し、サービスの提供を開始しています。 Microsoft BizSpark で利用したプログラム - Windows Azure™
- SQL Azure
- Visual Studio
- MSDN サブスクリプション
メリット - 開発環境の構築に必要な初期費用を削減
- クラウド サービスの提供により、誰もが簡単に必要に応じて利用できるサービスを構築
- Windows Azure の採用により、拡張性の高いサービスを提供
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BizSpark 活用の背景とねらい
PC 購入ごとに行われるアプリケーションのインストールと再設定の手間から、個人ユーザーを解放
株式会社情報プラネットは、学生ベンチャーです。早稲田大学の山本 泰大 氏 (株式会社情報プラネット 代表取締役社長)、筑波大学の倉世古 恭平 氏 (株式会社情報プラネット 取締役)、慶應義塾大学 大学院の小川隆の 3 人で運営しています。
設立は 2006 年。山本氏 (株式会社情報プラネット 代表取締役社長) は高校 2 年生で起業しており、受験勉強の期間中に一時休眠したものの、大学入学後に再始動。大学 2 年生の時に、榊原 健太郎 氏 (
株式会社サムライインキュベート
代表取締役 CEO) と出会い、インキュベーターと監査役をお願いしています。
インキュベーターを含む、5 人の協働作業によるプロジェクトで開始したソリューションは「
Synclogue
」。アプリケーションを仮想化し、PC ごとに再設定することなく、クラウド経由で同期できるサービスです。
「PC を 2 台所有する学生もいるように、たとえば、職場と自宅など、場所によって PC を使い分ける方が多くいらっしゃいます。一方で、複数台の PC で、同じアプリケーションが使用されていることもよくあり、このようなときに個人ユーザーの方々は、PC ごとにインストーラーを用意してアプリケーションをインストールし、自分が使いやすいように設定します。Synclogue では、このようなインストールと再設定の手間を大幅に省略化。購入したばかりの PC でも、インターネットに接続するだけで、使い慣れたアプリケーションをすぐに利用できます」山本 泰大 氏 (株式会社情報プラネット 代表取締役社長)
Synclogue は、アプリケーションを仮想化する際に、ユーザーによるカスタマイズ設定や Windows OS の設定ファイルもパッケージ化。PC で普段使用している設定をそのままに、複数台の PC にアプリケーションを同期できます。同期するアプリケーションは、必要に応じて追加できるほか、仮想化されたアプリケーションに対してカスタマイズ設定を追加することも可能です。
「OS や プレゼンテーション層の仮想化技術は一般的になりましたが、アプリケーションの仮想化技術は企業向けのソリューションが中心です。Windows OS にはレジストリという概念があるため、個人のユーザーが簡単にアプリケーションを仮想化することはできません。また、SaaS でもさまざまなアプリケーションが提供されるようになりましたが、各社で仕様が異なっており、個人ユーザーが PC ベースのアプリケーションから乗り換えるには、これまでに馴染んだ使い勝手を捨てたり、新しくカスタマイズしなおしたりする必要があります」山本 泰大 氏 (株式会社情報プラネット 代表取締役社長)
山本 泰大 氏 (株式会社情報プラネット 代表取締役社長)
BizSpark および Windows Azure 採用の経緯
インターネットに接続すれば、使いたいアプリケーションをすぐ利用できるサービスの実現のために
Synclogue では、サービス提供基盤としてクラウドを採用。インターネットに接続すれば利用できるサービスを目指していたため、設計段階から自社でサーバーを設置することは考えていません。当初は、無料の VPS (仮想プライベート サーバー) を利用していましたが、小さくはじめて、よりスケーラブルに拡張できる、クラウドへの移行を検討。複数の候補があがりましたが、5人で検討した結果、Windows Azure Platform が採用されています。
「ノートブックやスレート端末など、モバイル ブロードバンド接続を装備する PC が主流となっている現在では、インターネットに接続できれば、簡単に、安心して利用できるサービスを提供することが重要です。ベンチャーとしては、自社サーバーの設置と運用に多くの初期投資を充てるよりも、クラウド サービスを利用して、サービスの開発に重点を置くべきです。サービス開始時点では、オペレーティング システム (OS) の世界で圧倒的なシェアを持つ Windows を対象としていたため、利用するテクノロジをマイクロソフト プラットフォームに統一すべきとの結論に達し、Windows Azure を採用することにしました」山本 泰大 氏 (株式会社情報プラネット 代表取締役社長)
Windows Azure を採用したもうひとつの理由は、Microsoft BizSpark でさまざまな支援を利用できること。Microsoft BizSpark には、榊原氏 (株式会社サムライインキュベート 代表取締役 CEO) を通して日本マイクロソフト株式会社の社員から紹介を受け、すぐに登録しています。
榊原氏は、プログラムの紹介だけでなく、インキュベーターとして、株式会社情報プラネットにさまざまなアドバイスや支援を行っています。
「我々は人に投資することをモットーとしています。スタートアップには、いかに成長していただくかがインキュベーターのミッションです。山本さんは、高校生で起業した希有な経歴をお持ちになっているだけでなく、大きな目標を実現するために、いま何をすべきかを考え、ちゃんと取り組んでいく、ストイックな性格の方です。成長が見込まれている市場で、約束を守って、よく働く方であるからこそ、株式会社情報プラネットに投資し、さまざまなご支援をさせていただいています」榊原 健太郎 氏 (株式会社サムライインキュベート 代表取締役 CEO)
榊原 健太郎 氏 (株式会社サムライインキュベート 代表取締役 CEO)
BizSpark および Windows Azure 活用の効果
誰にでも気軽に利用できる、安価なサービスを実現
株式会社情報プラネットでは、個人ユーザーが簡単にアプリケーションを仮想化し、インターネットに接続するだけで同期できるソリューション、Synclogue の提供を開始しています。Microsoft BizSpark により、初期投資を大幅に抑制。現在は既定数を無償提供しており、将来的にも、誰でも気軽に利用できる、安価なサービスを実現する予定です。
「開発用ソフトウェアとして、OS を利用できたのはとても便利でした。アプリケーションの仮想化やパッケージの同期のために、複数のテスト環境が必要です。過去には複数台の PC を準備していましたが、仮想マシンを用意し、複数の OS を動作してテストできたため、問題を特定し解決するまでの時間を大幅に削減できました。また、サポートを利用できたのも大きなメリットです。SQL Azure へデータベースの移行を検討していたところ、助言をいただき、SQL Server Migration Assistant を利用することで移行作業を省力化できました。質問に答えてくれる窓口があるところがオープン ソースとは異なり、信頼性の高さを裏付けています」倉世古 恭平 氏 (株式会社情報プラネット 取締役)
株式会社情報プラネットでは、Windows Azure Platform の無償開発時間も活用。これに加えて、Widows Azure Platform の拡張性の高さや通信の早さにも大きなメリットがあったようです。
「Windows PC を対象にしていることから採用しましたが、将来的な拡張性のことを考えても、Windows Azure は Synclogue と親和性の高いプラットフォームだったと言えます。クラウドで提供するサービスでは、ユーザーの増加に合わせて、ストレージの容量など、インフラの整備を行う必要があります。Windows Azure では、このようなサーバーの構成変更もサービスを継続しながら容易に行えます。また、以前に使っていたオープンソースの VPS では、HTTP 通信で同期を行う際に時間がかかっていました。Windows Azure に移行することで速度は改善され、通信部分の開発作業も大幅に軽減できました」倉世古 恭平 氏 (株式会社情報プラネット 取締役)
倉世古 恭平 氏 (株式会社情報プラネット 取締役)
今後の展望
世界中で、誰にでも簡単に利用できるサービスを目指して
山本氏 (株式会社情報プラネット 代表取締役社長) が、榊原氏 (株式会社サムライインキュベート 代表取締役 CEO) に語った長期的な目標は、30 歳までに株式会社情報プラネットの事業を成功させ、インキュベーターなどの支援する仕事をはじめること。山本氏は、祖父の影響で中学時代から投資を行っていたため、投資には興味がありましたが、起業時の自身の経験もきっかけになったようです。
「高校生で起業した当時は、技術とビジネス モデルはあるのに調達に苦労していました。当時は、榊原さんとも、まだ出会っていませんでした。金融機関に融資を依頼しても、連帯保証をお願いできるところがなく、門前払いでした。学生の中にも、技術やアイデアは持っていてもお金がないために起業をあきらめている方がいらっしゃいます。ボトムアップからイノベーションを起こすような活動を将来的に行っていきたいと考えています」山本 泰大 氏 (株式会社情報プラネット 代表取締役社長)
将来の夢を実現するためにも、短期的な今後の目標も設定されています。まずは、Synclogue の機能を拡張。現在、Windows 7 および Vista に対応していますが、今後、より操作性の高いユーザー インターフェイスに改善する予定のほか、Windows XP への対応も計画しています。マーケットは世界を視野に入れており、日本だけでなく、北米にも対応。今後、中国、東南アジア、インドなど、人口力のあるマーケットにも展開したいと考えています。
「クラウドがソフトウェア業界に与えたインパクトは大きく、ビジネス モデル自体も変えようとしています。Synclogue は、ユーザーが使い慣れたアプリケーション環境をさまざまなデバイスで利用できるようにするサービスであり、PC 用ソフトウェアの特性を活かしたソリューションです。もちろんインターセプタが含まれていないか確認し、ライセンス契約に違反する形態で移管や共有が行われないように構成しています。クラウドを活用することで、ソフトウェア産業がさらに発展するとともに活性化していきたいと考えています」山本 泰大 氏 (株式会社情報プラネット 代表取締役社長)