Microsoft .NET を採用するビジネス上の価値
Microsoft .NET は皆様のビジネスに適したソリューションを迅速かつ柔軟に実現することを支援するプラットフォームです。
Microsoft .NET が登場した背景
最初のバージョンの.NET Framework がリリースされる約 2 年前、2000 年 6 月に行われた Microsoft Forum 2000 において、マイクロソフトは Microsoft .NET の構想を発表しました。当時のプレスリリースでは次のように記載されています。
「インターネット ベースのコンピューティングやコミュニケーションの急増を踏まえ、Microsoft .NET は、高度なソフトウェアを備えたさまざまなスマート デバイスや Web サイトを、インターネットのプロトコルや形式を通じて活用することで、容易で、パーソナライズされた、生産性の高いエクスペリエンスを提供するでしょう。」
Microsoft Forum 2000 プレスリリース (2000 年 6 月 22 日) また、ビル ゲイツは Forum 2000 の基調講演で .NET の目標について次のように話しました。「現状のスタンドアロン Web サイトを、密着性のあるユーザー主導のエクスペリエンスとしてデバイスやサービスを組み立てることができる、インターネット上で交換可能なコンポーネントにシフトすることです」。
その時点でマイクロソフトは “ソフトウェア + サービス” という言葉を使用していませんでしたが、.NET の元々の目標は、現在実施されている “ソフトウェア + サービス” 戦略に極めて近いものでした。Microsoft .NET は、ソフトウェア サービスおよびサービス対応のアプリケーションを、PC、サーバー、および多種多様なインターネット接続型のデバイスで実行できるようにするものと考えられていました。
このような構想をもとに 2002 年にリリースされたのが .NET Framework です。.NET Framework はMicrosoft .NET の構想に基づき、サービス開発を新たな基軸としつつも従来からマイクロソフトの開発テクノロジが得意とする高い開発生産性と高い操作性を実現するプラットフォームとして普及し、非常に多くの開発者、企業のIT 部門の方々に採用されました。
そして、何度かのバージョンアップを重ね、多くの方々からのフィードバックを参考にさせていただきながら .NET Framework は非常に強力なプラットフォームとして成長してきました。また、様々なデバイスやプラットフォームで Microsoft .NET の構想を実現する手段として .NET Compact Framework、.NET Micro Framework、Silverlight といった .NET テクノロジが登場してきました。そして今、Microsoft .NET の構想は皆様のビジネスの現場において実現可能となり、実際に価値を実現することができる段階にまでやってきました。.NET テクノロジが提供する具体的の価値は下記のとおりです。
ビジネスを支援する .NET Framework のテクノロジ
ソフトウェアの利用者の生産性
ソフトウェアを構築する際に考慮すべき主な生産性には2つの生産性があります。一般に生産性という言葉は開発の生産性について語られることが多いですが、ビジネスにおけるソフトウェアの価値、特に利用するという観点ではソフトウェアの利用者の生産性も非常に重要になってきます。なぜなら、そのソフトウェアを使い続ける限りそのソフトウェアの生産性がコストに影響を与え続けるからです。
.NET テクノロジでは Windows Presentation Foundation (WPF) や Silverlight といった操作性の高いユーザーインターフェイスをもつソフトウェアの構築を支援する機能を備え、ソフトウェアの利用者の生産性の向上を実現が可能です。もちろん、Visual Studio や Expression といったツールを使用することで、開発の生産性を非常に高い水準に押し上げることができます。
つまり、.NET テクノロジを採用することで、日々の活動における利用者の高い生産性を実現するソフトウェアを、高い開発生産性をもって構築できます。
相互運用性 (インターオペラビリティ)
企業ではすでに多くのシステムが稼働していて、それぞれのシステムがビジネスの中で重要な役割を担っています。これらのシステムは Windows 上で稼働する .NET アプリケーションや Linux 上の Java アプリケーションなど様々な環境が混在している場合が少なくありません。その一方で、それらのシステムの持つ情報や処理をほかのシステムと連携したいという要望は非常に高くなってきています。
.NET テクノロジでは多くの標準的な情報の形式や通信手段を標準機能として提供することにより、これらの要望に対して迅速に対応できます。もちろん標準に準拠しているため、そのシステムが Linux 上の Java アプリケーションであっても標準の通信手段、データ形式を使用している限り容易に連携することが可能です。
つまり、.NET テクノロジによって、様々なシステムと連携を実現するようなソフトウェアを容易に構築することが可能になります。
多様なコンピューター環境への対応
ビジネスにおいてソフトウェアを利用する環境は社内の PC だけではなくなってきました。外出中に利用する場合、携帯端末からのソフトウェアの利用が有効な手段に挙げられます。また、B2C などの顧客にサービスを提供する場合はブラウザ ベースの Web アプリケーションが考えられます。このように、現在のビジネスの環境においては、様々なデバイスや環境からソフトウェアを通じて様々な情報にアクセスする必要性があります。
従来ではデバイスや環境が異なるとそれぞれ別のスキルを持ったエンジニアが必要になっていました。.NET テクノロジではデバイスやアプリケーションの種類が変わっても同一のスキルを活用することができます。これにより、異なるデバイスや環境ごとにエンジニアを採用するといったような無駄を削減することができるようになります。
つまり、.NET テクノロジによってビジネス環境で適切なデバイスや環境を柔軟かつ迅速に選択できます。
クラウドへの展望
近年クラウドへの期待感は非常に高まり、マイクロソフトも Windows Azure というクラウド プラットフォームを提供しています。クラウドの登場は IT において大きなパラダイムシフトであり、企業のIT 部門の方の中には非常に難しく考えてしまう方もいるかもしれません。
Windows Azure では自社運用 (オンプレミス) の環境とシームレスな連携をめざし、ソフトウェア開発の観点でも Windows Azure 上でオンプレミス環境と同等の .NET Framework が稼働します。そのため、オンプレミス環境で動作している .NET Framework で構築したソフトウェアをほとんど変更を加えることなく Windows Azure 上で稼働させることができます。
つまり、.NET Framework で作成したソフトウェアはクラウド環境でもオンプレミス環境でも区別することなく動作させることができます。
Microsoft .NET が提供する価値
Microsoft .NET は皆様のビジネスに適したソリューションを迅速かつ柔軟に実現することを支援するプラットフォームです。ソフトウェアの構築からその使用までを一貫して支援することで、非常に高いコストメリットを実現することができます。もちろん .NET テクノロジだけでなく、マイクロソフトのプラットフォーム製品と組み合わせることでその価値をさらに向上させることが可能です。