.NET Framework 4 の新機能と改善点
はじめに
.NET Framework は魅力的なユーザーエクスペリエンスを実現するアプリケーションの構築やシームレスでかつ安全な通信、多様なアプリケーションを容易に構築する機能を実現する一貫したプログラミングモデルを、広く提供しています。
.NET Framework 4 は既存のバージョンの .NET Framework と共存することが可能です。これにより、過去の .NET Framework のバージョンをターゲットとして作成されたアプリケーションは、そのバージョンの .NET Framework 上でそのまま稼働させることができます。
CLR および BCL (Base Class Library) の改善点
- マルチコア対応、ガベージ・コレクションなどのパフォーマンス改善
- 稼働中サーバーへのプロファイラのアタッチによるパフォーマンス改善のサポート
- 新しいメモリマッピング ファイルと 数値型
- ダンプ デバッギングや Watson ミニ ダンプ、64 bit 向け混合モードのデバッグ、コード コントラクトなどによるデバッグの容易化
Visual Basic と C# の改善
- ラムダ式、暗黙的改行、ダイナミック型、名前付き引数、オプション引数などの Visual Basic と C# の改善。
ADO.NET の改善
- Entity Framework は抽象化のレベルを上げることによって、リレーショナル データベースに対するプログラミングを容易にします。.NET Framework 4 では Entity Framework の新機能が多く登場します。これらの新機能には、永続化しないデータのサポート、POCO のサポート、外部キーによる連携、遅延ロード、TDD のサポート、モデルにおける関数のサポート、LINQ の新しい演算子などが含まれます。
- Data Services フレームワークはWeb 向けに REST 形式のサービスの利用を可能とするパターンとライブラリの組み合わせです。ADO.NET Data Services は.NET Framework 4 で多くの新機能が追加されました。これらの新機能には BLOB サポートの強化、データバインディング、行数カウント、フィードのカスタマイズ、データの射影、リクエスト パイプラインの改善が含まれます。また、Microsoft Office 2010 では Microsoft Office SharePoint Server のデータをデータ サービスとして公開し、ADO.NET Data Services のクライアント ライブラリを使ってアクセスすることが可能になります。
ASP.NET の強化
- チャートコントロール
- ASP.NET MVC による MVC パターンの実現
WPF の改善点
- Windows 7 のマルチタッチ、タスクバーの拡張に対応
- Surface 2.0 SDK のサポートの追加
- チャート コントロールやスマート エディット、データ グリッドなどデータ中心のアプリケーション開発をおこなうデベロッパーの作業を改善する新しい業務アプリケーション向けコントロールの追加
- パフォーマンスとスケーラビリティの改善
- テキストの見易さ、ピクセル スナッピング、ローカリゼーション、相互運用性の改善。
WF の改善
ワークフローのホストと対話を容易にする Windows Workflow が改善されました。改善されたアクティビティのプログラミング モデル、デザイナーの改善、フローチャートのモデリング スタイル、新しいメッセージ コレクション機能などが追加されました。また、.NET Framework 4 ではWF によるワークフローにおける大きなパフォーマンスの改善を実現しました。
WCF の改善
WCF では WF との連携においてメッセージ アクティビティと連動したワークフロー サービスのサポートや相互関係のサポートが追加されます。さらに、.NET Framework 4 では Service 発見やルーティング サービス、REST のサポート、サービス診断、パフォーマンスの改善といったWCF の機能も追加されます。
マルチコアへの対応
並列でのループや Task Parallel Library や Parallel LINQ、並列処理をサポートする構造体など、マルチ コアのプロセッサのパワーを有効活用する並列処理のための機能が追加されました。
詳しくは MSDN ライブラリをご覧ください。
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