Microsoft Project 2010

投資を最適化するポートフォリオを管理、低コストのグループ管理など、いま企業に求められる機能が加わりました。

マイクロソフト EPM 2010:

プロジェクト、プログラム、ポートフォリオにおける財務管理

このホワイトペーパーは、アビュータスソリューションズが、プロジェクト・ポートフォリオマネジメントと財務管理の連携に関して執筆したものです。

トピック
1. はじめに
2. 背景
3. 重要な利点
4. ホワイトペーパー全文のダウンロード

1. はじめに

プロジェクトには様々なステークホルダーが関係しているのが常ですが、その関心はすべて同じとは限りません。例えば、プロジェクトを管理するプロジェクト・マネージャーは、通常、与えられた予算・期限・スコープの中でプロジェクトを完遂させることを第一の関心として注力しますが、社内で財務的な事項のとりまとめや処理を司る財務・会計部門のプロジェクトに対する一義的な興味は、投資としてのプロジェクトの財務的パフォーマンスと適合性 (Conformance) にあります。この場合のパフォーマンスは、財務リソースの投資が事業の戦略や方針に沿って行われているかどうかという視点で、多くの場合、その組織内で定義された許容可能なリスクレベルを考慮に入れて判断されます。適合性はより運用的なもので、資金が効率的に使われているか、またその配分が適切なプロセスに従って実施されているか、といった点に加え、資金の利用に関する情報が正確かつタイムリーに提供されているかどうか、といった視点で考えられます。
プロジェクトに関する情報はすべてのステークホルダーにとっての関心事である一方で、財務・会計部門の情報に対するニーズはプロジェクトを運営するプロジェクト・マネージャーや実施部門等の他のステークホルダーとは明らかに違います。マイクロソフトの最新技術をベースとしたエンタープライズ・プロジェクト管理ソリューション (以下、EPM 2010 ソリューション) は、経理部や財務部といった財務・会計担当部門の典型的なニーズと要求事項に対応するようデザインされています。
このホワイトペーパーは、財務・会計部門が実務の中でプロジェクトの評価と資金の配分の際に必要とするツールを、EPM 2010 ソリューションがどのように実現することができるかという点について概略を述べます。また、本文書は、ソリューションの導入にあたって考慮すべき重要なポイントについて概説します。最後に、より詳細な事項をお探しの方や更なる要求事項をお持ちの読者のために、マイクロソフトやその他の企業から入手可能な、EPM 2010 ソリューションの基本機能を拡張させるための付加的な技術についても触れています。
本文書は、企業の財務・会計部門の予算、企業戦略、またはプロジェクト会計のご担当者や、それらをサービスとして提供する財務・会計プロフェッショナルの方々を読者として想定しております。また、多くの企業においてプロジェクトの予算策定と財務・会計管理が、組織内の様々な範囲の様々なレベルに影響を及ぼすことから、本ホワイトペーパーはプロジェクトに関連する財務・会計管理プロセスの中で役割を担い、責任を持たれる皆様に必要な情報を提供することが想定されます

2. 背景

英国勅許管理会計士協会は 27 個のケース・スタディーを評価した結果、「組織が成功しつづけるためには、財務・会計部門が適合性とコンプライアンスを超えた活動をする必要がある」と結論付けています。適合性は重要かつ失敗を避けるために欠かせないものである一方で、長期にわたり競争優位性を保つためには、財務・会計部門は一歩踏み込んで更なる価値を組織に提供し組織全体の成功に寄与する必要があります。また、組織の事業戦略視点でのパフォーマンスが、実行すべきイニシアチブをどのように選択・遂行するかということに直接的につながっているということを示す調査・研究は枚挙に暇がありません。
従来、財務・会計部門がこの種の戦略遂行や価値創造の領域においてモニタリングや管理を行おうとした場合、効果的かつ使いやすいツールがないことが障壁になっていました。これは、組織レベルでの主要リソースの配分において標準や確定的方法が存在しなかったことに直接的な原因があります。このギャップを埋めるための対応として、マイクロソフト Excel 等の表計算ソフトを使ったアドホックな手動プロセスが一般的に用いられます。運が良ければこの方法は当座しのぎの対策になり得ますが、上記に代表される手動で作成されたツールでは、プランニング‐意思決定‐コントロールといった一連の意思決定プロセスを効果的に実施するために必要な全ての情報を適切なタイミングで提供することは大変困難です。最悪の場合、経営幹部や役員が不正確で古い、矛盾した情報を元に意思決定をしなければならないという結果になります。ともすれば、この手動アプローチは計測していないものを経営・管理しようとするという非常に危険な状況に上級管理職を置いてしまいます。
マイクロソフト Project Server 2010 は、この問題を解決し、組織のパフォーマンスをドライブする財務・会計部門にコストパフォーマンスの高い、使いやすいツールを提供します。

3. 重要な利点

マイクロソフト 2010 エンタープライズ・プロジェクト管理ソリューション (EPM 2010 ソリューション) は、使いやすいテクノロジー・プラットフォームを提供します。このテクノロジー・プラットフォームが効果的なプロセスを支えることで、最適なリソース配分を実現することができます。もう少し具体的に言えば、このツールセットを用いることで、プロジェクト/プログラム/ポートフォリオ・レベルの財務・会計・投資に関し、企業戦略との整合性を保ち、計画し、管理し、トラッキングする能力を強化することができるようになります。
EPM 2010 ソリューションは組織に幅広い利点をもたらします。これらの利点のうち、以下のポイントを本章に詳述します

戦略的ポートフォリオ管理

効果的な予算策定

シナリオ分析

財務レポート

透明性の向上と監査

財務システムとプロセスの統合

戦略的ポートフォリオ管理

企業戦略と定量的指標を資金配分に結びつけるようなシステマチックなアプローチをとっている組織は現状それほど多くありませんが、財務・会計部門がこの領域においてリードをとる必要性は、学術的にも財務・会計コンサルタントや会計士協会のような専門組織でも広く認知されています。例えば、国際会計士連盟 (IFAC) は、財務・会計部門の役割のこのような面について記した Good Practice Guidance を出版しました。さらに、CFO や財務・会計担当役員/上級管理職の方々との会話を通じて、我々は、一貫して「そのようなアプローチをとるべきであり、取りたいと考えてはいるが、現行の手動ツールの制限があるため苦しんでいる」という声を定常的に聞いています。その結果、彼らは得られるはずの内部投資の価値を完全には実現できておらず、上級管理職や企画・管理担当者は先を見越して計画し行動を起こすことにくらべ、情報を収集し、スプレッドシートを「弄る(いじる)」ことに多くの時間を割かざるを得ない状況に置かれています。EPM 2010 ソリューションはこの問題に対する一つの解を提示します。
EPM 2010 ソリューションは、様々な規模の組織において定型化された使いやすいイニシアチブ (施策や取組み、プロジェクト等の業務活動) 選択メソドロジーを創出し、それを自動化し、様々な面でサポートする能力を持っています。ツールは、イニシアチブの選択や優先順位づけに関してインフォームド・デシジョン・メイキング (必要な情報を与えられたうえでの意思決定) のために広く使われる ROI、ROE、投資回収期間、資本コスト などといった指標を捉えるよう設定することができます。加えて、主要な人的リソースの稼働状況などといった非財務的な制約事項をイニシアチブ選別の指標として加えることもできます。また、ポートフォリオについての様々な分析を実行することもできます。分析のゴールは現在のマクロ経済や市場の状況と組織の戦略目標、現実的な資金およびその他のリソースの可用性に関する制限事項がバランスよく反映されたプロジェクトのポートフォリオを選別することです。内部投資のポートフォリオを複数保存し、互いに比較することができるため、条件の違うシナリオを比較したり、センシティビティ分析を行ったりするような使い方が可能です。

戦略的ポートフォリオ管理

4. ホワイトペーパー全文のダウンロード

プロジェクト、プログラム、ポートフォリオにおける財務管理全てのホワイトペーパーはこちらからダウンロードが出来ます。

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