匠 熊澤 幸生

驚異のチューニング術を生み出す 30 年にわたるプロジェクト経験

SQL Server に携わっている人々には @IT での技術連載タイトルの「Dr. K」という通称のほうが馴染みがあるかもしれない。日本マイクロソフトで技術顧問を務める熊澤 幸生 (くまざわ ゆきお) は、RDB 以前から数々のデータベース プロジェクトに携わり、その経験は 30 年を超えている。

熊澤が最初にデータベースに関わったのは 1977 年、自動車販売会社のマル専手形割賦販売システムだった。当時は RDB 以前の CODASYL 型で、熊澤はこのとき「ハードベンダーの人間から DB 格納構造を学んだ」という。その後渡米して 1980 年代前半には、日系企業の全米オンラインシステムを 構築した。このときの経験を彼は「高速ローディングの基礎を学んだ。アセンブラ言語で API を山のように作った」と、自身のキャリアのなかでも重要視する。汎用機時代のそんな経験をベースにした熊澤の技術は、1999 年の SQL Server 7.0 登場以降さらに発展した。2000 年代の前半には、SQL Server 2000 でさまざまなプロジェクトを手掛け、Oracle 一辺倒だった市場関係者に、SQL Server も行けるではないか、と周知させることになる。この頃は、「64bit の SQL チューニングは当時できる人間がいなかったため、国内すべての案件に関わった」と、熊澤は振り返る。東証のデータ掲載の取引後 20 分株価公開ルールに対応したなど、すでに伝説となっている仕事も数多い。

 日本にはユキオがいるじゃないか

そんな熊澤の転機となったのが、マイクロソフト本社のリサーチ グループ テクニカル フェローであった Jim Gray (ジム・グレイ) 博士との出会いだ。SQL Server 内部の動きや独自の監視ツールなどを教えてもらったことで、SQL Server への関心が一段と深まり、更にチューニング技術に磨きがかかる。そして 2 年後、レドモンドのマイクロソフト本社より、「日本にはユキオがいるじゃないか」と、日本マイクロソフトに技術顧問として招聘された。

技術顧問となった熊澤は、プロジェクトに関わる合間を縫って、膨大な経験によって蓄積した「自身のベスト プラクティス」や「SQL べからず集」の伝達を行っている。最近は競合する製品に詳しい技術者たちにもレクチャーする機会が増え、若いエンジニア達との交流を深めている。

そのパフォーマンスに世界が驚く・匠が手掛ける事例

熊澤が手掛けるシステムのパフォーマンスは時として世界を驚かせ、米国本社でも紹介されることがある。

SBI リクイディティ・マーケット株式会社
総合口座 18万件超、毎秒 35,000 トランザクションを確実に処理できるシステムとして熊澤がスタートにも関わったプロジェクトが、昨年新システムに移行した。
「SQL Server 2005 でシステムを立ち上げた時から見ていますが、今回のシステム移行に関しては世界が驚くパフォーマンスを引き出しました」と自信を見せた。

 事例の詳細はコチラ     米国本社での紹介ページはコチラ

業界標準のベンチマーク テストによってデータベース処理性能を検証

インテル® Xeon® プロセッサー 7500 番台搭載 4-way サーバーは、同世代の 2-way サーバーと比較して 3 倍以上のオンライン トランザクション処理性能を実現
インテルとマイクロソフトが協働で行った NUMA 環境におけるベンチマーク テストでは、インテル Xeon プロセッサー 7500 番台を搭載した 4-way サーバーと、Microsoft Windows Server 2008 R2、Microsoft SQL Server 2008 R2 の組み合わせにより、従来比で 3 倍以上のオンライン トランザクション処理(OLTP)性能を確認しました。
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インテル Xeon プロセッサー 7500 番台搭載の HP ProLiant DL980 G7 が Microsoft SQL Server 2008 R2 での拡張性を実証
インテル、マイクロソフト、HP は 3 社共同で、HP ProLiant DL980 G7 のデータベース処理性能を検証するベンチマーク テストを行い、同一条件の 4 ソケット サーバーと比較して約 1.7 倍に相当する、非常に優れた OLTP(On-Line Transaction Processing)性能を確認し、Microsoft SQL Server 2008 R2 での拡張性を実証しました。
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世界中から集めた匠一押しのホワイトペーパー

SQL Server 2005 / SQL Server 2008 / SQL Server 2008 R2 は、共通の RDB エンジン上に、機能拡張がなされており、共通的に利用可能な DMV クエリー サンプルが体系的に整備されております。 今回は、私熊澤がローカル環境に保存している、これらのコンテンツを、利用方法を含めて皆様にお伝えします。

■ Microsoft Script Repository for SQL Server 2005

CAT (Customer Advisory Team) に在席していた、Tom Davidson 氏が作成した、パフォーマンスの問題点の分析の為の、動的管理ビュー (DMV) と動的管理関数 (DMF) を利用したクエリーを、ボトルネックになっている共有リソース毎に整理したスクリプト集です。私もとても重宝しているスクリプト集です。ぜひ活用してください。

サンプル スクリプト 圧縮ファイル

■ SQL Server 2005 パフォーマンス ダッシュボード

SQL Server 2005 SP2 で提供された、パフォーマンス監視用のダッシュボード アドインです。英語版ですが、とても便利なツールです。インストール方法は、下記の Readme を参照ください。

アドインのダウンロード addin

Readme (PDF) PDF File

■ SQL Server テクニカル ホワイト ペーパー

SQLOS の実行モデルの考え方、SQLOS 内の Wait 事象の説明、問題点と解決方法をまとめたホワイト ペーパーです。SQL Server 2000 / SQL Server 2005 上で、CAT (Customer Advisory Team) に在席していた、Tom Davidson 氏が作成したホワイト ペーパーを、順次内容の追加等を含めて作成されたドキュメント群です。私の SQL Server パフォーマンス チューニングの、体系化とテンプレート化を助けてくれた貴重な資料です。

SQL Server 2000 SQL Performance Tuning using Waits and Queues (PDF) PDF File

SQL Server 2005 でのパフォーマンス問題のトラブルシューティング (PDF) PDF File

SQL Server 2005 Waits and Queues (Word) PDF File

Troubleshooting Performance Problems in SQL Server 2008 (Word) PDF File

■ SQL Server 2008 Response Time Analysis using Extended Events Packages

SQL Server 2008 で新たに提供された機能が、拡張イベント収集機能 (Extended Events Packages) です。この機能を用いて、トランザクションの詳細なレスポンス タイム分析を行うためのツールです。

サンプル スクリプト 圧縮ファイル 

User Guide (PDF) PDF File

■ SQL Server Wait 事象の内容解説

Books Online に含まれる、SQL Server の Wait 事象の内容を Excel 上に成形したものです。お客様の SQL Server の問題点分析の際に、Wait 事象の待ち時間、発生回数により、データを Excel 上で並び替えを行い、分析するときに活用下さい。

SQL Server 2005 WaitStats sp1 Japanese (XLSX) ExcelFile

WaitStats 2008 May2009 Japanese (XLSX) ExcelFile

WaitType Repository (XLSX) ExcelFile

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