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法人向けホーム > Slate Style > Interview > No.002 株式会社アークウェイ
ビジネス PC の新しいスタイル。Slate Style スレート スタイル

Interview スレート型 PC に関わる開発者や利用者へのインタビューをご紹介

スレートが導くマルチ デバイスの時代。 発想を換え、最適なアプリケーション開発スタイルを追求する(株式会社アークウェイ 代表取締役 森屋 英治 氏)
スレートやタブレットという新時代のデバイス フォームファクターの台頭が、業務アプリケーション開発のスタイルに与える影響は想像以上に大きく、この分野に取り組む開発者におかれては、スレート向けアプリケーションの特性を正確に理解するところからはじめる必要がありそうだ。今回は、ユーザー企業の IT 戦略およびアプリケーション開発の支援に携わる株式会社アークウェイで代表取締役を務める森屋英治氏に、マルチ デバイス時代の業務アプリケーションと、その開発スタイルのあり方について尋ねてみた。
(文:河原 潤)

デバイスの多様化がもたらす影響と
これからの開発者に求められる「発想の転換」

新野 タブレットやスレートの登場で、今後、アプリケーション開発のスタイルはどう変わっていくとお考えですか? 冒頭から大きなテーマになりますが、企業向けシステム分野の全般で豊富な経験を持つ森屋さんのご見解を聞かせてください。

森屋 氏 いかにマルチ デバイス時代に対応していくかにつきると思います。昔から存在したけれどさほど注目されなかった市場に、突如 iPad が現れて一気に注目され、Android のデバイスも登場しました。そして Windows ベースのスレートも新たな局面に入ろうとしています。こうしてタブレットと一口に言っても、実にさまざまなデバイスが登場していて、アプリケーションの開発者にしてみれば、1 つのアプリケーションをどうやって何種類ものデバイスで動くようにするのかを考えなくてはなりません。

新野 マルチ デバイス化で、開発にかかる負荷がかなり大きくなっているということでしょうか?

森屋 氏 事実、開発者にとって、仕様も画面レイアウトも異なる各プラットフォームのすべてに対してネイティブ アプリケーションを作るというのは、もはや現実的ではなくなってきています。動きを見て、当社は早々にマルチ デバイスへの対応をあきらめました。ただし“きわめて前向きなあきらめ”です。

新野 と、言いますと?

森屋 氏 デバイスごとにネイティブなアプリケーションを開発することをあきらめて、ならばどうするかと言うと、Web 標準の技術で作るのです。Web 標準の技術はどのデバイスでも対応していますから。しかもビジネス ロジックも含めたアプリケーションを構築するべきだ、という結論に至りました。

新野 HTML や JavaScript といった Web 標準によるアプリケーションの構築ですね。今までも Web ブラウザはクライアント/サーバーの中では「クライアント」として使われていましたが、そこをビジネス ロジックも持たせたアプリケーションにしてしまう、ということですね。

森屋 氏 はい。ブラウザ上で動作するアプリケーションがビジネス ロジックを持つ、ブラウザ システムとでも呼べるものになります。当然、サーバーからダウンロードされて動くわけですが、ステートを持っていないので従来型の Web アプリケーションでありがちなタイムアウトが発生しなくなります。

新野 なるほど、開発者はこれまで苦労してきたサーバー側でのステート管理から解放されますね。

森屋 氏 クラウド コンピューティングがもたらした、アプリケーションのサービス化の流れの中で、ステートレスな世界が浸透しつつあり、ステートをブラウザ側に持たせてアプリケーションを動かせる時代がすでに到来しています。
我々の新しい方針は、マルチ デバイスへの個別最適型の対応をあきらめたからこそ出てきたわけです。私は常日頃「コインを裏返せ」と言っているのですが、マルチ デバイスの時代を迎えて、開発者や開発会社は、そろそろ旧来の発想を転換する必要があると考えています。
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