パソコンをスピーディかつ快適に利用する最も重要なポイントは、何と言っても OS のパフォーマンスが重要です。パソコンがすばやく起動し、ファイルのコピーなどの処理が高速であればあるほど、快適に利用できることは言うまでもありません。そこで、Round2 では、同一のハードウェア条件のもと、Windows 7、Windows Vista、Windows XP の 3 つの OS をインストールし、起動や終了、ファイル コピーなどの時間を徹底検証してみました。




パソコンを利用するとき、一番ストレスがたまるのが起動と終了のときではないでしょうか。お客様の前ですぐにプレゼンしなければならないのに、なかなか起動しない、重要なメールが届いているかどうかを確認したいだけなのに、まだ起動しない。終了も同じで、残業して終電時刻が迫っているのに、なかなか終了してくれない、そんな経験はだれでも 1 度はあるでしょう。そこで、各 OS が起動と終了にどれくらいの時間がかかるのか、計測してみました。
このテストでは、Windows 7、Windows Vista、Windows XP の 3 つの OS で、[テスト 1] 電源ボタンを押してから (または休止、スタンバイ、スリープからの復帰で) デスクトップが表示されるまでの時間、[テスト 2] 終了 (シャットダウン、スタンバイ、休止、スリープ) を選択してから電源ボタンが消灯するまでの時間を計測しました。

その結果がグラフ 1 とグラフ 2 です。完全に電源が入っていない状態での起動と、完全に電源が切れる状態への終了、さらに Windows XP は「休止」と「スタンバイ」、Windows Vista と Windows 7 では「スリープ」を選択してから電源ボタンが点滅に切り替わるまでの時間を計測しました。
まったく電源を入れていない状態での起動時間は、Windows 7 が 30.6 秒だったのに対して、Windows Vista は 44.5 秒と大きく出遅れ、Windows XP も 30.9 秒と Windows 7 には及びませんでした。また、実際の利用時に使用する局面が多い、休止やスタンバイ、スリープからの復帰を比較すると、Windows XP (休止状態) では 25秒、Windows XP (スタンバイ) でも 4.1 秒、Windows Vista も 3.9 秒かかっているのに対し、Windows 7 では、2.3 秒とはるかに高い数値が出ました。
終了時間は、完全に電源をオフにする場合、Windows XP が 34 秒と苦戦したのに対し、Windows Vista、Windows 7 はともに 16.9 秒とほぼ同程度のスコアとなりました。また、休止やスタンバイ、スリープへの移行を比較すると、Windows XP (休止状態) の 21.5 秒、Windows XP (スタンバイ) の 18.8 秒に対して Windows Vista が 2.7 秒、Windows 7 はわずか 2.5 秒でした。
全体として、Windows Vista は起動時間が遅く、Windows XP は終了時間が遅い結果になりました。Windows 7 では、Windows Vista で採用された「スリープ機能」がさらにチューンアップされており、その成果が十分に発揮された結果といえそうです。Windows 7 は、起動も終了も高速なのです。


動画を見たり高精細のデジカメ画像を加工したりするなど、パソコンで大きいサイズのファイルを扱う機会が増えています。そこで問題になるのがファイルのコピーです。USB メモリや外付けハードディスクにコピーしたら、予想外に時間がかかってしまったという経験はありませんか? 実は、ファイルのコピーには、OS の実力がストレートに現れます。基本中の基本の機能だけに「ごまかしが利かない機能」がファイルのコピーです。
そこで、Windows 7、Windows Vista、Windows XP の 3 つの OS で、CD-ROM 約 1 枚分 640 MB のファイルをコピーするのにかかった時間を計測してみました。

その結果はグラフ 3 のとおりです。ファイルのコピー (単位は秒)。約 640 MB のファイルをコピーするのに要した時間を計測しました。
Windows XP が 19.4 秒、Windows Vista が 16.5 秒、Windows 7 が 14 秒という結果でした。Windows 7 は、Windows XP と比べると1.4倍 (約 28%)、Windows Vista と比べても 1.2 倍 (約 16%) も高速にファイルをコピーできたのです。これは、同じドライブ内のコピーでも、異なるドライブ間のコピーでも同じです。Windows 7 の実力が確実にアップしている証拠と言えるでしょう。


インターネットの利用方法が拡大するにつれて、Web ブラウザの利用範囲も広がっています。Web サイトを閲覧するだけでなく、Windows Live Hotmail のような Web メールを利用したり、来年にも登場する Office 2010 で利用できる Web 版 Office を利用したりと、Web ブラウザの役割は、ますます多様化しています。
それだけに、ブラウザの基本性能は、非常に重要です。そこで、Windows 7 に標準搭載されている Internet Explorer 8、Windows Vista に標準搭載されている Internet Explorer 7、Windows XP に標準搭載されている Internet Explorer 6 を比べてみました。テストではマイクロソフトのホームページにアクセスし、Web ページ全体が読み込まれるまでの時間を計測しています。

その結果はグラフ 3 のとおりです。Web ページの表示速度 (単位は秒)。マイクロソフトのホームページ (Silverlight のコンテンツが含まれる) を Internet Explorer ホームページとして設定し、Internet Explorer を起動してからホームページが表示されるまでの時間を計測。なお、Internet Explorer には Silverlight プラグインをインストールしました。
Internet Explorer 6 (Windows XP) に比べると、Internet Explorer 8 (Windows 7) は 1.6 倍 (約 40%) も高速化されていることがわかりました。Internet Explorer 7 (Windows Vista) と比べても、1.5 倍 (約 35%) の高速化を実現しています。
実は、Internet Explorer 8 は Web ページを描画する「レンダリング エンジン」と呼ばれるプログラムが大幅に強化されているのです。その成果が、表示速度に現れているというわけです。JavaScript というスクリプト言語を解釈・実行するプログラムも強化されていますので、複雑な処理を行う Web アプリケーションもサクサク動作します。
もちろん、高速化だけではありません。Internet Explorer 8 では、あるタブがハングアップしても別のタブに影響を及ぼさないなど、安定性も大幅に強化されています。
Windows 7 の Internet Explorer 8 なら、これまでよりもずっと快適かつ安心してインターネットを利用できるのです。


パソコンに USB メモリや外付けの USB ハードディスクを接続したのに、なかなか利用可能にならなくてイライラした経験はありませんか? 便利な USB デバイスですから、接続したらすぐに利用可能になってもらいたいもの。USB ポートが足りなくなるほど USB 機器を活用しているなら、なおさらです。
そこで、USB タイプの外付けハードディスク (30GB) をパソコンの USB ポートに接続し、処理を選択するダイアログが表示されるまでの時間を、3 つの OS で計測してみました。

その結果はグラフ 5 のとおりです。USB デバイスの認識速度(単位は秒)。USB 外付けドライブ (30 GB) を接続してから認識されて処理を選択するダイアログが表示されるまでの時間を計測しました。
Windows XP では約 22 秒かかったのに対し、Windows 7 ではわずか 12 秒で USB ハードディスクが認識され、利用可能になりました。Windows Vista と比べても、10% ほど高速化されていることもわかりました。また、Windows 7 では、キャッシュ機能を活用することにより、以前使用した USB デバイスが再挿入された場合、さらに高速に認識されます。便利な USB デバイスをさらに便利に活用するなら、Windows 7 が最も適しているのです。


ここまで見てきたように、パソコンの起動時間、終了時間、ファイル コピー、Web ページの表示、USB デバイスの認識など、すべての面において、Windows 7 のパフォーマンスは、Windows XP はもちろん、Windows Vista と比較しても、大きく向上しています。しかも、新しいハードウェアを必要とすることなく、古いハードウェアの潜在能力をさらに引き出して、よりスピーディかつ快適に利用できるようになります。
Windows Vista をお使いの皆さんは、システム要件を満たしている場合はアップグレードパッケージ製品を使って、そのままのパソコンで Windows 7 へとアップグレードすればよいでしょう。Windows XP をお使いの皆さんは、アップグレード パッケージ製品からのアップグレードも可能ですが新規インストール (カスタム) となるため、多様な機能を活用するため、古いパソコンを買い替えることをお勧めします。
