MS 製品の情報案内サイト。ウインドウズやエクセル・ワードなどオフィスソフトの Tips も掲載。

メインコンテンツへスキップ

マイクロソフト きっずナビ

7つの脅威をチェックしてセキュリティ対策! - ファイルの拡張子を表示する - メルマガ登録!

At Home マガジン > マイクロソフト きっずナビ > これで成績アップ パソコン学習の有効な使い方 > インタビュー & 導入事例 > 井上塾 導入事例

インタビュー & 導入事例

生徒の成績向上や入塾者数の増加などの効果をもたらす e ラーニングシステムの活用で、学習塾が直面するさまざまな課題を解決 井上塾

井上塾 校舎

お客様プロファイル

井上塾新規ウィンドウが開き、社外サイトへリンクされます 開校からおよそ 35 年の歴史を持ち、地域から愛されている個人経営の学習塾。集団授業の形態を採りながら IT 教材を早くから導入し、現在はベンチャー・リンク開発の e ラーニング システム「すらら」や株式会社タオが提供する「天神」などを授業に活用している。

京都府南丹市八木町西田山崎 25

メリット

  • インターネット環境があれば塾でも自宅でも利用できる
  • 塾のカリキュラムに合わせた運用が可能
  • 生徒の学習状況やつまずいている箇所を管理画面を通じて細かく把握できる
  • 理解と定着の反復による顕著な成績向上
  • 講師の採用要件を緩和できる

家庭が支出する教育費の増加を背景に堅調な成長を遂げている学習塾市場ですが、少子化によって減少を続けている児童/生徒の獲得競争や、優秀な講師の確保など、さまざまな課題に直面しているのが実状です。そのようななか、京都府南丹市にある井上塾では e ラーニング システムを導入し、主に予習教材としてカリキュラムに組み込むことで、学習塾の最大の価値である生徒の成績向上を達成し、父兄や生徒本人から高い評価を得ています。

背景と課題

少子化をはじめとしてさまざまな課題に直面する学習塾

写真 : 井上 淳 氏
井上塾
塾長
井上 淳 氏
全国にはおよそ 5 万軒の学習塾が開業しています *1。各家庭が子供に支出する教育費 *2 が増加を続けていることなどを背景に、私立校への受験対策や公教育の受け皿として、学習塾の市場規模は年率 5% 程度の堅調な成長を遂げているといわれています。
一方で個々の学習塾はさまざまな課題に直面しています。代表的な課題としては 3 つが挙げられるでしょう。
ひとつは少子化に伴う児童/生徒数の減少です *3。たとえば平成 11 年度と平成 21 年度を比べると児童/生徒の総数はおよそ 12% も減っており、今後もこの傾向は続くと予想されます。
学習塾にとっては少ない児童/生徒をいかに獲得するかが大きな経営課題となっています。
2 つ目の課題は講師の確保です。優秀な講師は塾の価値を高めますが、他塾からの引き抜きや自分で独立する可能性も高く、長い定着が見込めない場合が少なくありません。一方、大学生のアルバイト講師は人員確保は比較的容易ですが、人材が育ったころには就職活動や卒業時期を迎えてしまうことになり、塾側としては人員の補充に常に頭を悩ませることになります。
3 つ目は学習塾が果たすべき役割です。通塾生には受験を目的をする子供たちと学校の授業の補習を目的とする子供たちがいると同時に、学力レベルもさまざまです。目的もレベルも違うなかで、保護者や本人の大きな期待として、学習塾には目に見える成績向上が求められています。
学習塾が抱えるこのような課題に対して、IT を活用することで解決へとアプローチした学習塾を 2 つご紹介しましょう。いずれの塾も e ラーニング システムを導入することで、塾としての独自性を打ち出すとともに、入塾者の増加や成績向上といった顕著な効果を得ています。
*1 総務省「事業所・企業統計調査」によると学習塾は平成 18 年で 51,625 事業所
*2 文部科学省「子どもの学習費調査」
*3 文部科学省「学校基本調査」

導入の狙いと経緯

塾運営の課題を解決する目的で IT 教材の活用を検討

井上塾は京都府南丹市八木町にある個人経営の学習塾です。およそ 35 年前に開校し、八木町で京都大学に合格した生徒のほぼすべてが井上塾で学んでいたという時代もあったといわれるほど、同町の教育の一端を支えてきました。
そんな井上塾に変化が訪れたのは 5 年ほど前のことだったと塾長の井上 淳先生は振り返ります。「当校では集団授業を行っているのですが、ある時期から授業の内容がなかなか定着しない現象が見られるようになってきました。さらに、学力レベルの低い生徒と高い生徒の両方の退塾が相次ぎ、このままだと塾として成立しなくなるおそれが出てきたのです。かといって個別指導を行うには講師の確保が困難でした」。
そこで井上先生が検討したのが IT を使った教材です。「生徒それぞれのレベルにあった教材を併用することで集団授業を補足したいという狙いがありました。IT 教材を選んだ理由は、生徒自らの判断で進められるとともに、無限の反復性が得られるというメリットがあるからです」。
しかし、いくつかの候補のなかから、映像配信型の e ラーニング教材などを試験的に導入してみたそうですが、テレビやビデオを観ているのと変わらないということで、生徒の反応は決して良くなかったといいます。
そのようなときに井上塾が出会ったのが、インターネット上で利用する e ラーニング システム『すらら』でした。「デモを使ってみたのですが、科目の説明がものすごく分かりやすく、画面操作もゲーム的で楽しく、説明の途中で問題が設定されているなど飽きさせない工夫もあり、これならいけると判断したのです」(井上先生)。
井上塾では 2008 年 12 月に『すらら』の導入を即決し、翌 2009 年 2 月から中学生のクラスで授業と e ラーニングとの連携を開始します。
(1) 家庭でスララを実施 (塾の授業の予習) (2) 塾内では演習を中心に (3) わからないところについては先生が個別指導
図. 井上塾で『すらら』の活用方法

『すらら』について

すらら新規ウィンドウが開き、社外サイトへリンクされます』はベンチャー・リンクが開発した e ラーニング システムです。インターネットに接続された Microsoft Windows パソコン上で利用でき、生徒を飽きさせないインタラクティブな操作や単元ごとの丁寧な解説を通じて、理解 (分かった) と定着 (出来た) を図ることができるように設計されています。
2010 年 5 月現在で、導入済み学校は 41 校、導入済み塾は 280 校舎、利用生徒数は 14,662 名に達しています。
『すらら』の開発の狙いについて、開発者であるベンチャー・リンクの湯野川孝彦氏は次のように説明します。「これまでベンチャー・リンクでは教育事業に参入し個別指導学習塾チェーンの支援をしてきました。このとき、教務力の安定化や実力ある講師の確保がきわめて難しいという課題に直面し、それであれば自分たちが考える理想の e ラーニング システムを作ってしまおうと考え、2005 年から開発をスタートしたのが『すらら』です」
ページトップへ

活用状況

単元の予習に e ラーニングを使うカリキュラムを設定

井上塾では中学生の予習に『すらら』を利用しています。ある範囲を『すらら』を使って自宅で予習させたのち、塾では演習を中心とした集団授業を行い、さらに分からないところがあれば講師が個別にフォローします (図)。このようにして理解と定着を図ったのちに同じ範囲が学校の授業でも取り上げられるため、生徒の理解度がさらに高まるという仕掛けです。
なお、『すらら』の自宅利用にあたっては、インターネット接続のパソコンを所有していることを、2009 年から入塾条件として設定しています。「一部の保護者の方々に負担をかけてしまうことにもなるため、はじめは塾側でパソコンを用意して、塾に来た生徒がいつでも『すらら』を使える環境を整えました。しかし、『すらら』を使うためだけに通塾してもらうのも大変なため、最終的には 2009 年の夏までにパソコン環境をそれぞれのご家庭で準備していただくようお願いしました。とくにマイクロソフトさんのご協力で『すらら』をインストール済みのパソコンを用意していただいたこともあって、生徒が購入後すぐに『すらら』で勉強が始められとても助かっています」(井上先生)。

導入の効果

成績向上や入塾者の増加といった顕著な効果を確認

以上のように、井上塾は中学生対象で自宅利用となっていますが、生徒の成績には顕著な向上が見られています。「『すらら』を導入する前後での成績を比べると、5 段階の通信簿評価で 0.5 から 1.0 程度の向上が見られています。テストの点数も最高で 40% 程度の向上が見られました。また、家庭での自習時間も長くなり、導入前は宿題提出率が 1 割程度だったのが、今では 9 割にまで上昇しています」と、井上塾の井上先生は導入効果を高く評価しています。
もうひとつ、生徒数の増加や売上げ向上という予期していなかった効果も現れてきました。「中学では小学校の算数が数学になり、いきなり文字式も出てくるなど、この時期は授業に戸惑いを感じる生徒が少なくありません。そのなかで当校の生徒が学校の授業よりも塾のほうが分かりやすいと友達に言ってくれたようで、口コミで入塾者が増えています」と井上先生は話します。

今後の展望

新しい塾の姿や学習の可能性へとつながる e ラーニング

写真 : 湯野川 孝彦 氏
株式会社ベンチャー・リンク
きょういく事業本部
副事業本部長
湯野川 孝彦 氏
冒頭で述べた学習塾が抱える課題に対して、e ラーニング システム『すらら』の導入によって一定の成果を得ている両校ですが、今後のさらなる活用についてお話を伺ってみましょう。
新たな利用形態を模索しているのが井上塾です。「頻繁な通塾が難しい遠方の生徒でもインターネット経由で『すらら』を使えば効果的な自宅学習が可能です。そこで、自宅学習と月一回程度のスクーリングを組み合わせた、通信教育に近い新たなカリキュラムを検討しています」(井上先生)。
このような新しい活用には開発元のベンチャー・リンクの湯野川氏も興味を抱いています。「『すらら』には児童や生徒の能力を引き出すような工夫も多く盛り込んでいます。井上先生や永濱先生のように深く活用している先生方の意見を取り入れながら、これからも進化させていきたいと考えています」。
少子化が進むなか、学習塾間の競争はこれからも厳しさを増していくでしょう。どの塾も冒頭で述べたような課題に対処しながら、児童/生徒や保護者にとって魅力ある塾づくりをしていかなければならない時代です。Microsoft Windows を搭載した高性能パソコン、インターネット、そして優れた e ラーニング システムが、学習塾に価値をもたらすとともに、新しい学習塾の可能性を切り拓いていくものと期待されます。
ページトップへ

Club Microsoft 新規登録はこちらから