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インタビュー & 導入事例

e ラーニング活用により講師レベルのばらつきを最小限に抑え、生徒が生徒を呼ぶ効率のよい塾経営を実現

塾・ペガサス/P.E.G進学塾 校舎

お客様プロファイル

塾・ペガサス/P.E.G進学塾新規ウィンドウが開き、社外サイトへリンクされます 2000 年に開校。滋賀県高島市に安曇川 (あどがわ) 校と今津校のほか、2010 年に滋賀県大津市に堅田 (かたた) 校を展開。自立型個別指導を特徴とする。開校当初から IT 教材を積極的に活用し、現在はベンチャー・リンク開発の e ラーニングシステム「すらら」ほかを導入。

滋賀県高島市安曇川町中央 1-5-7

メリット

  • インターネット環境があれば塾でも自宅でも利用できる
  • 塾のカリキュラムに合わせた運用が可能
  • 生徒の学習状況やつまずいている箇所を管理画面を通じて細かく把握できる
  • 理解と定着の反復による顕著な成績向上
  • 講師の採用要件を緩和できる

家庭が支出する教育費の増加を背景に堅調な成長を遂げている学習塾市場ですが、少子化によって減少を続けている児童/生徒の獲得競争や、優秀な講師の確保など、さまざまな課題に直面しているのが実状です。そのようななか、京都府南丹市にある井上塾と滋賀県高島市にある塾・ペガサス/P.E.G進学塾では e ラーニング システムを導入し、主に予習教材としてカリキュラムに組み込むことで、学習塾の最大の価値である生徒の成績向上を達成し、父兄や生徒本人から高い評価を得ています。

背景と課題

少子化をはじめとしてさまざまな課題に直面する学習塾

写真 : 永濱 茂夫 氏
株式会社ピー・イー・ジー
代表取締役
永濱 茂夫 氏
全国にはおよそ 5 万軒の学習塾が開業しています *1。各家庭が子供に支出する教育費 *2 が増加を続けていることなどを背景に、私立校への受験対策や公教育の受け皿として、学習塾の市場規模は年率 5% 程度の堅調な成長を遂げているといわれています。
一方で個々の学習塾はさまざまな課題に直面しています。代表的な課題としては 3 つが挙げられるでしょう。
ひとつは少子化に伴う児童/生徒数の減少です *3。たとえば平成 11 年度と平成 21 年度を比べると児童/生徒の総数はおよそ 12% も減っており、今後もこの傾向は続くと予想されます。
学習塾にとっては少ない児童/生徒をいかに獲得するかが大きな経営課題となっています。
2 つ目の課題は講師の確保です。優秀な講師は塾の価値を高めますが、他塾からの引き抜きや自分で独立する可能性も高く、長い定着が見込めない場合が少なくありません。一方、大学生のアルバイト講師は人員確保は比較的容易ですが、人材が育ったころには就職活動や卒業時期を迎えてしまうことになり、塾側としては人員の補充に常に頭を悩ませることになります。
3 つ目は学習塾が果たすべき役割です。通塾生には受験を目的をする子供たちと学校の授業の補習を目的とする子供たちがいると同時に、学力レベルもさまざまです。目的もレベルも違うなかで、保護者や本人の大きな期待として、学習塾には目に見える成績向上が求められています。
学習塾が抱えるこのような課題に対して、IT を活用することで解決へとアプローチした学習塾を 2 つご紹介しましょう。いずれの塾も e ラーニング システムを導入することで、塾としての独自性を打ち出すとともに、入塾者の増加や成績向上といった顕著な効果を得ています。
*1 総務省「事業所・企業統計調査」によると学習塾は平成 18 年で 51,625 事業所
*2 文部科学省「子どもの学習費調査」
*3 文部科学省「学校基本調査」

導入の狙いと経緯

塾運営の課題を解決する目的で IT 教材の活用を検討

塾・ペガサス/P.E.G進学塾 (以下 PEG進学塾と表記) は琵琶湖の西岸に位置する滋賀県高島市および大津市で 3 つの塾を展開しています。生徒一人ひとりのレベルや弱点に応じてきめ細かく指導する自立型の個別指導を行っている点が特徴です。かつて難関高校受検の指導経験を持つ永濱茂夫先生が 2000 年に独立して開校しました。
永濱先生は PEG進学塾の開校にあたって次のような課題を抱えていました。「学習塾にいちばんのリスクは講師の確保で、独立開業のときにはこの問題を真っ先に考えました。ちょうど開校した 2000 年は、Microsoft が Microsoft Windows Me をリリースするとともに、各メーカーが一斉に低価格パソコンを発売した時期であり、IT 教材を使ってこういったリスクを少しでも軽減できないだろうかと考えたのです」。そこで、IT 教材を展開していた塾・ペガサス (株式会社ペガサスプランニング) にフランチャイズ加盟をします。
当初は提供される IT 教材を利用しながら、教科の導入部分を補足するために永濱先生ご自身が説明をビデオで撮影して塾内のサーバーに蓄えておき、生徒にパソコンで動画を見せて理解を深めさせるといった工夫を行っていたそうです。
「しかし、こういった二段階での運用は効率が悪く、ほかに適当な IT 教材がないかと探していたのです。そのようなとき、京都府の井上塾さんが『すらら』という e ラーニングシステムを導入し上手に活用されているという話を聞いて、実際に見せていただいたのです。
井上先生からの薦めもあって当校の生徒にトライアルで使わせてみたところ、とても分かりやすいという評価でしたので、すぐに導入を決めました」(永濱先生)。
このようにして PEG進学塾では 2009 年 12 月に『すらら』を導入し、高校生の個別指導への活用を開始します。

『すらら』について

すらら新規ウィンドウが開き、社外サイトへリンクされます』はベンチャー・リンクが開発した e ラーニング システムです。インターネットに接続された Microsoft Windows パソコン上で利用でき、生徒を飽きさせないインタラクティブな操作や単元ごとの丁寧な解説を通じて、理解 (分かった) と定着 (出来た) を図ることができるように設計されています。
2010 年 5 月現在で、導入済み学校は 41 校、導入済み塾は 280 校舎、利用生徒数は 14,662 名に達しています。
『すらら』の開発の狙いについて、開発者であるベンチャー・リンクの湯野川孝彦氏は次のように説明します。「これまでベンチャー・リンクでは教育事業に参入し個別指導学習塾チェーンの支援をしてきました。このとき、教務力の安定化や実力ある講師の確保がきわめて難しいという課題に直面し、それであれば自分たちが考える理想の e ラーニング システムを作ってしまおうと考え、2005 年から開発をスタートしたのが『すらら』です」
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活用状況

単元の予習に e ラーニングを使うカリキュラムを設定

PEG進学塾では教室内で『すらら』を利用しています。対象は高校生で、科目は英語と数学です (写真)。
写真. PEG進学塾での『すらら』の利用風景
「講師が生徒に合わせて必要な単元を抽出し、『すらら』の説明とドリルを受けさせたあと、当校が作成したプリント問題を解くという流れで活用しています」(永濱先生)。
また、自立型という指導方針のなかで、生徒が単元を自主的に選択して『すらら』を利用することもあるそうです。「高校生は自立の度合いが高いため積極的に『すらら』を使っている姿が見られます。ある生徒は問題が解けなかったときにわざと誤答を入力して解説画面を表示させて、理解を深めていく使い方をしていたこともありました」(永濱先生)。

導入の効果

成績向上や入塾者の増加といった顕著な効果を確認

以上のように、PEG進学塾は高校生対象で塾利用の形態をとっていますが、生徒の成績には顕著な向上が見られています。永濱先生は、「2009 年度のデータですが、『すらら』を導入する前の二学期中間試験および二学期末試験と、導入後の学年末試験の英語の成績を比べると、導入後の成績のほうがほぼ全員が高く、平均で 12 点ほどの上昇が見られています」と述べています。
もうひとつ、生徒数の増加や売上げ向上という予期していなかった効果も現れてきました。PEG進学塾では、高校生同士の口コミによって、入塾者数や履修科目が増えているそうです。
また、講師の確保にも効果が出ているといいます。永濱先生は、「『すらら』の説明を講師が理解することで、たとえば文系の講師でも理系のカリキュラムに対応することができるようになりました。また、当校では個別指導を行っていますので通常であれば 30 名程度の講師が必要ですが、20 名未満で対応できている点も助かっています」と評価しています。

今後の展望

新しい塾の姿や学習の可能性へとつながる e ラーニング

写真 : 湯野川 孝彦 氏
株式会社ベンチャー・リンク
きょういく事業本部
副事業本部長
湯野川 孝彦 氏
冒頭で述べた学習塾が抱える課題に対して、e ラーニング システム『すらら』の導入によって一定の成果を得ているPEG進学塾ですが、今後のさらなる活用についてお話を伺ってみましょう。
PEG進学塾の永濱先生は多面的な展開を構想しています。「『すらら』のような e ラーニングを活用すれば一般のご父兄が自宅で塾を開校することも不可能ではありません。当校のノウハウを提供することで、新しい塾の形が作れるのではないかと考えています」(永濱先生)。
このような新しい活用には開発元のベンチャー・リンクの湯野川氏も興味を抱いています。「『すらら』には児童や生徒の能力を引き出すような工夫も多く盛り込んでいます。永濱先生のように深く活用している先生方の意見を取り入れながら、これからも進化させていきたいと考えています」。
少子化が進むなか、学習塾間の競争はこれからも厳しさを増していくでしょう。どの塾も冒頭で述べたような課題に対処しながら、児童/生徒や保護者にとって魅力ある塾づくりをしていかなければならない時代です。Microsoft Windows を搭載した高性能パソコン、インターネット、そして優れた e ラーニング システムが、学習塾に価値をもたらすとともに、新しい学習塾の可能性を切り拓いていくものと期待されます。
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