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取引を始めて 1年になるクライアントが、自社で新ブランドを立ち上げることになった。そのクライアントは高級カトラリーを扱う商社で、新ブランド立ち上げに向けて大々的なプロモーションを行うという。
広告代理店に勤める僕にとって、今回の仕事は久々の大きなプロジェクトとなる。新ブランドの VI開発とプロモーションの企画が僕に課せられた仕事だ。 このプロジェクトの鍵を握るアートディレクターには、古くから付き合いのある瀬田を選んだ。瀬田とはこれまで数々のプロジェクトを共にしてきて気心も知れているし、何より彼の仕事を信じていた。
西麻布にある瀬田のオフィスを出たのは 16:00を少し回った頃だ。昼過ぎに始めた打ち合わせが思いのほか長引き、僕らは昼食も摂れずにいたのだった。 僕らはテラスに近い壁際の席に腰を下ろし、早速メニューを手にとった。 僕は“フレッシュトマトとモッツアレラチーズのパスタ”、瀬田は“生ハムとルッコラのジェノベーゼ”を注文した。
鞄の中からモバイルパソコンを取り出した。
そうして最後のページを見終えた瀬田は、大きくうなずいて笑顔を見せた。 文:高杉圭一 |
<ENZO pasteria> 月〜木:11:30〜01:00 (L/O.24:00) 定休日:無休 TEL: 03-5778-3923 ADDRESS: 〒 106-0031 東京都港区西麻布2-25-12 西麻布エイトビル1F
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