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キャリアトーク with My Digital Life & Work Style|Vol.006 坂井 直樹 「行動しないことが最大のリスク。」

“早口で語られるユニークなストーリーに圧倒される取材陣”。次々に新しいプロダクトやサービスを産出すコンセプター坂井直樹さんのインタビューを一言で、表した言葉である。

数十年にわたり、さまざまな側面からデザインシーンを牽引し、さまざまなヒットプロダクトを生み出してきた坂井直樹さん。坂井さんは、自宅で 5 台の PC を使い、インタビュー中でも、鞄の中から次々とデジタルガジェットが出現する、膨大な情報を操ることのできる情報処理の達人でもある。

今回は、坂井直樹さんにコンセプターとしてのキャリア、そして、坂井さん自身のデジタルライフスタイルについて聞いた。

―まず、最初にお聞きしたいのですが、そもそも、コンセプターとは、一体どのようなお仕事なのですか?
坂井:僕は、既存の肩書では語れない仕事をしていると思います。コンセプターとは、造語ですので、もちろん、英語の辞書に載っていないのですが、意味合いとしては、英語の Conception が近いと思います。 Conception とは、懐胎、つまり、新しい命を育むという意味があります。まあ、簡単に言うと、コンセプターの仕事は、「物語を作ってプロダクトを作る」ということになります。僕がコンセプターを、最初に名乗りだしたのですが、今は、コンセプターと名乗る人が大きな企業の中にもいたりして、ある意味、コンセプターを世の中に広めたという意味では、貢献していますね (笑)。

―そんな“コンセプター”として活動する坂井さんですが、そのお仕事の範囲は、非常に広いですよね。
坂井:インターネットサイトを作ったり、ハードウェアを作ったりしていますが、そもそも、デザイナーやコンセプターの仕事には、領域はないと思っています。仕事を取るという意味では、企業側は常に事例を求めますから、たとえば、携帯電話の開発をやったことがあれば、携帯電話関連の仕事を取りやすくなります。つまり、特定の分野で領域のみの仕事をするという方が、ビジネス的には良いかもしれないですね (笑)。

ただ、自分で、自分の仕事の領域を決めてしまうことはもったいないことだと思っています。そもそも、僕は好奇心旺盛だから、いろいろとやりたいこともありますし (笑)。

―コンセプターとして、今後、デジタルライフスタイルや、デジタル機器はどのようになっていくと思われますか ?
坂井:デジタルライフスタイルに関しては、机に座って PC を操作するという、“お勉強スタイル”ではないものを確立しなくてはいけないと思っています。それには、デジタル機器が、歩きながら、運転しながら、のように、“ながら”で操作できるように進化していくということを必要としますね。

デジタル機器そのものについては、より肉体的に張り付つくデバイス (例えば、携帯電話) と、エアコンのように建物にインストールされた形の実現されたデジタルデバイスという2つの方向に、進化していくと思っています。そして、この2つのデバイスをつなぐインターフェイスも非常に重要になってくると考えていますね。

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PROFILE

坂井 直樹 (さかい なおき)

ウォーターデザインスコープ代表/コンセプター

1947 年、京都市出身。京都市芸術大学デザイン科入学後、渡米。サンフランシスコで Tattoo Company を設立。ヒッピー達と TattooT-shirt を売り、大当たりする。帰国後、ウォータースタジオを設立し、日産「Be-1」「PAO」のヒット商品を世に送りだし、フューチャーレトロブームを創出した。2004 年デザイン会社、ウォーターデザインスコープ社を設立し、ケイタイを初めとした数々のプロダクトを手がける。現在 au の外部デザイン・ディレクター。 07 年 9 月、坂井直樹が監修する新メディアサイト「emo-TV (エモティービー)」が OPEN

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