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主人公の“僕”は、デジタル ライフを送る広告代理店のクリエイティブ ディレクター。今回はファッション雑誌の撮影で、思いがけず“テレビ電話”が大活躍します。僚友瀬田との息のあった仕事ぶり。早速、ストーリーの本編をご覧ください。 ※このストーリーは実際のカフェを舞台としたフィクションです。登場人物名は、すべて架空のものです。 短い正月休みも終わり、また慌しい日々が始まった。2008 年の仕事初めは、人気ファッション雑誌“JOY”の特集ページの制作だ。内容は、今若い女性たちから圧倒的な支持を得ているアパレル ブランドとのタイアップ ページ。本プロジェクトのアート ディレクターには、いつものように瀬田を配した。 雑誌の撮影は、青山にある“こどもの城”周辺で行うことになった。屋外での撮影ということもあって、数日前から当日の天気を心配していたが、朝目覚めてカーテンを開くと、澄んだ青空が広がっていたので安心した。
撮影現場に到着すると、すでに JOY の担当編集者と専属モデルがディレクターズ チェアに座って談笑していた。制作スタッフであるカメラマンとスタイリスト、ヘア メイクやライターなども、すでにそれぞれの仕事の準備を整えて待機している。 肝心のアート ディレクター瀬田は、どうしても外せない用件があるとのことで、急遽現場に来られなくなってしまった。昨夜突然そのことを伝え聞いた僕は、ある秘策を用意して現場にやってきたのだった。JOY の編集者と簡単な打ち合わせを済ませて、早速撮影を開始する。 僕は鞄の中からモバイル パソコンを取り出して、本体に Web カメラを取り付けた。そして“Windows Live Messenger”を立ち上げて、テレビ電話をかけるべく、メイン ウィンドーに表示された瀬田の名前を右クリックする。ポップアップ メニューから<映像>→<映像通話の開始>と選択し、瀬田を呼び出した。 呼び出し音が三度鳴ったところで、瀬田の顔がモニターに映し出された。彼は徹夜明けらしく、ひどく疲れた顔をしている。趣旨は昨夜のうちに瀬田に伝えていた。つまり、“テレビ電話”を使って撮影の様子を見てもらい、瀬田のアート ディレクションを仰ごうというわけだ。 晴天の下で行われている撮影の様子を Webカメラが捉える。すると、「よく見えていますよ」という瀬田の声が聞こえた。これで準備完了。あとは瀬田の手腕を信じるだけだ。 思わぬ“テレビ電話”の活躍で、撮影は無事終了した。
「この近くに素敵なカフェがあるので寄っていきませんか?」帰り際、 JOY 編集者の榊原さんがそう言って声を掛けてきた。素敵なカフェとは、オーバル ビルの B1にある『京はやしや』という店だった。“モダン チャノユ”がコンセプトの、白を基調としたおしゃれな店内。大きな窓からは、柔らかな日差しがふんだんに降り注いでいた。 メニューには、高級抹茶をベースとしたスイーツが並ぶ。榊原さんの話によると、ここの抹茶は石臼で引いているので、色と香りがとても鮮やかなのだという。さらに、今でこそ当たり前になった抹茶ミルクの先駆けが、この『京はやしや』なのだと教えてくれた。 僕は早速“千代の白パフェ”なる抹茶パフェを注文した。元来甘いもの好きで、時折男ながらに一人でパフェを食べることもある。榊原さんは、この店の一番人気である“特製林家あんみつ”を注文した。「それにしても、テレビ電話があのようにして役立つとは知りませんでした」彼女はそう言って微笑んだ。
確かに苦肉の策ではあったが、思いの他うまくいった。僕は新たなデジタル テクノロジーを手に入れたような、何とも頼もしい気分だった。“千代の白パフェ”は、香ばしい抹茶本来の香りの中に、白桃の爽やかな甘さが加わって実に美味しい。 僕と同じく甘い物に目がない瀬田に、この光景をテレビ電話で見せてやろう。そんな悪戯なことを考えて、僕は再び鞄の中からモバイル パソコンを取り出したのだった。 文 : 高杉圭一 撮影 : 高田千鶴 今回の“僕”は、アート ディレクションに“テレビ電話”を用いるという新たな手法で、見事に僚友瀬田のいない撮影現場を指揮しましたね。相手の様子が見て取れる“テレビ電話”は、ビジネスの現場にとっても有用なアイテムとなります。“Windows Live Messenger”の詳細をご覧になりたい方は、こちらからどうぞ。 |
<京はやしや> Time : 11 : 30~23 : 00
千代の白わらび餅
千代の白パフェ
特製林屋あんみつ
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