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第3回 ホットワイン、真冬の愉しみ こう寒いと「朝シャン」 ( 前回お話した起きぬけのシャンパン ) という気にはならない。だけど冬には冬の愉しみがある。ホット ワイン ( バンショーやグリュー ワインという呼び方も ) 、ヨーロッパ版甘酒やたまご酒。飲めばぽかぽかほっこり暖まる。 材料はまず赤ワイン。何でもいい。安いのでいい。去年のうちに飲みきれなかったヌーボーとか ( 前々回お話ししたようになるべくヌーボーは出荷年のうちに飲んでいただきたいのです ) 。飲み残しとか。抜栓したものの飲み頃を過ぎていたかわいそうなワインとか。 次にはちみつ、はちみつがなければ砂糖でかまわない。あとはお好みでオレンジあるいはレモン、実を使いたくなければピールでいい。それもなかったらマーマレードで代用も可。柚子だと香りが強すぎるからここはオレンジかレモンで。クローブやシナモンなどのスパイス。これらを小鍋でコトコト煮るだけ。鍋はホウロウ製のものが理想だけれどなければ他の鍋でも仕方がない。 注意点は絶対に沸騰させないことの一点のみ。鍋を沸かしたり洗うのが面倒なら多少味は落ちるが電子レンジでもかまわない。赤ワインをチン、スパイスとはちみつを加えて飲むだけ。各材料の分量は適当でよろしい。大人の味に仕上げたければスパイス多めで、そうでなければはちみつとオレンジ多め。あっというまに完成する冬の愉しみ。そんなやわなもの飲んでられっかー、な酒豪は完成品にちょっとブランデーやリキュールをたらしてもよい。さらに大人の嗜好品に仕上がる。 このホット ワイン、ネットで検索するといろんな人がいろんなレシピで作っている。温めればいいだけの「ホット ワイン キット」まで売っている。ちなみに私はスペインの安い赤 + シナモン多め、クローブ少なめ + レモン + はちみつ、で作ることが多いです。寒い日のお供にホット ワイン、いかがでしょうか?
船戸陽子(ふなと・ようこ)
日本将棋連盟所属女流棋士 二段 / 日本ソムリエ協会認定ソムリエ棋士とソムリエを兼業してる世界で唯一の女性 |






