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キャリアトーク with My Digital Life & Work Style|Vol.015 古谷 徹 「声優として転機となった“アムロ”は、僕のライフ ワーク。」

ロボットアニメの名作『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイや、スポ根アニメの代名詞『巨人の星』の星飛雄馬などの声優として、多くのファンに夢と感動を与え続けてきた古谷徹さん。ガンダム シリーズの最新作『機動戦士ガンダム 00 (ダブルオー)』では、ナレーターとして出演。ベテランらしい抑制の効いた声で、作品に厚みを加えている。業界きっての PC 通として知られる古谷さん。現在 5 台の PC を所有し、自身のホームページ作成やスケジュール管理などで活用している。今回のキャリア トークは、古谷さんに声優としてのキャリア、そして理想のデジタル ライフについて聞いた。

―古谷さんは現在、声優やナレーターとして幅広く活躍していますが、幼い頃から芸能活動をスタートしていたそうですね。
古谷:子役として 7 歳から仕事をしていました。初めてアニメの声優を務めたのは中学 1 年生の時。『海賊王子』という作品の主人公、キッド役です。『巨人の星』の星飛雄馬は 2 作目で、僕は中学 3 年生でした。スタッフの皆さんにとっては大冒険だったようですが、おかげさまで巨人の星は大ヒットして、何物にも代え難い達成感を味わうことができました。

―その成功でアニメ ヒーローの仕事が多く舞い込むようになったのですね。
古谷:ですが、子役から大人の俳優への脱皮は難しく、大学時代は芸能界から離れ、普通の学生生活を送りました。

―大学卒業後、芸能生活を再開しましたが、どんな心境の変化があったのでしょうか。
古谷:巨人の星で得られた感動が忘れられなかったのです。しかし、葛藤を抱えることになりました。どんなヒーローを演じても飛雄馬になってしまうのです。飛雄馬の影は相変わらずつきまとっていました。「プロの声優としてこれでいいのか」と自問自答していた頃、『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイの役が回ってきたのです。アムロはこれまでのアニメ ヒーローにはいない、とてもナイーブな性格の少年でした。スポ根の飛雄馬とは正反対ですね (笑)。そのアムロを演じきったことで、やっと飛雄馬の呪縛が解けました。両極端のヒーローを演じ分けられたことで、ほかのどんな役でもできるという自信がついたのです。

―アムロ役は声優としてのターニング ポイントのなったわけですね。
古谷:ご存知の通り、ガンダムは大ヒットしました。僕にとってもアムロはかけがえのないキャラクターで、彼を演じることはライフ ワークだと思っています。

―その後ガンダムはシリーズ化され、多くの作品が生み出されていきました。そして昨年 10 月、『機動戦士ガンダム 00 (ダブルオー)』がスタートし、古谷さんはナレーターとして出演されていますね。
古谷:ナレーターは声優とはまったく別物です。ストーリー全体を把握し、文章を明確に話して視聴者に心地よく聞いてもらい、そのうえで自分の個性を出す必要があります。声優と同様、やりがいのある仕事だと感じています。

―あらためて声優のおもしろさを教えてください。
古谷:少年ヒーローを数多く演じたことで、ほかの人の何倍もの青春を経験できました。役を演じているときは、その役とともに生きているからです。何度も青春時代を過ごせるのは楽しいですよ。しかもアニメ ヒーローは、宇宙で敵と戦ったりできるのですから (笑)。

―さて、PC 通として名高い古谷さんにぜひ確認したいことがあります。ひょんなことから PC を使い始めたと聞きましたが、一体どんな出会いだったのでしょうか。
古谷:忘れもしない、1984 年 1 月のことです。当時、声優仲間と組んでいたバンドのコンサート中に、ドラムの台から 3m 下のステージに落ちて肋骨を骨折。1 ヵ月の自宅静養をするはめになりました。安静中のあるとき、音楽雑誌に MSX (家庭用コンピューター) の広告があり、シンセサイザーとして利用できることを知って購入しました。その後、PC との長いつきあいが始まるとも知らずに (笑)。

次ページでは、いよいよ古谷さんのデジタル ワーク & ライフ スタイルに迫ります。

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PROFILE

古谷 徹 (ふるや とおる)

神奈川県横浜市出身。明治学院大学経済学部卒業。声優・ナレーターとして、アニメ、ドラマ、映画、ラジオなど幅広い分野で活躍。代表作アニメに「機動戦士ガンダム」のアムロ・レイや、「巨人の星」の星飛雄馬がある。趣味は、スキー、テニス、パソコンやウィンド サーフィン。現在は、コラムの連載や着ボイス、またガンダム シリーズの最新作「機動戦士ガンダム 00 (ダブルオー)」ではナレーションとして活躍中。オフィシャル サイト「 Toru’s Home

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