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伝説のプレゼンターを目指せ! 第6回 相棒とコウエン デビュー

連載の最後に二つ、上級プレゼンターを目指すためのお話を。

一つは「裏切り」、一つは「コウエン」、だ。

PowerPoint プレゼンテーションはスライドとしゃべりの複合技だ。聴衆の目と耳、視覚と聴覚に訴えているわけだ。

ではその中で、スライドとしゃべりの「役割分担」はなんだろうか。

目次
スライドに何を書くべきか
相棒としてのスライド
「裏切り」や「一徹」
コウエンの価値
子どもたちへの授業に挑戦しよう

スライドに何を書くべきか

前回、究極のプレゼンテーションとしてキング牧師の『I have a Dream』を紹介した。これはスライドなしのしゃべりだけ。これが究極だとすれば、スライドは所詮おまけに過ぎないとも言える。

しかしながらスライドという相棒にはもっと大きな役割を期待できる。お笑いだって、ピン芸人よりコンビが多いではないか。一人より二人、だ。

多くのプレゼンターがスライドに求める役割は、「説明補助」だ。

言葉だけで複雑な情報を伝えることは至難の業。二次元マトリックスを口だけで説明しようとすればよく分かる。仮にしゃべることは出来ても、聞く側はほとんど理解できない。

その点、もともと二次元平面であるスライドだったら簡単だ。「そうか、今は右下だけど左上しかダメなんだな」「そのためには Y を上げてX を下げないといけないのか」

他にも色々な説明に、スライドは活躍する。分析結果を示す数字の表やグラフ、具体的なインタビュー コメント集など、複雑なモノを分かりやすく提示することにスライドは長けている。

更に重宝なのは写真やイラストでの実物提示が出来ることだ。しかも動きを入れたりして。

百聞は一見に如かず。ヒトは見たものを信じる。動きのあるモノに魅了される。

視覚のインパクトは非常に大きく、それを最大限に活用するために、スライドのリアリティ (含む CG での疑似リアリティ) はここ 10 年、急激に上がった。

これもスライドが果たす重要な役割だろう。

(ファイルサイズも 100KB 程度から 1MB、5MB とうなぎ登り。最近は 10MB なんていうのもザラ …。皆さん、ちゃんと画像圧縮機能、使いましょう。 編集部注: 図のファイル サイズ縮小方法についてはこちら)

相棒としてのスライド

でも、スライドを相棒と考えたとき、それじゃツマラナイ。相方はただの拡大投射機なのか?

さっきの話に戻って、お笑いコンビで考えてみよう。二人はどんな役割分担をしているだろう。

そう、多くが「ボケ」と「ツッコミ」だ。

もちろん、やすきよやドランクドラゴンのようにボケとツッコミが自在に入れ替わることもあるし、サンドイッチマンのようにボケ役がツッコミ役をいじりながら進行するというのもある。

スライドに、時々、そういう役割を担わせてみよう。

流れを大きく変えたいとき、聴衆に「衝撃」を与えたいとき、スライドをボケ役やツッコミ役にしてみよう。それは、しゃべったとおりにスライドに書いてない、書いてあるとおりにしゃべらない、というコトでもある。

そもそも、スライドに書いてあることを読むだけならプレゼンターは要らない。プレゼンターが話したとおりのことが書いてあるだけならスライドは要らない。スライドとしゃべりには乖離があって当然だ。

しかし、それを大きくずらすこと。

そこに驚きが生まれる。

次ページでは、いよいよプレゼンターによるスライドの「裏切り」や「一徹」の解説です。

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PROFILE

三谷 宏治

三谷 宏治

1964 年大阪生まれ、 2 歳半から福井で育つ。 福井県立 藤島高校卒業後、浪人し上京。駿台予備校を経て東京大学 理科一類に入学。理学部 物理学科に進学するも、学部卒での「文系就職」の途を選ぶ。

87 年~ 96 年、ボストンコンサルティンググループ勤務 (内、 91 年夏~ 92 年末まで INSEAD 留学 MBA 修了、 1 年半のフランス、欧州生活を送る。

96 年~ 2006 年までアクセンチュア勤務。03 年~ 06 年まで同社 戦略グループ統括 エグゼクティブ・パートナー。同グループの 200 名超への成長に貢献。

現在、『子どもたちへの教育』を主軸に活動中。金沢工業大学大学院 客員教授、グロービス経営大学院 客員准教授、早稲田大学 非常勤講師。妻、長女、次女、三女と東京都世田谷区に在住。

※著書より

著書

「トップコンサルタントがPTA会長をやってみた」(英治出版)

「トップコンサルタントがPTA会長をやってみた」(英治出版)


「突破するアイデア力」(宝島社新書)

「突破するアイデア力」(宝島社新書)


「観想力 空気はなぜ透明か」

「観想力 空気はなぜ透明か」


「CRM 顧客はそこにいる」(共著)


「crmマーケティング戦略 顧客と共に」(いずれも東洋経済新報社)

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