
花嫁修業
現代の若者には、花嫁修業と聞いてもピンとこないかもしれない。逆に、結婚するのになぜ女性だけ修業しなければならないのか、というような疑問を持つ人も多いはずだ。
日本では、古くから女性が家事をすることは当たり前と思われている。そのため、男性の家に嫁ぐ女性は、料理や掃除などの家事ができないと恥ずかしいとされていたのだ。このような風習があったせいか結婚を控えた女性は、料理学校に通ったり、カルチャー スクールに通ったりして、家事はもちろん女性としての品を磨かなければならなかった。
今では、結婚してからも働く女性が増えてきたため、結婚したら女性は家にという家庭も少なくなっている。だからといって、独身女性が料理教室などのスクールに通う数が減っているわけでもない。つまり、女性が花嫁修業のために料理や茶道などを習うのではなく、自分の趣味やスキルを磨くために習い事をする傾向にあるのではないだろうか。
いまや女性が外で働き、男性が家で家事をする家庭も増えてきているといわれる。となると近い将来、花婿修業なることばが生まれるかもしれない。
文 : 松野 友克
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