
現在、さまざまなメディアの記事や特集で取り上げられている ITIL (IT Infrastructure Library)。
最近の運用に関するセミナーでは必ずといっていいほど ITIL のセッションが設けられおり、さらに入門書も何点か発刊されるなど、ITIL 認知向上の推進役となっています。
1980 年代後半に、英国政府官公庁の情報化推進の手段として開発された ITIL は、先進的企業のベスト プラクティスを調査した結果に基づき、業務遂行を適切にサポートするための IT 運用 (IT サービスマネジメント管理) の方法論をまとめたライブラリ (書籍群) です。現在は英国 OGC (Office of Government Commerce) が管轄しています。
(1) サービス サポート
(2) サービス デリバリ
(3) セキュリティ管理
(4) ビジネス展望
(5) ICT (Information Communication Technology : 情報通信技術) 情報基盤管理
(6) アプリケーション管理
(7) サービス管理の実行計画
という 7 つの書籍で構成されており、この中で最も一般的なのは通常「青本」と呼ばれる「サービス サポート」と、「赤本」と呼ばれる「サービス デリバリ」の 2 つです。「サービス サポート」は、ユーザーが望む IT サービスを適切に提供するため日々の運用プロセスをまとめており、一方の「サービス デリバリ」は、ビジネスで必要とする IT サービスを効率的な投資対効果で提供するため、月次や年次単位で管理プロセスをまとめています。
既に、英国、米国、カナダなどの欧米を中心に IT サービスを提供するときの事実上の業界標準 (デファクト スタンダード) となっていますが、国内でも情報システムの効率的な運用管理手法をまとめたガイドラインとして数年前から注目されるようになってきました。
ただ、実質的な業界標準とはいえ、実際の利用にあたってはさまざまなアプローチが必要となります。ここでは、ITIL をベースとして拡張された MOF (Microsoft Operations Framework) の説明を通じて、ITIL を活用するためのポイントについてご紹介します。
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