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働き方改革で組織力向上 〜ワーク スタイル最前線〜
働き方改革で組織力向上 〜ワーク スタイル最前線〜
第 3 回 ワークスタイルは可視化できるか?

前回、「ワークスタイル = 人とチームの働き方」に関する議論にはテーマの発散とモノサシの不備という課題があり、それに対処するために「情報の流れと活用」の視点が有効であることを紹介しました。 この点に着目したのは、会社内における「情報の流れと活用」の状態はその多くが捕捉可能であるという理由です。

ワークスタイルについて議論したいテーマはさまざまです。ただそれがスキルの問題であろうと、設備の問題であろうと、 そのテーマの中で「どんな情報」が、どの様に「生まれたり」「結合されたり」「伝達されたり」「探されたり」「保存されたり」しているのか観察してみましょう、ということです。 捕捉可能な状態は記録や比較に適しています。そしてこのことは誰かにある状態を説明したり、誰かと共通認識を得ようとする際にとても重要な役割を果たしてくれます。
またこの「情報の流れと活用」の視点をうまく使えば、議論したいさまざまなテーマの良い状態と悪い状態を定義 (仮説) することも可能となるでしょう。

わたしたちはお客様と共に「情報の流れと活用」の状態をどの様に観察すれば、ワークスタイルを表現するより効果的な視点として機能するのか検証を重ねました。 その結果、現在では次の3つのプログラムを「ワークスタイルを可視化する仕組み」として実施しています。
1つはアンケート形式で「情報の流れと活用」の状態を明らかにするものです。アンケートと書くと新味が無いように思われるかもしれませんが、 全国のさまざまな業種や職種の状態と比較するための基礎データが整備されており、課題の見極めや目標レベルの設定に効果を発揮しています。 またアンケートは比較的に調査対象者の負荷が少ないので大規模な実施も可能となります。
次はビデオ撮影による観察です。一般的には製造業の生産現場の改善活動で行われているやり方です。それを事務職も含めたさまざまな社員のワークスタイルにも適用したのです。 もっとも生産現場と一般のオフィスでは職場環境が違うので、ビデオ撮影には働く姿に加えて使っているパソコンの画面や操作も記録します。 ここで収集したデータの分析からは主に業務のオペレーションの領域において非常に具体的且つ定量的な改善余地を導くことができます。
またモデリング手法もワークスタイルの可視化に取り入れています。
これはある特定の業務や職場の中で営まれている「情報の流れと活用」の状態をモデル化(あらかじめ定義された記号や数値で記録)するものです。 この手法からはこれまでほとんど可視化が困難であったチーム作業の冗長度を明らかにすることができます。

次回からは実際にこれら3つのプログラムを実施されたお客様の事例を中心にワークスタイルの可視化について詳しく解説します。

マイクロソフト株式会社
ビジネスプロダクティビティソリューション本部
本部長 小柳津 篤

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著者プロフィール

本部長 小柳津篤

ビジネスプロダクティビティ
ソリューション本部
本部長 小柳津篤

1995 年マイクロソフト入社。営業 / マーケティング部門を経て 2002 年より BPA (ビジネス プロダクティビティ アドバイザー) チームをリード。ワーク スタイルの改善に関する 80 社超のユーザ プロジェクトにアドバイザーとして参加。
著書 :「個人と組織のナレッジイノベーション」

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