![]() 2005 年 11 月 7 日、米国サンフランシスコにおいて、Visual Studio 2005/SQL Server 2005/BizTalk Server 2006 の製品発表イベント「READY to ROCK!」が開催されました。コミュニティを代表して、MVP の小川 貢氏、奥津 和真氏の両氏が日本から参加されました。本記事はその参加体験レポートです。 READY to ROCK! @ San Francisco 参加記小川 貢 / 奥津 和真
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ことの始まり2005 年 10 月 17 日 マイクロソフト 新宿オフィスで、2006 年 1 月に開催するイベント: PASSJ Conference 2006 with VSUG の打ち合わせのあと、マイクロソフトのコミュニティエンゲージメント推進部の沼口氏と PASSJ 小川、VSUG 奥津で談笑していたときでした。沼口氏から以下のようなお願いをされたのです。 沼口氏:「小川さん、奥津さん、2005 年 11 月 7 日 にサンフランシスコで行われる (Visual Studio 2005/SQL Server 2005/BizTalk Server 2006) 製品発表イベントに日本からの参加枠があるので、なんとか時間が取れるようなら日本のコミュニティを代表して是非参加して欲しいのだけど。どうでしょう。おふたりとも忙しいとは思うけど、実際に行ってもらえそうなことと、行ってもらう人の選定条件に当てはまるかの両方を考えると、現実的におふたりしかいないのですよ。」 この日から出発まで、なんと 20 日間しかなく、仕事のことを考えると、小川・奥津ともスケジュール的に無理な部分もありましたが、小川は、サンフランシスコに出発するまでに濃い案件の開発仕事を片付けることを条件に会社を説得し、奥津は、その時点でスケジュール上にあった複数の打ち合わせなど仕事の再スケジュールを色々な方にお願いして、結果的に行くことを前提に調整をはじめました。 どちらかというと負荷の軽かった奥津が、その後、マイクロソフトさん、旅行会社などと連絡を取り合いながら諸手配を進めていきました。当初、日曜日出発で 2 泊 4 日を予定していた「弾丸ツアー」旅程でしたが、飛行機チケットの”値段”の兼ね合いという「大人の事情?」で土曜日出発の 3 泊 5 日となりました。…とだけ書くと単純に手配できたように思われるでしょうが、実際には急な話だったこともあり、ホテルの手配やらなんやらで関係者には、いろいろお手数おかけしました。
サンフランシスコへ結果的に小川は開発案件をギリギリで片付け納品し、奥津は顧客の理解もあり、多くの予定の変更してもらい、予定通り 11 月 5 日の夕方の便で成田空港から旅立ちました。そして、無事、同日 11 月 5 日 朝 8 時頃 (太平洋標準時) にサンフランシスコ国際空港に到着しました。READY to ROCK! イベントが開催されるのは 2 日後の 11 月 7 日ということで、ある意味、市内視察という名の自由時間 (休暇)です。もちろん、ガイドさんなどは居ませんので男ふたり旅ということで、サンフランシスコで有名なケーブルカーに乗ったり、アルカトラズ島が見える場所に行ったりしていました。たまにはこんなことがあってもよいかもしれません。そんななか、市内のバス停でREADY to ROCK! のポスターが張り出されているのを発見しました。ある意味、名前の通りのイメージですが、日本の感覚からすると、あり得ないノリかもしれません。
READY to ROCK! 当日
そして、11 月 7 日イベント当日になりました。この手のイベントでは入場パスを貰うためのレジストレーションは混むことが多いため、早めにホテルを出て、テクテクと会場まで歩いていきました。その途中に READY to ROCK the LAUNCH の看板があったり、タクシーが丸ごと SQL Serverや、Visual Studio のロゴ入りにラッピング化されていたりと、このイベントに対する意気込みを感じました。会場の外には Oracle 社の広告を載せた”客を乗せるつもりの無い”タクシーやら会場の周りをぐるぐるまわっているトラックやらもいたりして、すごいことになっていました。
早い時間ということもあり、会場は閑散としていたのですが、入り口付近には、エルビス・プレスリーのそっくりさんが地味に歌っていたり、いかにもロッククイーンの格好をしたお姉さんがいたり、真っ赤なジャンプスーツを着たお姉さんが、スポンサーの 1 社であるビジネスオブジェクト社の CD を配っていたりといろいろ雰囲気を盛り上げようとしていました。だんだんと、何のイベントに来たのかわからなくなるような錯覚さえも覚えます。
参加特典として、SQL Server 2005 Standard Edition 英語版と Visual Studio 2005 Professional Edition 英語版、そして、MCP試験のバウチャーを頂きました。
そろそろ時間ということで基調講演の行われる会場に入りました。幸いなことに、我々が貰った入場パスには”VIP”という文字があり、恐らく 3,000 人以上座れる会場の一番前のブロックに優先的に座ることができました。よく見渡してみると、普通のカンファレンスではありえない音響コンソールやらスピーカがあり、ステージ奥には幕の間からドラムセットが見える状態でした。特にロック好きの小川は、これは絶対何かあると直感していました。レジストレーションで貰ったガイドにはプラチナ・ディスク、ゴールド・ディスクを獲得している有名なアーティストがパーティにスペシャル・ゲストとして出演するとだけ書いてあったので、誰が出てくるのだろうと思って待っていました。
そうしたら、基調講演のオープニングはなんとチープ・トリックじゃないですか!もう鳥肌ものです!周りが意外と冷静だったのにはちょっと不満だったけど、まぁ、生で見られて久しぶりに感動しました。(イベントの趣旨を忘れかけたのは言うまでもありません…。) そして、チープ・トリックのオープニングが終わった後に、マイクロソフトコーポレーション スティーブ・バルマー CEO による基調講演がはじまりました。
冒頭、各製品の Launch に際して、製品のベータテストや各機能への要望を挙げたパートナー企業、カスタマー、コミュニティの人々などに対して大きな感謝の意が示されました。SQL Server も Visual Studio も数年単位の開発期間がかかっており、それに何らかの形でずっと関わってきた我々としてもマイクロソフトの皆さんと同様に、まるで自分の子供を送り出すかのような気分で聞いていました。 この基調講演で語られた内容およびスライドは、こちらのサイトで提供されています。(英語) 各製品のデモなども行われましたが、製品に関しては、すっかり見慣れてしまった我々にとって、一番の目玉は以下の 2 点でした。特に Visual Studio 2005 Express Edition の無料ダウンロード化は、全世界の Microsoft MVP が、以前からリクエストしていたことだったため、とても嬉しいことでした。これで今までよりも、誰でも気軽に .NET の世界に足を踏み入れられるようになります。実際のデモとしても、ホンモノの大学生が登場して簡単に ASP.NET で Web サイトを作成するようなこともおこなわれました。 1. 対象となる他のデータベース製品からの移行の場合、SQL Server 2005 のライセンスを 50% にする。
そのほかにも、SAP とのアライアンスを正式に発表、WebSphere より 3 倍はやい、TPC-C/TPC-H で記録更新など、さまざまな発表がされていました。
午前の基調講演が終わったあと、午後のセッションは、製品・技術別の様々なセッションが行われていました。内容的には製品発表イベントであることから、あまり濃い内容のものは無く、我々にとっては既知のものが多かったので、会場内をまわってみました。特色的で面白い試みだと思ったのは、”カバナ” セッションと呼ばれるものでした。これはマイクロソフトの製品担当者が会場の空いたスペースを利用してホワイトボードを使って説明しながら、聴いている人と対話しながらセッションを進めるというフランクなものでした。どちらかというと、キチンと会場を使っているセッションより、こちらのほうが濃いものでした。日本と比べると、参加者も随分積極的です。質問が出ないことは、ほぼあり得ません。 会場内をまわっている最中に小川の携帯メール(ローミング、便利な世の中になりました。)に不穏なメールが来ていたので、ホテルに戻って仕事をしていました。何とか目処をつけたところで、会場に戻って見たところ、会場はパーティ開始前のハッピーアワーになっていました。参加者が酒を飲みながら、熱く議論をしているという風景が見られました。
そして、パーティ会場のオープンを待っていると会場のほうから重低音が響いてきました。パーティで AC/DShe という AD/DC のコピーバンドがライブをするということでリハーサルをしていたようです。
実は、そのパーティの最後でチープ・トリックがスペシャル・ゲストとしてライブをするとの予定になっていました。当初は頑張って最後 (なんと終了予定は23:00) までパーティに居ようかと思ったものの、会場で提供されているビールを飲みながら談笑していたところ、マイクロソフトで SQL Server のマーケティングを担当されている前田氏・深瀬氏からサンフランシスコ最後の食事のお誘いがあり、パーティもそこそこに会場を後にしました
さいごにこの雰囲気は日本では絶対ありえないので、渡米してまで見に来た甲斐がありました。 決して、イベントの派手さだけの違いではなく、技術者・開発者の皆さんの熱気の凄さをまざまざと感じる良い機会になりました。国民性の違いといえばそれまでですが、彼らの積極性や技術的知識へのどん欲さぶりには、我々も見習うところは多くあるのではないかと考えながら帰国の途につきました。日本にも PASSJ や VSUG を含め、多くのオンラインコミュニティが活動していますが、色々な意味で、もっと熱いイベントを開催してみたいとも思った旅でした。なお、今回のイベントは、関係各位のご協力なしには参加することができませんでした。簡単ではありますが、この場を借りて御礼申し上げます。
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