大阪経済大学では、初代学長 黒正巌氏より受け継がれる経世済民の志を今に継承し、「自由と融和」を掲げた個性的な教育が行われています。
早くから Windows Server を導入し、全学生に ID、パスワードを配布。オープン端末室を整備し、学生に PC を解放したり、ホーム ディレトクリを与え、移動プロファイルも使わせてと、高度で自由な PC 環境を学生に提供してきた同大学では、早くから Microsoft Exchange Server をフル活用して活発なメール コミュニケーションが浸透しています。

■ IT 活用の現状〜常に最新の IT 環境で、実社会でも通用する教育を実践〜

現在、大阪経済大学には約 1,300 台の PC が設置され、学生数比 5.6 人に 1 台という環境になっています。まだ学生が PC を持てる時代ではなかった 1991 年当時から、自宅に環境がなくても学校で学習できるようにオープン端末室が整備され、授業の復習や課題作成などに多くの学生が活発に利用しています。
「実学教育を重視する校風に関係してくるのかもしれませんが、社会科学系の大学であり、また就職先で使うのがマイクロソフトの Word、Excel であろうという判断から、ネットワークを Windows 環境で整備し、すべての PC にマイクロソフト Office 2003 Professional を入れています」と情報処理センター 教育システム課 課長の平田 百合氏。
全学部で情報リテラシー教育を必須とし、Word、Excel は、全学生が使えるように導入教育をしています。経営情報学部では、専門的なマルチメディアに関する講義、演習、あるいはソフトウェアの製作、ホームページ作成等の授業も行われています。また、3 年ごとにシステムを新しいものに入れ替え、ソフトウェアも最新のバージョンのものを整備するなど、学生が実社会に出てすぐに役立てるようにと IT 環境も時代に即した取り組みが継続されています。
■Exchange Server 導入の経緯
〜 Windows への高い信頼感。Exchange Serverの利便性は捨てられない〜

リプレイスをした今回 (2004 年) も、Exchange Server を導入した理由は「パブリックフォルダ (掲示板) など、過去何年間かずっと使っていたシステムの利便性を捨てきれないからです。それを変えるということは、先生方の操作を変えることに直結します。先生方の掲示板には、授業の進行状況、講義の進捗、課題の有無などが掲示され、それを学生が見るというリズムが生まれていますので、この基盤をなくすわけにはいきません」と山野 紘一前情報処理センター長 (経営情報学部 教授)。
同大学が、クライアント サーバー システムを導入したのは 1995 年 4 月でした。マイクロソフトの Windows NT 3.5 の導入が決定し、経済学部と経営学部のドメインと、経営情報学部のドメインの、2 つのドメインを構築しました。メール システムは、当時 MS Mailでしたが、2 年目に Exchange ヘバージョンアップし、その当時から全学生を登録してメールの使用を許可しています。その後、3 回リプレイスがあり、そのたびにネットワーク OSも Windows NT 4.0、Windows 2000、Windows 2003 へと更新。Windows 2000 になったときに、2 つあったドメインを、1 つに統合しました。そういった今までの経緯もあって、シングル サインオンが可能で、Windows との親和性の良い Exchange Sever が今回も導入されています。
「Exchange が使いやすい点は、管理者側の設定が、Windows の GUI で行えるので、運用が楽だということです」(平田課長)。
続けて、「クライアント系もそうですが、サーバー系も、当学がシステム導入するときの一番の要件が、Windows 系のサーバーにすることです。我々はコンピュータの専門家では決してないので、Windows の GUI はわかりやすく、操作しやすいと実感しています。今回のリプレイスでも Windows Server 2003 を中心に、ほとんどを Windows 系のサーバーで構築しています。サーバー製品の使いやすさという点は評価させていただいています」と情報処理センター 教育システム課 課長補佐 菊川和義氏。
Exchange Server を導入いただいたのは、Windows との親和性、安定性、運用面での快適性などへの信頼によるものです。
■Exchange Server の活用状況
〜 Exchange Server をフル活用して先進的にシステムを利活用する〜

95 年当時という随分早い時期から、学生 1 人ひとりに ID を割り振り、個人の自己責任において PC を活用していくという指導を行ってきた同大学では、現在、全学生にホームディレトクリを与え、移動プロファイルも使わせてと、かなり自由な PC 環境を与えています。移動プロファイルを活用することにより、学内のどの教室へ行っても同一の環境で PC を使うことが可能となっており、メーラー (Outlook) の設定も不要です。これらも Exchange Server を活用する利点の 1 つです。
1 日に何万件ものメールが飛び交うという同大学では、2001 年 9 月には Exchange Server のコンポーネントの 1 つである OWA (0utlook Web Access) を導入し、積極的に活用しています。学校だけではなくて、自宅でもインターネットにつながっていれば、Web にアクセスして大学のメールを確認できます。海外に出張の際も、メールやパブリック フォルダが確認できると教職員からも高い評価をもらっています。さらに、OMA (0utlook Mobile Access) も許可していて、携帯電話からもアクセスできます。
「最近は、携帯電話での利用も多いですね。休講情報を携帯からもアクセスして見ることができます。OMA で Exchange のメールを直接見る学生はまだそんなに多くないかもしれないのですが、Exchange の転送機能を使って携帯にメールを転送している学生は多くいます」と平田課長。
「本学では、パスワードの有効期限を 30 日までと設定しています。そのため夏季休暇中などは、パスワードの期限切れによる問合せが多発していましたが、OWA の採用により、Web メール上にパスワード変更機能が設けられ、期限切れの問題は減少しました。自宅では Windows XP Home Edition を使われる方が多いのですが、製品の仕様上ドメイン パスワードの変更ができません。Web メールを経由することでパスワードの変更が可能になりました。そういった実際のメールとは違った使い方でも有用な点がありますね」と菊川課長補佐。
Exchange Server がもつ多彩な機能をフル活用して、学内外の情報連携は、ますます緊密に進化を遂げていくことでしょう。
■導入パートナーのコメント

NTT 西日本大阪北営業支店 SE 担当
チーフテクニカルプランナー 今井隆氏
「今回の構築を任されたときに、一番重要視されたのはメールです。メールだけは移行に気をつけてくれと、もう口をすっぱくして言われました。就職活動の時期と重なりましたので、メールでやりとりしている学生さんの活動に支障がないように強く求められました。無事に導入することができ、ほっとしています」

NTT 西日本大阪北営業支店第十二営業担当
システムインテグレータ 山根嗣臣氏
「Exchange Server でウェブ メールを活用し、学生様も教員様も学校だけでなく家にインターネット環境があれば、アクセスしてメールを確認できる。日本、海外どこにいてもすぐ情報が取れる、そしてメールを返せる。その利便性をフルに活用して頂いて、皆様にますます幅広く御活躍して頂ければと思っております。」