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目次 アニメーションは「集中」を促すためのツール 『一枚一分プレゼンテーション』 基本は「フェード」と「ダウン」に「カーブ」 アニメーションは「集中」を促すためのツール 間違えてはいけない。アニメーションは、スライドに「動き」を付けるためのツールではない。 アニメーションは、聴衆をより「集中」させるためのツールだ。 まずは自分が説明している場所への「集中」 本当は、それが簡単に分からないようでは、スライドの作りがイマイチだと言うことなのだが、仕方がない。複雑なもの、もしくは、現物 (の写真) を見せるときには、どこを説明しているか分かりづらいこともあるだろう。 普通はそこで、レーザー ポインターや差し棒を使う。でも、レーザー ポインターはなるべく使わないこと。会場が暗ければなおさらだ。 深夜の高速道路では、停車車両への追突事故が多発する。それは単に、暗くて見えにくいからではない。駐停車車両の赤色ランプに強い催眠効果があるからだ。それが明滅していたり、揺れていたりすると後続車両のドライバーは遠近感を失い、眠りに誘われ、そこに強く引き込まれていくという。 暗闇での揺れる赤色は、強力催眠術以外の何者でもない。レーザーポインターは使うにしても、腰だめにして (手を腰に当てて手首がふらつかないようにして) 撃つべし。なるべく揺らさないように。 もともと、なんでプレゼンテーションがスライド方式かと言えば、それが「集中」に向いているからだ。だから、一枚をだらだら説明してはいけない。 一枚の中でも同じ。一枚の中の情報を、少しでも見やすくする、「集中」しやすくするための工夫がアニメーションだ。ではちょっと戻って、スライド方式について。 スライド方式を活用することでも、「集中」は得られる、のだ。 『一枚一分プレゼンテーション』 「スライドによる集中」を追究したのがキリン グループの商品開発部門で活躍する佐藤章氏。NHK の『プロフェッショナル 仕事の流儀』でもお馴染みの彼だが、プレゼンテーション資料は、なんと一枚一分が目安。 商品戦略会議での持ち時間が 20 分あれば、まず 20 個の四角を書いて、そこに言いたいことを書き込んでいく。20 枚なら、構造はこんな感じ: 起:「今はどんな時代なのか」 例えば、承「だからこの企画」のところには、「ターゲット」「開発要件」「テーマ」「商品コンセプト」「ユーザーベネフィット」が列び、転「セールスポイント」には、「マーケティング上の意義」から始まる 4P 施策が列んでいく。これら一つ一つが、一枚、一分。 このやり方は、彼の若い頃の苦い経験から来ている。面白い内容を話しているつもりなのに、相手が寝ちゃう、よそ見をしている、別の仕事をし始めた… なんとか良いプレゼンテーションをしよう、人の心に響く示し方をしようという努力の中から、彼は「人の集中力がもつのは最大一分」と見定めたのだ。 もちろん、集中力の限界が一分だとしても、スライドを一分ごとに変えなくてはいけない法はない。それは人それぞれ色々な工夫があろう。 ただ、普通は一枚 2 ~ 3 分は説明に掛かるものを、一分でやる割り切りと、それに伴うスライドの単純化は見事だ。簡単な棒グラフ、明確な数字、絞られたキーワード、それらのみによるスライド群こそがこの『一枚一分プレゼンテーション』を可能にする。 |
三谷 宏治 K.I.T.虎ノ門大学院 教授 1964 年大阪生まれ、 2 歳半から福井で育つ。 福井県立 藤島高校卒業後、浪人し上京。駿台予備校を経て東京大学 理科一類に入学。理学部 物理学科に進学するも、学部卒での「文系就職」の途を選ぶ。 87 年~ 96 年、ボストンコンサルティンググループ勤務 (内、 91 年夏~ 92 年末まで INSEAD 留学 MBA 修了、 1 年半のフランス、欧州生活を送る。) 96 年~ 2006 年までアクセンチュア勤務。03 年~ 06 年まで同社 戦略グループ統括 エグゼクティブ・パートナー。同グループの 200 名超への成長に貢献。 現在、『子どもたちへの教育』を主軸に活動中。K.I.T.虎ノ門大学院 教授、グロービス経営大学院 客員教授、早稲田大学ビジネススクール 非常勤講師。妻、長女、次女、三女と東京都世田谷区に在住。 ※著書より 著書 「トップコンサルタントがPTA会長をやってみた」(英治出版) 「突破するアイデア力」(宝島社新書)
「観想力 空気はなぜ透明か」 「CRM 顧客はそこにいる」(共著) 「crmマーケティング戦略 顧客と共に」(いずれも東洋経済新報社) |










