1968年、マウスを発明し、この世にデビューさせたのはダグラス・エンゲルバート氏で、未来のコンピューター像を描いた、「すべてのデモの母」と呼ばれる伝説のデモンストレーションを行い、その操作に、彼のお手製のマウスを活用した(米国ではマウス誕生40周年を祝して「Program for the future」と呼ばれる大きなイベントも行われる模様だ。)。
マウスの形状が大きく変わったのが、Mac誕生10周年目の1994年だ。これはアップルがエルゴノミクス(人間工学)にもっとも関心を示していた時期でもある。このとき登場したApple Desktop Bus Mouse IIでは、半分に切った西洋なしのような、手のひらの中央部分が丸くふくらんだ形状のマウスが登場した。
しかし、このApple Pro Mouseは、なんとボタンの無い、いうなればゼロボタンマウスだった。
いったい、どういうことなのだろう? 種を明かしてしまえば、なんとマウスが2層構造になっていて、表面全体がボタンになっていたのだ。手のひらでマウスを机面に向かって押しつぶすと、マウス全体が少しだけ沈み、クリックの操作が行われる。このようにあらゆる意味でApple Pro Mouseは非常に画期的なマウスだった。
やがて、2003年、アップルはこのApple Pro Mouseからケーブルを取り払い無線で操作できるようにしたApple Wireless Mouseを発表する。
そう、Apple Mighty Mouseは、見た目こそApple Pro Mouseと同じゼロボタンマウスでありながら、Windowsでいうところの左クリック/右クリックの2種類のクリックが可能。その上、スクロールホイールに替わるスクロールボールを内蔵し、これを転がすことで上下だけでなく360度自由な方向にスクロールさせることができた。