No.241 - 人生観を変える講演をネット動画で楽しむ[2009年5月29日更新] ■大学導入でiPhoneがますます好調Apple's Eye、前回のフォーマット変更の予告を受け、今回から新フォーマットでリスタートしたい。 まずはここ2週間のニュースを振り返ってみよう。 まずはiPhone関係のニュースから: 5月15日、青山学院大学は社会情報学部に在学するすべての学生向けに550台のiPhone 3Gを配布することを発表した。 配布したiPhoneは、以下のように使われる:
・大学標準のメールシステムやグループウェアと連携し、授業資料や教材の配布、出席管理、ミニテスト、授業収録放送を行い、学習に活用。 iPhoneの教育機関の導入は、すでに欧米でもいくつかの事例がある。中でもケルン大学は4万5000台のiPhoneを配り大きな注目を集めている。 また、米国のAbilene Christian Universityは、iPhoneのもっとも先進的な導入事例を作って話題を呼んでいる。 また、ゲームメーカー向けに開発環境を提供しているCRI・ミドルウェア社が、ゲームソフトメーカーにiPhoneアプリケーション開発に関する意識調査を行ったところ、9割がiPhoneアプリに興味を持っていることがわかったと発表している。 この調査報告を証明するように、ゲームメーカーのカプコン社は、2010年3月期までに10本以上発売すると発表している。 またiPhoneの国内での出荷に関して、ソフトバンクモバイルの孫正義社長は、尻上がりで売れていると語っており、2月の「iPhone for everybody」キャンペーンスタート以降、発売が大幅に加速していることを印象づけている。(受付を9月30日まで延長) なお、好調なのはiPhoneだけではない。FujiSankei Business i.によれば、4月に発売されたiMacは、前年に比べて1.6倍のペースで売れていることを紹介している。 6月8日からは米国でアップルの開発者会議、Worldwide Developers Conferenceが開催され、Macの新OSであるMac OS X "Snow Leopard"の詳細や、iPhoneの新OS、iPhone 3.0についての紹介が行われるはずだ。それを受けて6月から7月には、国内でもさまざまな関連イベントが開催する予定だ。 国内ではユーザー主体のイベント、AUGMの予定が2つ発表されている。1つは6月21日に大阪で開催されるAUGM大阪、7月4日には鹿児島でAUGM鹿児島も開催される。 ■人生観を変える講演を動画で楽しむさて、今回は、もしかしたら、あなたのものの見方や人生観を変えるかもしれない講演やプレゼンテーションの動画をいくつか紹介しよう。 5月22日、東京はお台場にある日本科学未来館で、TEDxTOKYOというイベントが開催された。アメリカで年に1回開催されているTEDというイベントのローカル版だが、幸運にも筆者はわずか250人ほどの招待客の1人に選ばれ、この1日がかりの講演イベントを見てきた。 TEDはTechnology, Entertainment, Designの頭文字をとってきたもので、そのコンセプトは「Ideas worth spreading」、つまり、人に広める価値があるアイディアを共有することだ。会場に入れるのは招待されたわずかな人数だけだが、イベントの模様はストリーミング放送で中継され、Twitterによる実況中継も行われた。 Twitter実況中継は、こちらのリンクから5月いっぱいくらいの間は読めるはずだ。 ちなみにTEDは過去の講演のビデオもインターネット上に掲載され、繰り返し見られるようになっている。iPhoneやiPod touchユーザーには、TEDを視聴するための専用ビューアーアプリケーションまで無償提供されている。 今回、東京で開催されたTEDxTOKYOでも、残念ながらすべての講演者が来日したわけではなく、いくつかの講演は、来場者とともにビデオで見るという形になっていたが、それでも感動が薄れることは一切なかった。 さて、そんなTEDxTOKYOで、筆者が一番心を動かされたのは、Barry Schwartz氏が、今日の我々の社会は仕組みや制約ばかりにとらわれ過ぎて本質を見失っていることを訴えた「知恵の喪失」という講演だ。 この講演は、現在TEDのサイトで日本語字幕付きで見ることができる。リンク先のページを開いたら「Subtitles」と書かれた部分をクリックして「Japanese」を選択すれば字幕が現れる。 アスリート、女優、活動家であるエミー・マランスが12組のすばらしい義足を振り返りつつ、女性の美についての考察を述べた「エミー・マランスと12組の足」の講演も素晴らしかった。 残念ながらTEDのWebサイトで提供されているすべての講演に日本語字幕がついているわけではないが、こちらのページに、日本語字幕付きの講演が一覧されている。 すべてが社会的なメッセージの込められたものではなく、中には製品や技術の紹介があったり、これまでに見たこともないような新しいマジックを見せている人もいたりで、どれも飽きさせない。 おもしろいテクノロジーとしては、マイクロソフト社のブレイズ・アゲラ・イ・アルカス氏によるPhotoSynthのデモは必見だ(残念ながらMacには対応しないが......)。 iPhoneでもお馴染みのマルチタッチの操作をより大きなスクリーンに採用すると、どんなことが可能になるかを紹介したJeff Han氏によるデモも必見講演の1つだ。 字幕のついていない講演だが、技術の実演が中心なので、映像だけをみていても楽しめることだろう。 ちなみにTEDの日本語字幕は、ボランティアの貢献によって成り立っている。英語が得意で、TEDのWebサイトで感銘を受け、「このアイディアは、日本の他の人々にも伝えたい」と感じた人は、ぜひ、TEDの翻訳ボランティアに応募してみてはいかがだろう。保証はできないが、TEDのコミュニティに一歩近づき、今後、開催されるカンファレンスに参加できる可能性も高くなるかもしれない。 ちなみに今回、東京で開催されたTEDxTokyoのWebサイトはこちらで、高円宮憲仁親王の素晴らしい講演で幕開いたイベントの全容が、ほどなく字幕付きで掲載されそうだ。 さて、素晴らしい講演やパフォーマンスは、TED以外のWebサイトにもある。 もっとも、多くの動画を擁しているのは、やはり世界最大の動画サイト、YouTubeだろう。 TEDxTokyoで大きな注目を集めたテクノマジシャン、Marco Tempest氏のパフォーマンスも本家、TEDのサイトにはまだあがっていなかったが、YouTubeではいくつかみつけることができた ちなみに、TEDxTokyoで披露されたのは、こちらのマジックだ。 YouTubeには、TED関連以外でも人生観を変えてくれるような素晴らしい映像がたくさんあがっている。 ここではそのいくつかを紹介しよう。 まずはDid you know?というシリーズ。これは米国の高校生の親達が、子供たちが巣立っていく未来の社会がどうなるかを考え、いろいろな調査をしたところから生まれてきたドキュメンタリー・アニメーションだ。 今から数年後には、世界でもっとも英語を話す人口が多い国は中国になることをご存知だろうか。インドでトップ25%に入るIQの持ち主の数は、なんとアメリカの総人口を上回る。世の中のコンテキストは常に大きく変わっており、いつまでも今日的な価値観に縛られていては、子供たちが社会に出て仕事をしようとした時、何か大きな壁にぶつかりかねない。 Did you knowシリーズの最新版は昨年公開された「Did you know 3.0」だが、2007年に公開されたバージョンには日本語の字幕がついたものがあり、これでも十分衝撃的だ。 そして人生とどう向き合うべきかを、アップル社のスティーブ・ジョブズCEO自らが語ったスタンフォード大学の卒業生に向けたスピーチ、これも感動的だ。 こちらはYouTubeには、英語の素材しかないが、「字幕.in」というサービスには、日本語字幕入りのものが掲載されている。 TEDでは、義足のエミー・マランスが義足の素晴らしさを語ったが、AssitiveWare社のWebサイトでは、もっと深刻な障害を持つアメリカのライターの方が動画で紹介されている。 彼はMacでのゲームがかなり得意で、米国のMac系の媒体などにゲームソフトのレビュー記事も書いているという。 ところで動画関係のサービスというと、著作権を含めてさまざまな権利が絡み、なかなか提供や維持が難しい側面があるが、ここに最初に紹介したBarry Schwartz(バリー・シュワルツ)的な、「美徳」を尊重する姿勢や本質と向き合う姿勢を持ち込ませてくれそうなのが、こちらのLarry Lessig(ラリー・レッシグ)氏の講演だ。Lessig氏は、つい先月の4月にも、東京の森美術館を訪れて講演を行ったが、氏の独特のプレゼンテーションの臨場感をそのまま再現し、字幕付きで紹介してくれているのは、今から6年も前に公開されたこちらの動画だけだ。 この6年間にLessig氏が提唱するCreative Commons関係の活動にはいろいろな進展があり、変わったところも多少なりともあるが、基本となっているコンセプトは変わらないので、どうか存分に楽しんでもらいたい。 ■お題さて、前回の連載で紹介した新フォーマットで、#appleseye のタグでお題を用意して、Twitterで返事を呼びかけたところ、なんと2週間弱で170件もの書き込みがあった(筆者の返答も含む)。 残念ながら読者の方同士でインタラクションが始まるまでにはいたらなかったので、今回はもう少し、読者の方同士で話が盛り上がるようなお題を用意したい。 なお、今のところ圧倒的にMacBookユーザーの数が優勢だが、あなたの持っているMacを語る #mymac タグなど、いくつかのテーマは引き続き募集するつもりだ。では、今回のお題は以下の通りだ。 答える際は、答えの最初に指定した2つのタグをつけるのを忘れないように(タグの間には半角の空白をいれるのを忘れずに!)。 お題1. お題2. お題3. お題4. |