Apple's Eye
Twitter経由でいただいていた改善提案の1つが、ついに実現した。これまでApple's Eyeは、最新記事にリンクを貼っても2週間後にはURLが変わってしまった。ブログなどで記事を紹介しようとしてもURLが一時的なものなので、リンクのしようがなかったのだ。
しかし、本連載のホストであるマイクロソフト社がシステムを変更して、この問題を解決してくれた。というわけで、今回からはぜひ、Apple's Eyeを読んでの感想をTwitterだけでなく、みなさんのブログやSNSの日記などにもどんどん書いてもらったり、はてなブックマークやdel.icio.usといったソーシャルブックマークも積極的に活用してもらえればと思う。
さて、東京・表参道に1Km、1500人の行列を作ってから1年が経った。
iPhoneの国内発売のことだ。
iPhone 3Gは、2008年7月11日に日本を含む世界21カ国で同時発売となり、それと同時に、今や「21世紀のゴールドラッシュ」とも呼ばれ、1日に数百本のペースでアプリケーションが増え続ける「AppStore」も誕生した。
あれから1年、iPhoneはこのAppStoreのおかげで、究極のモバイルインターネット系ビジネスツールとしても、携帯型ゲーム機としてもポケットに入る楽器としても、世界から大きな注目を集めることになった。
誕生1周年を前に、2倍近い速さが売りのiPhone 3GSが誕生し、iPhone OS 3.0が誕生したことで、iPhoneは今、新しいステージに入ろうとしている。
7月初旬には、電通とヤッパ社が組んで、約30の雑誌を販売する電子雑誌サービスを発表。
米国でも、この夏にScrollMotion社が50のメジャー雑誌、170の新聞と100万冊の書籍を流通する電子書籍流通プラットフォーム、「Iceberg」を発表する予定だ。
日本では、雑誌や文字主体の書籍に加え、漫画も日々の生活や文化に深く浸透しているが、東京で開催された東京国際ブックフェアでは、ボイジャー社とセルシス社が共同で「理想書店」というiPhone用電子漫画/書籍の販売サービスを発表している。
一方で、日本に次いで奥深い漫画文化を持つ(そして日本の漫画の需要も大きい)フランスからもアクアファダスという会社がでてきて、iPhoneらしい直感的で心地よい漫画閲覧の機能と、そのための書籍流通システムを発表している。
読書の秋となる今年の秋以降は、iPhone読書が熱いトレンドになりそうだ。
ちなみに、いわゆるこれまでの書籍だけでなく新しいiPhoneにあわせたメディアも多数誕生しようとしている。
英語学習教材で有名なアルク社は、iPhoneのユーザーインターフェースを最大限に活用し、赤いチェックシートで答えを隠しながら単語を暗記する「キク★英単語」を出している。このソフト、本体を上下逆さまにひっくり返すと英和辞書の表示が和英辞書になったりと、細かな部分の作り込みがおもしろい。
また、文字表示されたスキットで気になる個所を指でタッチする(タップする)と、スキットのその部分を頭出ししてネイティブスピーカーの音声を再生してくれる「究極の英語リスニング」シリーズもある。なんだかMicrosoft Wordのノートレイアウト機能を連想させる。
そういえばMicrosoft MacTopiaで、おもしろい企画がスタートしていた。ジャーナリストの松村太郎氏が各方面の有名人をWord Noteを使って取材し、そのWordファイルを配布する、という「ヒトコト」というサイトだ。
これまでにピーター・バラカンさんやMAYA MAXXさんなどを取材している。Officeを持っている人は、これら有名人の示唆にとんだ話を、松村さんが取ったノートをダブルクリックしながらおいしいところだけ肉声でつまみ食い(聞き)できる、というわけだ。Officeユーザーは、ぜひとも試してみよう。
さて、皆さんは「これ大事」と思った情報をどのようにして残しているだろう。
今回はこれをテーマにしたい。
予約番号だとか、旅の日程、見積もりの価格、電話越しに聞いた相手の番号といったものであれば、とりあえずスティッキーズやEntourageのメモに書き込んでしまう人も多いかも知れないが、例えばWebページで見かけた、ちょっとおもしろい情報や有益なデータなどのことだ。
もちろん、これらの情報も、メモやスティッキーズにコピー/ペーストして管理するというやり方も1つあるだろう。
しかし、あまり1カ所に情報がたまりすぎるのもなんだか使い勝手が悪いし、メモやスティッキーズは文字情報には強くても、Web記事中のグラフや写真の扱いが苦手。
そこで最近、注目を集めているのがEvernoteというソフトだ。
Webサイトで見かけたおもしろそうな情報や写真も、机の上に散らばっている書類も、会議でホワイトボードに描いた大構想もすべてまとめていれておいて、後から好きなときに検索できる──そんなサービスだ。
Mac、Windows、そしてiPhone版があるので、Macで書き込んでおいたメモを外出先からiPhoneで取り出したり、会社のWindows機で参照するといったことも可能だ。
Webページの情報はコピー&ペーストすればいいとして、紙の書類やホワイトボードのノートはどうやって取り込むかと言えば簡単だ。
実は同アプリにはMac内蔵のiSightカメラを使って写真を撮る機能を備えているので、これを使えば印刷物であろうと、手書きのメモであろうと関係なく取り込めてしまうのだ。
あとは取り込んだモノにタイトルや検索しやすくするためのタグ情報を入力して、サーバーと同期させる。
すると、数分後にはiPhone上のEvernoteでも、同じ情報が参照可能になる。
筆者は、気になったニュースはもちろんだが、銀行の口座番号や会員制無線LANサービスの接続パスワードといった情報も、つい便利なので片っ端から入れている。
ちなみにこのEvernoteで、もう1つすごい機能がある。例えば印刷物などの写真を撮ってサーバーにあげると、その紙に印刷されていた文字内容までも検索できるのだ。
サーバーと同期したときに、サーバー側で自動的に英語のOCR(文字認識)をかけているため、例えば写真の背景に映っているポスターに書かれた単語でも検索ができてしまう。
日本語に対応していないのが残念だが、人によっては英語だけでもかなり重宝するはずだ。
さて、それではWebページに書かれた内容ではなく、Webページそのものを記録したい場合にはどうしたらいいだろう。
もっとも簡単な答えは、Webブラウザのブックマーク(お気に入り)機能の利用だ。
実はMobileMeを利用しているとこの「お気に入り」の一覧を同期できるので、2台目、3台目のMacで、まったく同じ「お気に入り」が利用できる(システム環境設定の「同期」機能を利用)。
ただし、こうした蓄積型の「お気に入り」は項目数が増えてくるとだんだん管理が大変になってくる。
そこで活用したいのが、「情報収集術」を紹介した連載の第203回でも紹介したdel.icio.usや、はてなブックマークといったソーシャルブックマークサービスだ。
Webブラウザのお気に入りツールバーに、これらのサービスが用意しているブックマークレットというリンクを追加しておく。
おもしろいWebページを開いたら、このブックマークレットをクリックするとソーシャルブックマーク登録の画面が出てくるので、入力例にしたがってそのページに関連するキーワードをタグとして入力し、メモなどを書けば記録を残せる。
あとでそのページを呼び出したいときには、そのソーシャルブックマークサービスのトップページに行き、タグまたはキーワードで検索すればいい。
ソーシャルブックマークを使うことの便利さは、外出中、人のパソコンからでも利用できること。そして大勢の人がソーシャルブックマークを使うことで、旬な話題や関連するWebページが可視化できることだ。
あなたが貯めておきたいのは何もWeb上の情報だけじゃないはずだ。
同僚や調査会社から送られてきたPDFやWord、Excel、PowerPointで作られた資料の情報が、出先でどうしても欲しいということがある。
こんな時には受信した情報をMobileMeのiDiskに入れておけば、Webブラウザ経由でいつでもそのファイルを他のパソコンからでもダウンロードできる。
PowerPointの資料に限って言えば、米国のSlideShareや日本のhandsoutといったサービスにスライドを登録しておくのも便利だ。
スライドを完全公開するのか、友達だけに公開するのか、自分だけしか見られないようにするのかを選ぶことができるので、人に見せたくないプレゼンは自分だけ公開にしたり、同僚と共有したいプレゼンは友達と共有、そしてセールスプロモーションなど、むしろ人に見てもらいたいくらいの資料は完全公開しておく。
トランジション効果などは消えてしまうが、これらのWebサービスから直接、プレゼンを行うことも可能だ(スライドをスライドショー表示してくれる機能がある。全画面も対応)。
つまり、よく使うセールスプレゼンの資料を片っ端からこれらのサービスにアップロードしておけば、パソコン無しで出かけた時も、いざという時は出先の会社のパソコンを借りて勝負プレゼンができてしまうわけだ。
同様にWord、Excelなどのデータで、多少レイアウトが変わってもいいものであれば、Google社のWebサービス、Google Docsを使ってWebにあげておくということができる。Google Docsに掲載した資料は他のユーザーを招いて共同編集することもできる。
Macで管理できるのは、何もデジタルデータだけではない。
名刺や書類といった情報であれば、PFU社が発売するシートフィードスキャナー、ScanSnapシリーズもかなり便利だ。
机の上にちらかっている書類を、とりあえずScanSnapの上においてボタンを押せば、勝手にどんどんスキャンしてくれる。
筆者が持っているのは古いバージョンでOCR機能がついていないが、最新版には日本語および英語の名刺の認識に対応したOCR(文字認識)ソフトが付属しているが、筆者の友人によれば、このソフトのデキが非常に素晴らしいらしく、興奮して電話をかけてきた。旧ScanSnapユーザーでも、PFUのホームページからオーダーできるというのでオーダーしたが、残念ながら本原稿の締め切りまでに購入できなかった。使用感についてはまた別の機会にレポートしたい。
あなたはMacで、どんな情報をどのように管理していますか?ぜひ感想を、Twitterを使って共有しましょう。
答える際は、答えの最初に指定した2つのタグをつけるのを忘れないように(タグの間には半角の空白をいれるのを忘れずに!)。
お題1. どんな情報をどう管理している? [タグ:#appleseye #organizing_info] 回答例: #appleseye #organizing_info すべて自分宛にメールして、Spotlightなどの検索機能を利用しています
お題2. 名刺の管理どのようにしていますか? [タグ:#appleseye #meishi] 回答例: #appleseye #meishi iPhoneのカメラで撮影して、フォトアルバムで参照しています
今回は2点にしぼってみようと思います。ただし、上のお題にひっかからないようでも、単に「#appleseye」とつけた意見は常に目を通すようにしています。
また、ぜひみなさんも、ただ書き込むだけじゃなくて、他の人がどんなふうに情報を活用しているか、Twitterタグ検索で調べてみてください
関連リンク
ScrollMotion社「Iceberg」
ボイジャー社とセルシス社「理想書店」
アクアファダス社
MacTopia「ヒトコト」
Evernote
MobileMe
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handsout
Google Docs
PFU社「ScanSnapシリーズ」
Twitter タグ:#appleseye #organizing_info
Twitter タグ:#appleseye #meishi
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