No.247 - Mac OS X v10.6 Snow Leopard が出航 ~インテルMacの新しい門出
[2009年8月28日更新]
■今週のトップ3ニュースは、すべて「Snow Leopard」関連
この2週間のアップル関連の主なニュースを3つあげろと言われれば、おそらく筆頭は「Mac OS X v10.6 "Snow Leopard"」の突然の発売開始だろう。元々は9月に発売と言われていた同OSだが、急遽予定が早まって、本コラムの掲載と同じ8月28日に発売されることになった。見た目は前OS、「Mac OS X v10.5 "Leopard"」と区別がつきにくいが、かつてのCPUであるPowerPCへの対応を切り捨て、現行MacのインテルCPUに向けとして最適化された。1度使ってしまうと、もう"Leopard"には戻れない圧倒的な心地よさを実現している。これだけのOSが、Mac OS X v10.5 Leopardユーザーなら、たったの3300円で手に入るということも大きなニュースだろう。
では、2つめのニュースは何かというと、Mac OS X v10.6 Snow Leopardに最新のiLife '09とiWork '09を同梱したMac Box Setが1万8800円で発売されたこと。Mac OS X v10.5 Leopardへのアップグレードのタイミングを逃していたMacユーザーもいるかもしれないが、OSだけアップグレードしても、Macを使う最大の理由である「iLife」もアップグレードしなければ、楽しみは半減してしまう。「Mac Box Set」を購入すれば、最新OSと「iLife '09」に加え、「iWork '09」も同時に入手できる。
ならば、3つめのニュースは何かというと、Mac OS X Server v10.6 Snow Leopardのリリースだろう。Mac miniでの動作も保証され、さらに簡単に、よりパワフルになった64ビットサーバーOSは、大企業はもちろん、零細企業や個人のパワーユーザーのワークスタイルにまで大きな変化をもたらしてくれそうだ。
というわけで、今回のApple's Eyeは、どうやっても「Mac OS X Snow Leopard」以外の記事が書けそうにない。本編でも、注目の最新OSの魅力を、紹介することにしよう。
なお、実は今回、Macユーザーには、もう1つだけ重要なニュースがある。本コラムの読者の大半も愛用している「Microsoft Office 2008 for Mac」のパッケージが新しくなる。これまで3種類あったパッケージが、来月中旬9月18日から2パッケージ構成に変わる。パワフルな定番アプリケーションスイートを手軽に入手、同じ家庭内の3台までのMacで使うことができる「Office 2008 for Mac ファミリー&アカデミック」版は従来通りだが、新たに標準版のオフィスがビジネスユーザー向け製品の「Microsoft Office 2008 for Mac Business Edition」(5万2290円)に生まれ変わる。なお、この変更にあわせて2万7000円相当の「Microsoft Expression Media」が付属する「Office 2008 for Mac Special Media Edition」はなくなってしまうので、Microsoft Expressionを使ったメディア管理をしたい人は、購入の決断を急いだ方がいいかもしれない。
■最新技術で1から作り直した、見た目以上に新しいOS
Mac OS X Snow Leopardは、成熟と刷新を両立させたOS。これまでLeopardを使ってきたユーザーが、一見すると「いったい、どこが変わったの?」と悩まされるほど、見た目に変化は少ない。しかし、それでいて実際に使ってみると、「ここまでもか」と驚かされるほどたくさん、細かな改善が行われている。改善の多くは、あまりにも自然になじんでいるので、気づかないままの人も多いかもしれない。だが、ここで再び旧OSのLeopardに戻ってみると「あれ?ここって、ここって、この操作ができないんだっけ?」と、不自由に感じる部分や、「なんか、ここの動きがぎこちないなぁ」と不自然に感じる場面が多いことに驚かされる。
上記の変更も、言葉で説明すればわかるが、実際に体感してみようとすると、操作画面の見た目的には、これまでのMac OS X v10.4 Leopardと大した変化がなく、かえって戸惑うかもしれない。一方で、敏感な人は何かちょっとした操作をするたびに、「あれ、ここも違う。ここも違う」と驚く部分はたくさんある。
Mac OS Xは、これまでリリースされたMac OS X v10.4 "Tiger"やMac OS X v10.5 "Leopard"でも、64ビット対応を謳ってきた。まずは64ビットのメモリー空間、最大16EB (エクサバイト)のメモリが使えるようになり、64ビット対応アプリケーションの開発が可能になりと、段階的対応をしてきたが、今回のSnow Leopardで、本格的にMac OS Xの構成プログラムそのものも完全に64ビット対応を果たした。まだ、OSのカーネル部分はプリンターなどの周辺機器との互換性を考慮して、通常は32ビットで動作するようになっているが、Macを「6」と「4」のキーを同時に押しながら再起動することで、64ビット動作モードに切り替えることができる。
2つ目はGrand Central Dispatch。今日のMacのCPUは、いくつかのコア(CPU核)で構成されていて、複数の処理を同時にこなすことができる。