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No.144 − このソフト、買ってはイケナイ :危険な誘惑、続々 ...

[2005 年 7 月 8 日 掲載]

■ 厳重注意 !

マイクロソフトが困ったことをしてくれた。
もしかしたら同社は、Mac ユーザーの生産性を落とそうと企んでいるのか !?
海外の Mac 用人気ゲームを、日本の Mac ユーザーに提供しようという「Microsoft Mac Games Collection」の第 2 弾として「Dungeon Siege (ダンジョン シージ)」が発売されたのだ。これが奥深く、とてつもなくおもしろい。
自制心の弱い人は、かなり注意が必要だ。1〜2 週間後に大きな仕事のプロジェクトや学校での試験を抱えている人は、この先を読んではイケナイ !
とはいえ、これから夏休みを迎える人、時間的、精神的にゆとりがある人なら、逆にぜひ試してほしい。

■ 起動したら最後

ソフトを起動して数分後には、Mac の画面上で、「ロード・オブ・ザ・リング」にも負けないファンタジー世界が展開する。おまけに主人公はほかでもないあなた自身だ。
「ダンジョン・シージ」は、いわゆるリアルタイム 3D 型のファンタジーロールプレイングゲーム (FRPG) だ。
「Microsoft Mac Games Collection」の第 1 弾、「ヘイロー コンバット エボルヴ」もそうだったが、描かれている世界がとにかく奥深く、軽い気持ちで始めても、ズルズルと中の世界へ引きずり込まれていってしまう。

ゲームによっては、リアルに作り込み過ぎて途中で退屈になってしまうものもあるが、「ヘイロー」といい「ダンジョン・シージ」といい、そのあたりのさじ加減は絶妙。次から次へといろいろなことが起きるので休んでいるヒマがない。
どこかの村で畑を耕していたあなたのもとに、息絶え絶えの老人が走ってきた瞬間から、ノンストップで話が展開を始める。

■ やさしそうな外観に注意 !

ロールプレイングゲームとかアドベンチャーゲームは、何だか操作とか、ルールを覚えるまでが大変そうと敬遠していた人も安心してほしい。私もそんな一人だったが、最近のロールプレイングゲームは進化している とりあえずマウス 1 個だけ握り、マニュアルも一切読まずに、ゲームを始めてしまってかまわない(*1)。

とりあえずゲームが始まると、最初のうちだけ何をどうしたらいいか親切な解説が現れるのだ。この解説は、何か新しいことができるようになるときに現れるので、ゲームを進めながら、操作やルールを学ぶことができる──もっとも、後の方になってくると細かいルールが重要になってくるので、そうなったら、そうなった時にマニュアルを読めばいいはずだ。
コマゴマとしたことを一切気にせず、遊び始められるあたり、なんだかよくできているなと思ったら、ゲームの作者で「奇才」と呼ばれるクリス・テイラー氏は、これまでにも優れたゲームデザインで有名な人なのだそうだ(*2)。

■ 深みにハマったが最後

マニュアルは読まないでもよい、と書いたし、実際に筆者はまったく読まずにかなりプレイしてしまったが、もしかしたら、ちょっとは読んだ方がいいのかもしれない。 実はゲームの世界では魔法も使うことができるはずなのだが、筆者はマニュアルどころか、画面の説明もちゃんと読んでいなかったので、かなりゲームを進めるまで、そのことに気がつかなかった。画面に魔法に関係ある「マナ」という言葉がよく現れるのだが、それが何か気になりながらも「マニュアルを読むのは面倒くさい」と、無視してゲームを進めていた。

その結果、筆者が育てた主人公は、腕っぷしばかりはやたらと強いけれど、魔法はぜんぜん苦手というキャラクターに育ってしまった。 もっとも、これもこれでまた筆者が作った主人公の個性だ。 この思いっきり能力の偏ったキャラクターが、中世の仮想世界で、大義を果たしていく――そんなストーリー、映画としては成り立たないかもしれないが (いや、おもしろいかも !?)、その偏りが、またプレイヤーの個性を反映していておもしろいし、プレイする側としても感情移入ができるところ。

■ 一度、捕まるとどこまでも放してくれない

ちなみに主人公と書いたが、このゲームでは話が展開するうちに仲間が増えてきて、最大 8 人の仲間と一緒になって旅をすることになる。こうなってくると、ゲームにまた別の楽しみ方が生まれてきて、ますますゲームが止められなくなる。
今、筆者はまさにこの状態になったところで、7 人とロバ一頭のチームで冒険をしている最中。地下の洞窟で見つけた敵を一通り倒し終わったので、ちょっと一息ついて気分転換にこの原稿を書いている。
だが、このまま冒険を続けて、最後の目的を果たしてくれたとして、このゲームを止めることができるのだろうか、というと、実はちょっと自信がない。
というのも、このゲーム、実はネットワーク対戦に対応しているのだ。

家庭内や会社内のネットワークで、他のプレイヤーと対戦することもできれば、「GameRanger」という仲間探しのサービスを使って、インターネット上の見ず知らずの人との対戦もできてしまって危険だ(*3)。
ちなみにインターネット経由で対戦をする場合は、ちょっと注意が必要だ。Mac を ADSL モデムなどに直結している場合は問題がないが、ブロードバンドルーターなどにつないでいる場合は、うまくプレイできないことがある (たいていの問題は GameRanger が解決してくれる) 。
もし、ブロードバンドルーターに、DMZ ホスト機能というのがあれば、それを使おう。ダンジョン・シージをプレイする Mac のローカル IP アドレス (「ネットワーク」システム環境設定で確認できる) を、DMZ ホストのアドレスとして指定する。

■ 危険な誘惑、続々...

パソコンは便利な道具と思うなかれ、楽しい遊び相手でもある。 Mac はゲームが弱い (少ない) と思う人もいるかもしれないが、実はかなりたくさんのゲームが出ている。 どうせゲームをするなら、ゲーム専用機でという人も多いかもしれないが、Mac でプレイすると :
・(奇声さえあげなければ) そばからは仕事をしているように見える
・面倒な画面モードの切り替えやケーブルの着脱をしないでも、アプリケーションを起動するだけですぐに始まる
・画面が鮮明
・移動中でもプレイできる
など、危ない魅力がいっぱいだ。

最近、Mac 関係のゲームは特に充実しつつあって、アップル社の公式ホームページでもたくさんの製品が紹介されている。

英語のゲームページには、さらに充実しているので、英語に抵抗がない人は (いや、ある人も) 、ダマされたと思って、このページを見てほしい :

Mac は確かに優れたパソコンだが、優れたものには危険もいっぱい。
ちょっと目をこらすと厳選された粒ぞろいのゲームが次から次へと目に入ってくるのだ。
ちなみに筆者が最近、もう 1 つハマっているのが、Little Wing 社のピンボールゲーム。同社は世界的にも有名な日本のゲームメーカーで、最近、「MonsterFair」という新作を発表している。
じっくり時間がある時は、「ダンジョン・シージ」、あまり時間がない時は「Monster Fair」なんて使い分けるつもりが、結局、ゲーム三昧になってしまうこともあるので本当に注意をしよう。

いやー、それにしても、「ダンジョン・シージ」のプレイを始めて 2 日目だけれど、本当に中の世界が広いので驚かされた。
夜寝ようとしても、頭の中にマップが浮かんできて、「あ、あっちの道をチェックしていなかった」とか気になって眠れないこともある。
本当に被害は甚大だ !
すでにゲームの中の世界では、東京─横浜間くらいの距離は歩いているんじゃないかなぁ...
マイクロソフトさん、Mac ユーザーにこれからもこんな極悪なソフトを提供し続けるつもりなら、せめてもの罪滅ぼしに、ゲームの中で歩いた分だけ、なんとかプレイヤーの脂肪が燃焼するようにしてくれません ?

(*1)
マウス 1 個でここまで完璧にすべての操作がこなせてしまうのは、もしかしたらこのゲームならではかもしれない。仕事柄他のゲームも触ったことはあるが、確かもっといっぱいキーボード操作を覚えなければならず複雑だったはず。そう、だからロールプレイングゲームが苦手になっていたのかもしれない。

(*2)
過去の代表作としては「4D BOXING」や「Total Annihilation」がある。

(*3)
この見ず知らずのネットワーク対戦というのは、実はマイクロソフト社がもっとも得意とする分野かもしれない。
同社が発売するゲーム機の Xbox も標準でネットワーク機能を備えているのだ。
おまけにゲーム中に、ヘッドセットをつければ、対戦相手の声も聞こえてきて、これをやりだすとなんとも楽しくて止められなくなる。
仕事が忙しくなってきたので、画面接続ケーブルを外して、プレイできないようにしているおかげで、この 1〜2 ヶ月は触っていないが、また気が緩んで最新ゲームでも買ってしまおうものならどうなるかわからない...
今年末に発売になるという次世代機、Xbox 360 も気になる存在だ。

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