軽快なエッセイや読み応えのある小説を執筆しながら、テレビ、ラジオへ飛び回る毎日を送っている室井佑月さん。“ Mac 以外のパソコンを使うことなど考えられない”と言いつつも、根っからの機械オンチで、インストールやセットアップは友人頼み。“でも大切なのはコイツで何をするか、よ”と言い切る、室井流 Mac 観とは?
■10年以上 Mac ユーザーではあるけれど……
「パソコンのことは全然わかっていなかったけど、ルックスで Mac 以外の選択肢はあり得なかった」と、最初に Mac を購入した時のことを振り返る室井さん。それは作家として活動し始めたばかり、1996、97年頃のことだという。「始めはいわゆるワープロ専用機を使ってたんだけど、これじゃダメだ、もっと気分が乗るような道具にしよう。ということで、パソコンに詳しい友人を呼び出して(笑)買いに行ったわけ。たぶん家電量販店だったと思うけど、いろんなメーカーのパソコンがズラッと並んでて、何が違うのか説明されてもさっぱりわからん。結局、カッコイイとかおしゃれとか“見た目の感性”で目にとまったのが Mac だったの。リンゴマークがかわいいな、と思ったし」。それ以降、Mac 一筋だそう。「でもね、今だに機械のことはさっぱりわかっていない(笑)。最初に買った時も、友人がすぐに使えるような状態までセッティングしてくれたから、あたしは電源を入れて、言われたとおりの手順で操作をするだけで“道具”として使えた。今だって、新しいモデルに買い換えた時は、詳しいヤツを呼び出して“データや環境の引っ越しをお願い!”と頼めばいいや、って(笑)」。
Mac は基本的に原稿書きの道具。ソフトは定番エディターの『Jedit』を使っているとのことだが、「何でこのソフトを使っているの? と聞かれても……わかんない(笑)。最初にセッティングしてくれた友人が、自分で使っているのと同じものを入れたんだよね、たぶん。自分の友達の“ Mac の詳しいヤツ”が『これがいい』って勧めるものなら、それが一番なんだろうって。今までずっと使っていて、特に困ったこともないから、その判断もあながち間違っちゃいなかったってことかな」。
原稿書き以外では、ちょっと調べ物でブラウザを使う程度、メールもほとんどしないという。「基本的に面倒くさがりだから、必要性を感じないことはやらないんだよね。よく『Mac ユーザーなら○○って使ってます?』とか聞かれることもあるんだけど、言ってる意味すらさっぱり(笑)。あたしは原稿を書く道具として Mac を使っていて、それが OK なら何の問題もないんで。オマケで入っているソフトには別に興味はわかないんだよね。知ろうともしていない、っていうのもあるけど(笑)」。
■Mac ユーザーは不思議なくらい親切
現在、室井さんの仕事を支える2台の Mac 。 家にはほかにも数台の Mac を所有 しているとか。
Mac はずっとノート型を使っている。「1回だけ、モニター一体型の iMac だっけ? 色がステキで衝動買いしたことがあったけど、あたしってマウス操作が全然ダメで、結局ほとんど使わなかった。買う前に気づけよって感じだけどさ。そんなのもあったけど、2年に1回ぐらいは、新しいモデルが出たら買い換えてるかな。原稿を書くだけだから、性能的にはまったく変える必要ないんだけど、単純に新しいのが出たら欲しいじゃない。あと、締切り仕事を抱えているから、夜中に突然動かなくなっても困らないように、いつでも代わりになるバックアップ用も1台確保してある。よく言うように、使いたい時ほどパソコンは壊れるから(笑)。そんな時に必死に直そうとしても大概ダメ。だからコイツが調子が悪くなったらアッチがあるから大丈夫、と備えておく。すると不思議と調子の良さが長く続いたり(笑)」。
操作や使い方で困った時は、詳しい友人をつかまえる。「夜中でも明け方でも、電話で聞いたり、来てもらう友人を数人確保しておくことは、とっても大切。だって、マニュアル読んだり、お客さまセンターとかに相談するなんてムリ。何がわからないか、コッチもわかってないんだから、勘が良くて詳しいヤツに問題点と解決策を見つけてもらわないといけないんだもん。でも、Mac ユーザーって、不思議なくらい親切じゃない? コッチが聞いていないことまで教えてくれたり、すぐに自分の Mac 環境自慢? をしたり……たまにうざったいくらい(笑)。売れている量で考えれば、Mac ユーザーって絶対少数派なんだろうけど、それだけに仲間意識が強くなるのかもね。もっとも、自分の周辺にいる人たちって、世間一般より Mac ユーザー率が高いみたいなので、ちょっとしたときに相談する相手には困らない。インテリアコーディネーターの友達なんて、部屋の模様替えを考えたいんだけど……と相談しても『今忙しいからそのうちね!』とそっけないのに、Mac のことで聞きたいことがあるの、と言うとすぐに来てくれたり。アンタは仕事の依頼より Mac の雑談のほうが優先なのかい! って(笑)」。