秋葉原へ出かけた際に、偶然出会った Macintosh に一目惚れして Mac ユーザーとなった西郷さん。パソコンを買いに行ったわけでもなく、Mac で何ができるのかすら気にも留めず。とにかく一緒の時間を過ごしたかった、というほど熱い“愛情”を注ぐ西郷さんに対して、果たして Mac はどれほどの喜びを与えてくれたのか――。
■一目惚れでお持ち帰りした SE/30
「もう20年ぐらい前のことですが…大好きなオーディオをチェックしに、ある日秋葉原に行ったんですよ。そうしたら、一瞬にしてふと目を奪ったモノがあって。それが、Macintosh SE/30 との出会いでした」と、当時を振り返る西郷さん。「もともと“メカ好き”なところはあって、ワープロくらいはいじっていたけど、パソコンなんて個人的な接点はなかった。でもその時の SE/30 はね、極端に言うと、何に使えるとか、そんなことはどうでも良くて、“あぁカッコイイ! これを傍らに置いてすごしたい!”という、完全に一目惚れ状態(笑)。その場で今すぐ持ち帰る! と、プリンターなども含め一式即決したんですよ」。SE/30 と言えば初期一体型 Mac の大ヒットモデルだが、当時の価格はプリンター込みだと軽く100万円を超えていたはず。それをいきなりお持ち帰りしたというのだから、その“心の揺さぶられぶり”がよくわかる。
「購入して何をしたかと言えば、最初のころはハイパーカードで住所録を作ったぐらい。まあ、正直なところあまり実用的には役に立っていなかったけど、電源を入れてデスクトップが表示されるだけでワクワクしたほど、メンタルな意味ではものすごく良い影響を与えていたと思いますね。地方で仕事のときには、わざわざクルマに乗せて持って行ったりもしていましたねえ」。初めての Mac は、西郷さんにとってコレクター魂をくすぐるモノであり、その存在にこそ意義があったのだろう。
「その後、知人の薦めもあってドローソフトの Adobe Illustrator を入れてね。年賀状作成とか、グラフィック作業にしばらくハマッてましたよ。Photoshop もずいぶん早くからいじってた。まあ、周囲からは『そんなの印刷屋さんにお願いしたほうがよっぽど綺麗だし早くて安くすむじゃない』とあきれられていた部分もあるんだけど(笑)、『わかっちゃいないな、自らの手ですべて仕上げるからいいんだよ』とひとり楽しんでいましたね。そのころは、舞台のポスターや、ファンクラブの会報などを自分で作ったこともありますよ」。いつのまにか Mac はアクティブに楽しむためのツールへと変貌していたのだった。
■いつのまにか仕事にもプライベートにも欠かせない存在に
今では“肌身離さず持ち歩いている”という iPhone 3G は、完全に使い慣れたようす。
出会いは一目惚れだった Mac も、今や西郷さんの日常に欠かせない“インフラ”となっている。「基本的に、自宅の iMac にすべての情報をまとめてあって、必要に応じて、MacBook Air で外出先からアクセスし情報を取り出す、という使い方をしています。最近は iPhone 3G でアクセスすることも多いですね。外出先で快適なネットワークが確保できるかどうかで、行動が大きく左右されるので、地方や海外へ行くときなどは、滞在先でのインターネット環境チェックは必須。ネットが使えない宿には泊まりません(笑)」。
「仕事上の情報に限らず、プライベートで楽しむための音楽は iTunes、デジカメで撮った写真は iPhoto、GarageBand で作成した音楽データも…もはや Mac のない生活なんて、想像もできない」という西郷さん。「音楽関係の仲間はみんな Mac で音楽を創っていますしね。自然と“ Mac 友達”が増えていきました。昔から、MIDI データのやりとりなどはしているんですが、もうちょっと時間に余裕があれば、Logic Studio や ProTools に取り組んでみたいなあ、という思いはあります」。
それだけ Mac に入れ込んでいるのであれば、もはや Windows は使う気にならないのでは? 「うーん…経理関係などやっぱり Windows のほうが…という分野もあるので、そこは割り切って使っていますよ。自分の Mac にも、Parallels Desktop を入れて、Mac 上で Windows ソフトを動かしていますから、“すべて Mac で”こなしているとも言えますよね(笑)」。