iUsers Interview : Business on Power Mac G5
最終更新日 : 2005/5/13

第 4 回:Office on Power Mac G5〜医療の前線で Windows と Mac をつなぐ Office〜

医師の中には、古くから Mac を使っている人が多い。聖路加国際病院の救命救急センターに勤める椎野泰和先生も、Mac を活用している1人だ。あらゆる救急患者に対応しなくてはならない激務をこなす一方で、学会での発表や情報の共有などに、Mac と Office はなくてはならないのだという。


椎野泰和 :プロフィール

椎野泰和

医師 http://www.luke.or.jp/Leave_MS

聖路加国際病院、救命救急センターの医師。時間外に徒歩やタクシーで来院する急患から、救急車で運ばれてくる患者まで、ありとあらゆる患者を診なくてはならないという責任の重い職務。研修医を含めキャリア7年目。


米国聖公会宣教医師とし来日した、ドクター・トイスラーが明治33年に創設した。診療科数は一般内科や外科などを含めて27

時間との勝負
「救命救急」が背負う任務

 聖路加国際病院は、東京都中央区ではもっとも代表的な病院の1つで、東京都の救命救急センターとして指定されている。そのスタッフの1人が、今回紹介する椎野泰和先生だ。聖路加国際病院の救命救急センターの特色について、椎野先生が教えてくれた。

 「救命救急センターには、1次から3次まであるんです。1次救急とは、歩いてこられる急患の方、2次が一般的に救急車で運ばれてくる方。そして3次とは、命に危険が迫っているケースです。3次の場合、救急車が病院を探すということはなく、特命を受けた病院が必ず受け入れることになっています」

 救命救急センターにいる医師は、あらゆる患者への対応が求められる。椎野先生も実際に、救命救急センターやその中の集中治療室において、小児科と産婦人科以外のすべての患者を診ることになる。

 「できることは全てやりますし、専門的な手術が必要になるときは、他科の専門の先生を呼んで、いっしょに治療することになります」と話す椎野先生。救急車などで運ばれた際に、いちばん最初に接することになる重要な役割を担っているのだ。

 勤務体系は当番制になっているが「非番でも呼ばれるし、当番が終わっても帰れないことも多い」のだという。スタッフは10名程度。思ったよりも少ない人数で回っているが「正直言って足りていない」状況だという。「カゼをひいて熱が出た」という患者でも、外来の時間外はすべて救急で診なくてはならないからだ。

医師とは……
とても「クリエイティブ」な仕事

 椎野先生のキャリアは、研修医時代も含めて7年目の30歳。救命救急が専門となってからは5年目だ。両親ともに医師で、子どもの頃から大きな病院に遊びにいっていたという椎野先生にとって、自らも医師を目指すことは当然だったのかもしれない。しかし、なぜ救命救急を目指したのだろうか。

 「恥ずかしい話なのですが、癌という病気とずっと向き合って長い期間戦っていくことが苦手なんです。それよりは、短期決戦のほうが向いている。救命救急は、最初の治療がその後の患者さんの容体を劇的に左右するんです。そして、教科書にいろいろ書いてあるけれど、絶対的なスタンダードがないし、ガイドライン通りにいかない面もあります。自分の判断が正しければ患者さんの容体が劇的に良くなるし、ちょっと間違っていれば大変なことになる。でも治療がうまくいけば、みなさん元気になる。そこに惹かれたんですね」

 椎野先生は「ガイドライン通りにいかない」というところに、仕事としての魅力を感じているようだ。

 「医師はとてもクリエイティブな仕事だと思っているんです。決まりきったやり方というのが存在しないから、面白い。もちろん責任の重さにつぶされそうになることもあります。医師の視点では誰がどう考えてもミスではないと思われることでも、社会的にはミスと判断されることもある。難しい一面もありますが、それでもクリエイティビティをなくさないようにしたいんです」

病院内で PowerBook、
自宅で Power Mac G5 を使用

 聖路加国際病院には電子カルテが導入されており、基本的には専用システムとWindows のクライアント PC を組み合わせて使用している。カルテの入力、レセプトの作成、レントゲン画像の閲覧などが、すべてコンピュータの上で行われている。その一方で、Mac を使用している医師も多いのだという。

  「私自身は、病院の中では17インチの PowerBook G4 をメインに使用しています。用途は、例えばレセプトの作成です。レセプトとは保険料の申請にあたって必要な書類で、症状についての詳細を Word で作成しています。また、病院のシステムは基本的に Windows ですから、WordExcel の書類が数多くやり取りされています。また、プレゼンテーションには PowerPoint が必須です。現在の Office は Windows と Mac の互換性の問題が解消されているので助かりますね」

 その他にも、部内に Mac でサーバーをたててファイルメーカーによる台帳管理をするなど、Mac を活用している聖路加国際病院と椎野先生。先生自身は自宅で Power Mac G5 と23インチの Cinema HD Display を利用している。

 「家で落ち着いて作業したいときなどは、Power Mac G5 を使っています。例えば学会で使用するプレゼンテーションの作成などですね。PowerPoint でつくるのですが、Excel のグラフを取り込んだり画像をたくさん使うなどしていると、どうしても作業が重たくなってきます。でも Power Mac G5 なら、ほとんど待つことがないですから。基本的に、待つのが嫌いなんです(笑)」


左)地下 2F、地上 11F、病床520床を兼ね備える総合病院。1日平均にして外来患者数は2500人にも上る。中・上)5Fにある救命救急センター。緊張感が漂う。中・下・左)医局内には先生方の PowerBook がずらりと並び、椎野先生自身も医局では PowerBook を愛用

Virtual PC でプレゼンテーションの
仕上がりをチェック

 学会などで発表するプレゼンテーションは、学会にいったん提出して、会場で用意された Windows PC を使用して発表するというケースが多い。

  「Power Mac G5 に Virtual PC をインストールして、Mac の PowerPoint でつくったデータが Windows 上でどう見えるのか、見栄えのチェックをしています。データを提出する場合は、PowerPoint 以外のフォーマットはあり得ないので。Virtual PC は、Mac の中ですべての Windows が使えるのでいいですね。しかも Power Mac G5 で使うと断然速い。病院のシステムは Windows 2000 がベースなので、Virtual PC でも主に Windows 2000 を使っています」

 1993年、大学1年のときから Mac を使い、Macintosh IIvx 以降さまざまな Mac を使ってきた椎野先生。今までのデータやノウハウの蓄積があるので、「個人的にはこれからも Mac を使い続けるだろう」と話す。

  「自分の部屋では気に入ったデザインのものを使いたい。だから Mac、ということもあるんです。Power Mac G5 も、やっぱり Cinema Display と合わせて使いたいですし。Excel を開きながら PowerPoint でプレゼンテーションを作成できますしね。ただ、ビジネスや病院のシステムは Windows ですから、そこは Mac と Windows の使い分けだと思うんです。そして、そこを繋いでくれるのが Office と Virtual PC ではないですかね。Office 2004 になって互換性の問題がなくなったことで、多くの人にすすめられるようになりました。以前であれば、Windows ユーザーからもらった PowerPoint の書類を Mac で開くと、スライドがずれたりしましたけど、今ではそういうこともほとんどないです」

いつかは地域医療を

 「短期決戦が向いているから」と救命救急の道に進んだ椎野先生、その先には「地域医療」を見据えている。

 「いつかは離村や地域医療に携わりたい。基本的にはどんな状態になっても何とかしなければならないのが救急なので、修行には適しているし、やりがいもあります」と語る椎野先生。全国的に専門医が足りないとされている状況の中、彼のような医師への期待は高まるばかりだ。

 「医師としての面白さは、クリエイティビティであり、人と人との接し方であると思います。治療の選択や投薬、手術以外のところ、患者さんや家族とのコミュニケーションに医師としての楽しみがある。そういう楽しみを見いだせるような環境をつくっていかないと、どんどん医療の質が落ちてしまうのではないかと思うんです」

  このインタビューの後も、午後3時から夜遅くまでの勤務に入った椎野先生。彼の「医師としてのクリエイティビティ」に、今日も誰かの命が救われている。

驚くほどスマートな
内部構造

Power Mac G5 は、ただパワフルなだけではなく、デザインにもこだわったコンピュータです。その美意識は、外観はもちろん内部の構造からも感じ取っていただけるはずです。アルミニウム製本体のサイドパネルを開けば、各パーツが整然と並んでいるのがわかります。ファンはコネクタで接続されているので簡単に取り外すことができ、自分でメモリの増設がしやすいようになっているなど、拡張性も十分なのです。

水冷をはじめとして
冷却も万全

整然とした内部デザインは、パワフルな Power Mac G5 を効率的に冷却するのにも役立っています。内部は、独立して温度調節できる4つのゾーンに分かれています。4つのゾーンには合計で9つのファンが設けられていますが、7つは低速回転させるようにして耳に付くノイズを最小限に抑えています。そしてデュアル 2.7GHz には、OS レベルでコントロールされる水冷システムも搭載しました。高速なのに、クール&サイレント。それが Power Mac G5 です。

例えるならば
レーシングマシン

Power Mac G5 は、クルマに例えるなら「良くできたレーシングマシン」と言えるでしょう。レーシングマシンには、パワフルなエンジン、狙ったラインをトレースするステアリング、路面を確かにグリップするサスペンションとタイヤ、短時間で交換可能なパーツ構成が求められます。そして、良くできたレーシングマシンほど「乗りやすい」とも言われるのも事実。Power Mac G5 の持つ性能や扱いやすさと、通ずるものがあると思いませんか。

プロフェッショナルのための
究極のマシン

まるでレーシングマシンのように高性能で、そして扱いやすい Power Mac G5 は、プロフェッショナルの皆様にとって最高のコンピューティング環境と言えるでしょう。大量のデジタルフォトを扱うフォトグラファー、雑誌をデザインするエディトリアルデザイナー、壮大なストーリーを作り出す映画監督、さまざまな症例を分析する医師など、多くのプロフェッショナルが Power Mac G5 を高く評価しているのです。そしてこの「究極のマシン」が、わずか178,290円からというプライスで手にすることができるのも見逃せません。

アップル ストア
製品のご購入・ご相談は、
お気軽にオンラインのApple Store
または直営店のApple Storeまで。