Microsoft Operations Manager 2005 製品概要

公開日: 2004年9月17日
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Microsoft Operations Manager (MOM) 2005 は、回避可能な問題を回避するためのナレッジを提供することで、今日の IT インフラストラクチャ環境の管理に伴う複雑さを軽減し、運用コストを削減します。MOM 2005 は、Dynamic Systems Initiative の主要なコンポーネントであり、Windows Server System テクノロジの設計と実装の一環として、管理性を実現します。また、アプリケーション開発者から直接得たオペレーション ナレッジと専門的なノウハウを提供することで、問題の識別を簡素化し、問題の根本原因を特定するプロセスを合理化すると共に、サービスを復元して潜在的な IT の問題を防止するためのすばやい解決を支援します。MOM 2005 によって、IT サービスで頻繁に発生する次のような問題を回避することができます。

"アプリケーションが動作しない"
MOM 2005 で SQL Server 2000 管理パックを使用すると、潜在的なデータベースの問題がすばやく検出されるため、管理者はユーザーに問題が発生する前にその問題を修正できます。

"電子メールの送受信に時間がかかる"
MOM 2005 で Exchange Server 2003 管理パックを使用すると、Outlook、Outlook Web Access、Outlook Mobile Access、および Exchange ActiveSync の各テクノロジでの待機時間を監視する統合トランザクションを使用できるようになります。待機時間が事前に定義されたしきい値を超えた場合に警告アラートを生成できるため、管理者は問題が実際に起きる前に対応することができます。

"ログオンできない"
MOM 2005 で Active Directory 管理パックを使用すると、Active Directory の各ドメイン コントローラを監視して、タスクが正しく構成されていること、サイト レプリケーションが妥当なしきい値内で実行されていること、およびエンドツーエンドのレプリケーションがサービス レベル アグリーメントの範囲内で実行されていることを確認できるので、ログオン エラーの発生数を抑えることができます。

つまり、MOM 2005 は、エンタープライズクラスの運用管理機能を提供して、IT 業務の効率を高めます。これにより、危機管理にかける時間を削減し、ビジネスに新たなサービスを提供するためにより多くの時間を費やせるようになります。

次の表は、MOM 2005 の主要な機能をまとめたものです。

機能説明
ユーザー インターフェイス 

管理コンソール

管理コンソールでは、MOM 2005 の構成、サーバーの検出、エージェントの展開、ユーザー特権の作成と保守、および管理パックの作成、インポート、エクスポートを行うことができます。

オペレータ コンソール

オペレータ コンソールでは、システムの状態を参照し、問題の通知を受け、推奨される解決策を確認できます。組織固有のトラブルシューティング情報を追加することもできます。表示が複数のペインに分割されており、ウィンドウやダイアログ ボックスを開くことなく、問題の解決に必要な情報を容易に参照できます。

Web コンソール

Web コンソールでは、オペレータ コンソール機能のサブセットが、Web ブラウザ経由で提供されます。ここでは、アラートの状態の変更、組織ナレッジの更新、コンピュータの状態の参照を柔軟に行うことができます。また、対応の必要な特定の問題へのリンクを含んだ電子メールによる通知を、ネットワーク上のあらゆる場所から受け取ることができます。

レポート コンソール

レポート コンソールでは、イベント、アラート、パフォーマンスの各レポートを Web ブラウザで参照できます。気に入ったレポートは定期購読し、変更時に新しいバージョンを自動的に受け取ることができます。

オペレーション 

拡張性

MOM 2005 では更にスケーラビリティが向上しました。これには、MOM サーバーあたりの管理されるコンピュータの数や、コンソールあたりの管理されるサーバーの数が含まれます。

タスクと診断

MOM 2005 では、状況依存のタスクと診断を定義、エクスポート、インポート、および開始することができます。タスクは、コンソール、サーバー、またはエージェントで実行できます。タスクには、コンピュータに対する ping の実行、DNS キャッシュのフラッシュ、Active Directory からの残留オブジェクトの削除などがあります。

メンテナンス モード

サーバーをメンテナンス モードに切り替えると、システムのメンテナンス中に、オペレータ コンソールにアラートが表示されなくなります。

ルールの上書き

ルールの上書きにより、選択したコンピュータまたはグループに対して既定のパラメータとしきい値を変更し、複数回の上書きによって競合が生じないように優先順位を設定することができます。

アラートの自動解決

アラートの自動解決を使用することで、アラートがオペレータの介入なしに修正された場合に、エージェントが自動的に MOM データベースを更新します。

インスタンス単位の監視

MOM 2005 は、システム内の特定のインスタンスを認識し、これを監視します。たとえば、SQL Server だけを総体的にとらえるのではなく、SQL Server 内の特定のデータベースを識別します。これにより、より詳細な監視が可能になります。

クラスタ単位の監視

MOM 2005 は、クラスタ化されたサーバー環境で、物理的なサーバーだけでなく、仮想クラスタ サーバーも認識します。クラスタ内のサーバーをこのように識別できることで、管理パックの作成者は、より粒度の細かいルールを作成できます。

ネストされたコンピュータ グループ

コンピュータの論理グループをさらに分割することで、類似するシステムを管理するためのコンテキストを提供できます。たとえば、SQL Server 2000 コンピュータ グループ内に、給与支払のコンピュータ グループと注文調達のコンピュータ グループを作成し、それぞれに異なるルールを関連付けることができます。

アラートを抑制する前の応答

アラートに対する応答を、アラートが抑制される前にエージェントによって実行することができます。

表示 

状態の表示

状態の表示では、管理される環境内のコンピュータの状態が、Active Directory ドメイン コントローラなどのサーバー ロール別にリアルタイムで統合表示され、対応の必要なシステムが強調表示されます。

ダイアグラムの表示

ダイアグラムの表示では、管理パックによってサーバーと関係の存在が定義されている、さまざまなトポロジ表示を参照できます。また、サーバーの状態の表示、その他の表示へのアクセス、および状況依存のアクションの起動が可能であるため、問題の根本原因をすばやく突き止めるのに役立ちます。

アラート表示

アラート表示では、アクションを必要とする問題の一覧、および各アラートの現在の状態と重要度が表示されます。アラートが確認済み、調査依頼済み、解決済みのどの段階にあるか、また、サービス レベル アグリーメントに違反していないかどうかが通知されます。

パフォーマンスの表示

パフォーマンスの表示では、一定の期間にわたって、複数のシステムからパフォーマンスの測定基準を 1 つ以上選択し、表示することができます。

イベント表示

イベント表示には、管理されるサーバー上で発生したイベントの一覧、各イベントの説明、および問題の発生源が表示されます。

コンピュータとグループの表示

この表示では、コンピュータが属しているグループとそのグループが関連付けられている処理ルール グループを、コンピュータの属性と共に参照できます。

セキュリティ 

アカウント特権の縮小

Microsoft Windows Server 2003 では、MOM サービスを Network Service アカウントで実行できます。このアカウントのアクセス許可は、Local System アカウントよりも低いため、MOM サービスのセキュリティが強化されます。

オペレーションの範囲

MOM 2005 では、カスタマイズした表示を作成できます。これにより、たとえば特定のユーザーがアクセスおよび管理できる対象を、コンピュータ グループの特定のサブセットに制限することができます。範囲指定を使用してユーザーを分離することで、あるユーザーが別のユーザーのシステムを参照したり、そのシステムでアクションを実行したりすることを防ぎます。

安全性が強化されたエージェント/サーバー通信

MOM 2005 エージェントと管理サーバー間の通信は、既定で暗号化され、デジタル署名されます。この暗号化は機能が強化されており、静的なキーではなく動的に作成されるキーに基づいています。動的なキーによって、MOM コンポーネント間で転送されるデータの閲覧がより難しくなります。

相互認証が有効になっている場合は、通信も認証されます。

展開 

エージェントレスの監視

MOM 2005 は、エージェントレス サーバーを監視します。これは、一部の例外ノードにエージェントをインストールできない IT 環境を対象としています。エージェントレスの監視では、状態の監視のみを行うことができます。

64 ビット エージェントのサポート

MOM 2005 では、Intel IA 64 プラットフォームおよび AMD 64 プラットフォームに基づく 64 ビット オペレーティング システムで動作するアプリケーションを管理できます。

国際化

MOM 2005 は、複数言語環境およびローカライズされた環境で動作します。コンソールと管理パックは、英語、フランス語、ドイツ語、および日本語でローカライズされています。

サーバー検出ウィザード

MOM 2005 のサーバー検出ウィザードでは、サーバー一覧を、Active Directory、ファイル、または入力された一覧からインポートすることができます。また、LDAP クエリや、名前およびドメイン名をベースとしたワイルドカードを使用して、一覧をフィルタすることもできます。

レポート 

機能強化されたレポート

MOM 2005 では、SQL Server 2000 レポート サービスを利用して、高度にカスタマイズされたレポートを提供できます。レポートは、Microsoft Excel、Adobe Acrobat、HTML、TIFF、CSV、XML の各ファイル形式に簡単にエクスポートできます。

レポートのカスタマイズ

レポートは、Visual Studio .NET によって作成および調整できます。

Microsoft 以外との相互運用性 

MOM コネクタ フレームワーク

MOM コネクタ フレームワークは、複数の MOM インスタンスと Microsoft 以外の管理システムとの双方向の通信を可能にして、組織全体で簡単にデータを共有して問題を解決できるようにする Web サービスです。

管理パックの作成

Microsoft 以外のアプリケーション ベンダは、MOM 2005 で使用する管理パックを独自に開発できます。組織内で開発されたアプリケーション用に、管理パックを作成することもできます。


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