
REMIX07 TOKYO イベント レポート
REMIX07 ジェネラル セッション「次世代 Web を支えるテクノロジ」
キーノートで紹介された事例で使われているマイクロソフトのテクノロジを個別にご紹介していきます。Silverlight 等の最新の Web プラットフォームを始め、Expression、Visual Studio 等のデザイン、開発ツールを使ってどのように開発するかをご紹介します。
【メインスピーカー】
キース スミス (Keith Smith)
Microsoft Corporation Director of Product Management, UX Platform & Tools
鈴木 祐巳
マイクロソフト株式会社 デベロッパー&プラットフォーム統括本部 デベロッパー製品部 マネージャ
竹内 洋平
マイクロソフト株式会社 デベロッパー&プラットフォーム統括本部 デベロッパー製品部 シニアプロダクトマネージャ
磯貝 直之
マイクロソフト株式会社 Windows本部 Windows Live推進 エグゼクティブプロダクトマネージャ
田中 源太郎
マイクロソフト株式会社 サーバープラットフォームビジネス本部 Windows Server製品グループ シニアプロダクトマネージャ
ジェネラル セッション概要:
マイクロソフト製品における「ツール」「サービス」「サーバー」のあり方
ジェネラル セッションがスタート
東京国際フォーラムにて開催された「REMIX07」では、マイクロソフト株式会社 代表執行役 社長 (当時) のダレン ヒューストンによるキーノートに続き、技術部門の各担当者によりジェネラル セッションが開かれました。Silverlight、Expression、Visual Studio 等の最新プラットフォームやツールを駆使して、Web サイト開発を行う方法について、実際に動いている画面をディスプレイしながらさまざまな角度から採り上げられました。
ジェネラル セッションでは「ツール」「サービス」「サーバー」の 3 つの分野について、さまざまなビジョンが紹介されました。では具体的にマイクロソフトの製品群ではそれらをどう扱っているのか。キース スミスのナビゲートに合わせて、技術部門の各担当者が実際のプロダクトを用いて解説していきます。
キース スミス (Microsoft Corporation
Director of Product Management)
マイクロソフトの次世代 Web プラットフォームは
「ツール」「サービス」「サーバー」で成り立つ
(1) マイクロソフトのツール「Expression Studio」の役割
デザイン→仕様→コンセプト→HTML / CSS
と段階ごとに進むのが、一般的な開発の流れ
しかし最終的に出来上がったものが
食い違うことはよくある
それでは、基調講演で紹介した技術について、より深く見てみたいと思います。ツール、サービス、プラットフォームという 3 つの分野について具体的に見ていきましょう。
まずツールの話です。デベロッパーチームの課題として、時間的な制約、あるいはツールの制約などによって、ユーザー エクスペリエンスの十分な検討ができないというケースがあります。そういった場合、結果的にデザイナー チームが開発プロセスから閉め出されてしまうことがあります。通常の開発において、クリエイティブのプロあるいはデザイナーが、ビジョンを作り、アプリケーションがどうあるべきかどう振る舞うべきか、ユーザー インターフェースの相互作用がどう関係し合うかを調整します。それから開発チームがいっしょになって、そのデザインを仕様に落とし込みます。デザイナーは自分の席に戻り、コンセプト モデルを作り上げ、それを叩き台としてインターフェースを作り、ユーザー エクスペリエンスにまとめ上げます。Web デザイナーならさらに 1 歩進んで、HTML/CSS を作り、レイアウトおよび見栄えを決めます。
デザイナーはこのとき自信満々で、製品が完成したと思いこんでいるでしょう。しかしデベロッパーが実際にロジックを組み上げて手を加え完成させてみますと、悲惨なまでに食い違っていることが起こります。双方がさまざまなツールを使って開発を進めていますが、そこではやり取りが分断されていて、時間やコストのムダや生産性の低下が起こっているのです。
それに対して、マイクロソフトはそれを解決するツールを提案します。役割に基づいたツールをデザイナーに提供することで、開発の流れにも積極的に参加できるようにします。同じプロジェクトファイル、同じファイル形式にし、デベロッパーがフォーマット変換などを行わないで済むようにしたわけです。それが 4 月に投入した「Expression Studio」です。
「Expression Studio」は、「Expression Blend」
「Expression Web」「Expression Design」
「Expression Media」さらに「Expression Encoder」
により構成される
「Expression Studio」はプロ用のデザイン ツールです。同時にデザイナーが、アプリケーション制作過程に参加することができるようにするものです。「Expression Blend」が、WPF を活用したインタラクティブな Web / Windows アプリケーション作成ツール。「Expression Web」が XHTML + CSS サポートのサイト構築ツール。「Expression Design」がベクター グラフィック描画とイメージ編集の機能を持つグラフィック制作ツール。「Expression Media」がファイルを一元管理するデジタル資産管理ツール。Media に含まれますが「Expression Encoder」が動画のエンコードを行うツール。この 4 つを統合したものが「Expression Studio」となります。
では、実際に「Expression Studio」はどういうワークフローで制作を行うのか、どういうコラボレーション機能があるのか、「Visual Studio 2008」の開発機能とどのように組み合わせるのか、お見せしたいと思います。
■ ツールの実例:「Expression Studio」による Silverlight アプリケーション構築コラボレーション
開発ツールの最新版である「Expression Studio」および「Visual Studio 2008」を使った、Silverlight アプリケーション構築における、デザイナーとデベロッパーのコラボレーション実例が紹介されました。
【登壇者】
鈴木 祐巳
マイクロソフト株式会社 デベロッパー&プラットフォーム統括本部 デベロッパー製品部 マネージャー
竹内 洋平
マイクロソフト株式会社 デベロッパー&プラットフォーム統括本部 デベロッパー製品部 シニアプロダクトマネージャー
マイクロソフト株式会社
デベロッパー&プラットフォーム統括本部
デベロッパー製品部 マネージャー 鈴木 祐巳 (左) と
シニアプロダクトマネージャー 竹内 洋平 (右)
実演された映像配信サイトのサンプル画面
エンコード結果を再生中。画面の左側と右側とで
元画像とエンコード結果との比較が可能
キーノートで「Silverlight は映像配信に強い」という説明がありましたが、ここではそれを実証したいと思います。まず Expression を用いて Silverlight のアプリケーションのデザインを始めます。
最初に動画をエンコードします。プロジェクト ファイルの中に映像素材を取り込んだ状態にしてありますので、これを Expression Encoder でエンコードします。ここで重要なのは画質だと思いますが、従来なら、一度すべての映像をエンコードしてしまい、その後に配信サイトに合っているかどうか念のため画質を視認するという非効率な手順で作業が行われていました。一方、Expression Encoder に用意されている AB コンペアモードを使用すれば、映像の一部分だけをエンコードし、エンコード設定の結果を視認することができます。このとき、画像を再生しながら、元画像とエンコード結果を同時表示することも可能です。
チャプター見出しも Expression では簡単に設定することができます。実際にチャプターを入れたいフレームを表示させた状態で [add] ボタンを押すだけで、DVD のようにチャプターを設定することができます。
チャプターを設定した箇所は、タイムライン上に
マークが表示される
テンプレートは左側のパネル部分から
サムネールを確認しながら選択可能
このまま映像をエンコードするだけでもいいのですが、今回は再生ボタン・スキップボタンなども含めた Silverlight テンプレートとともに書き出してみましょう。さまざまなテンプレートが用意されており、画面左側のパネルから選択することが可能です。
複雑な線画はベクター グラフィックで、
ロゴなどはビットマップ グラフィックで作成され
両者を重ね合わせている
続いて、動画の周りに配置されていた、グラフィック アセットを作っていきます。Expression Design を起動しました。画面を見ていただいて分かるとおり、ベクター グラフィックを基本に、ビットマップ グラフィックを使ってアレンジしています。Expression Design では、Silverlight に最適化されたデータ形式で書き出すことが可能なため、デベロッパーとデザイナーを分断することなく、作業を進めることができます。ここでは XAML でエクスポートする選択で、Silverlight 形式を設定します。
これで映像配信サイトを作るための素材はすべて揃いました。これを 1 つにまとめてサイトを完成させるには、Expression Blend を用います。
Expression Encoder で作成した動画に、Expression Design で作成したグラフィックをはめ込んでいきます。グラフィックの各パーツは、作成時の前後関係を反映することができます。動画の前に配置したい画像パーツを個別に設定していきます。動画の再生サイズもここで調整しておきます。コードを書くことなく、動画の出現方法などにアニメーション効果をつけ加えることも可能です。動画がフワッと浮き上がって出てくるようなアニメーションをつけ加えましょう。
こういった、実際の成果物のイメージを確認しながら作成できるのも Expression Blend の強みの 1 つです。
動画のサイズや位置をマウス操作で設定。
画像パーツを動画の前面に配置することも可能
実際に完成した、動画配信サイトの例
ただ、JavaScript のコードが入っていないため、タイムコードの部分に何も表示されません。
ここでは、この冬リリース予定の「Visual Studio Team System 2008」でその部分を作っていきましょう。これは私ではなく、竹内のほうに作業をしてもらいます。
Expression が書き出したファイルは、Visual Studio のプロジェクト形式で保存されていますので、そのまま開くことができます。ただし旧バージョンのファイル形式のため、変換ウィザードが呼び出されますが、問題なくファイルインポートが可能となってます。
チームによるアプリケーション開発を
サポートする「Visual Studio 2008」
Visual Studio 変換ウィザードにより
Expression のファイルを Visual Studio 2008 で
読み込みできるようになる
まず [プロジェクト] から追加で新しい項目として JavaScript を選択します。エディタが起動するので、ここに JavaScript を記述していきます。
最新版の Visual Studio 2008 は、「開発者生産性の向上」が特徴となっており、JavaScript へのサポートを大幅に強化しております。エディタについても、従来の IntelliSense によるコード補完機能に加え、動的にエディタの状況を把握しつつ変数に合ったコード補完を行うようになりました。
変数 a の内容が数値か文字かによって
IntelliSense の挙動が変わる
タイムコード部分を表示するための
JavaScript ファイル
本日はすでに作成済みのコードを読み込みました。表示と日付フォーマットの 2 つのファンクションのみで構成された JavaScript コードになっています。このファイルを HTML ファイル側から呼び出すよう書き加えて、あらためて実行してみましょう。
今度はタイムコード部分に、再生時間が表示されるようになりました。
動画の右下部分にタイムコードが表示
されるようになった
コード画面下段のブロックに、デバッグ内容が
逐次表示される
もう 1 つ、JavaScript サポートの強化点をご紹介します。皆さんご承知だと思いますが、JavaScript はデバッグが大変です。アラートなどを使って実際に変数内容を表示しながらデバッグしたりしているかと思いますが、最新版の Visual Studio 2008 では Visual BASIC/C# と同様の機能を実装しました。ブレイクポイントを設定してステップ実行を行えるようになり、変数内容のウオッチもできるようになりました。
複数スタッフによる作業も視野に入れ
他所でコードに変更があった場合は
更新のためにアラートが表示される
では、こうして作り直したプロジェクトを、戻してもらいます。ここではコードに変更があったため、それに対するアラートが Expression 側に表示されます。こうして、変更が反映されてされたコードが私のところに戻ってきました。まさにコラボレーション作業の実例が示せたと思います。
このように「Expression Studio」と「Visual Studio 2008」を活用することで、デザイナーから開発者、開発者からデザイナーといった作業の引き渡し、コラボレーションが非常に簡単になります。ぜひ皆さんもこれらを活用して、Silverlight アプリケーション、WPF アプリケーションを制作してください。
(2) マイクロソフトのサービス「Windows Live」の意味
Windows Live が持つ意味
マイクロソフトが提供するサービスは、世の中のトレンドに合わせてニーズを探り出し、それに応えるためにインフラレベルまで投資し、そして開発者やデザイナーに奉仕する、という意味づけのもとに提供されています。とく Windows Live では API の形で各サービスを提供することで、サービス連携のしやすさ、プログラム資源の注力といったメリットを提供しています。
ここでは Windows Live を用いたマッシュアップの実例が紹介されました。
続いてマイクロソフトのサービスについて説明しましょう。マイクロソフトがインターネットで提供するサービスにおいて、どのようなトレンドを押さえているか、どこに投資しているか、クリエイトする皆さんにとってどういう価値があるか、見ていきたいと思います。
どのようなエクスペリエンスをユーザーが求めているのか、どういったサイトをデザイナーやデベロッパーは作りたいのか、そういったニーズに応えるために新しい製品を我々はリリースし、機能を提供しています。また我々はシステムに投資しています。デベロッパーのパートナー、サードパーティ、あるいはサービスプロバイダーにも関わっているシステムですので、それらに投資しソフトを提供することにより、我々はあらゆるお客様までサービスを届けることができるのです。そしてクリエイターの皆さんにどう奉仕するかについては、プラットフォームへの奉仕であると考えてます。これからもシステムに投資し皆さんのスキルを活用していく .NET、リッチなインターネットに使っていける Silverlight、あるいは Windows Live、こうしたものでお手伝いしていきます。
とくに Windows Live プラットフォームは、Virtual Earth に代表されるような API が多数揃っています。Live Contacts、Live ID による認証など、皆さんはそれらを自由に利用してアプリケーションを構築できるのです。皆さんは本質的なサービスの差別化の部分に、集中すればよいのです。
では Windows Live プラットフォームでのマッシュアップの実例を見ていただきましょう。
■ サービスの実例: Windows Live プラットフォームでのマッシュアップ (Virtual Earth、Popfly)
さまざまなサービスをつなぎ合わせるマッシュアップ。そしてそのプラットフォームとして強力な機能を提供するのが Windows Live の各サービスです。ここでは、Virtual Earth と Silverlight Streaming、Virtual Earth と Windows Live スペースと Live ID、そして Virtual Earth と twitter のマッシュアップの実例を紹介して、その技術的な背景や具体的な制作方法を解説します。
【登壇者】
磯貝 直之
マイクロソフト株式会社 Windows 本部 Windows Live 推進 エグゼクティブ プロダクトマネージャ
マイクロソフト株式会社 Windows 本部
Windows Live 推進
エグゼクティブ プロダクトマネージャー
磯貝 直之
Live Search による地形写真の表示
Virtual Earth では、3D 化された街並みを
ブラウザ内で表現可能。また特定ポイントに
広告バナーを配置することも可能
Windows Live プラットフォームとは、Messenger や Live Search など、皆さんがふだん「Windows Live」としてお使いの機能をプラットフォームとして取り込んで、Web コンテンツやアプリケーションに活用できるようにするものです。
画面は Live Search での地図検索のものです。左下にロゴが出ていますが、Virtual Earth は、この地図検索の基盤となっている情報でありデータとなります。そして、これはそのまま皆さんのコンテンツやアプリケーションでも活用可能となります。このようにネット上でマッシュアップ可能な地図情報サービスはいくつかありますが、マイクロソフトでは「ソフトウェアプラットサービス」であることに力を入れています。ソフトウェア、ときにはハードウェアと組み合わせることで、よりリッチなエクスペリエンスを提供しようというものです。
こういうときに重要な要素となってくるのが「3D」です。Virtual Earth でも 3D の機能が充実しており、街並みを 3D 表示することができます。他サービスでもこういった 3D 表現はありますが、Virtual Earth ならではの特徴として、Web ブラウザの中で 3D 表現ができること、建物がテクスチャーによりリアルに再現されていること、地図内に広告バナーを配置できること、などが挙げられます。ちなみに、このテクスチャー画像は、特殊な視差のあるカメラを搭載した専用航空機で撮影したものから自動生成する仕組みになっております。日本でもこの飛行機はすでに飛んでおりますので、そう遠くないうちに、日本の街並みについても 3D で提供できると思います。
そういうわけでエクスペリエンスの面でもマーケティング ビジネスの面でも、非常に大きなオポチュニティを持っていると思います。
実際に Virtual Earth を使ったマッシュアップとしては、キーノートにて紹介いただいた、リクルート様の「地球で旅行検索」がありましたが、ここでは自転車コミュニティを想定して、ツーリング マップをシェアするというプロトタイプのサイト「Contoso Bicycle Club」を紹介いたします。
このデモでは、有志が撮影したツーリングの写真をコースに沿って見ることが可能です。Virtual Earth の地図がそのまま実際のツーリング マップとなっており、地図上にピンが打ってあります。画面中央の [Bike CAM] をクリックすることで、動画の再生が始まりますが、この動画と地図上の自転車のアイコンは完全に同期していますので、ピンの位置を見れば実際どこを走っているかが即座に分かる仕組みになっています。この地図を 3D 表示させて、対比しながら見ることも可能です。またこの動画は Silverlight Streaming で再生しております。このようにさまざまなマッシュアップを実現したサイトの例でした。
もう一つ別の例を紹介します。「Photo Bug Blog」はさまざまなユーザーが地図上に旅行先ブログをどんどんプロットしていくという考え方のサイトです。まず地名を入れると、地図がその場所に移動します。続いてタイトル、本文を入力しすぐに投稿することもできますが、Windows Live スペースのフォトギャラリーの機能を使って、そこから持ってくることにします。Live ID でサインインすれば、ブログで公開されているフォトギャラリーの写真を、こちらのサイトで引用できます。このように地図だけではなく、Windows Live の持っている他サービスもそこに組み込むことができるわけです。たとえば Messenger の友達リストを読み込んで、その友達が投稿したブログを検索する、といった使い方も可能になっております。
これが何を意味しているかといえば、Windows Live が提供している Windows Live プラットフォームのサービスをアプリケーションに組み込むことができるだけでなく、サービスを仲介にして、同じように他の Windows Live プラットフォームのサービスを間接的に連携できる、ということでもあります。
では実際にどのようにマッシュアップを実現するか説明しましょう。もちろん Visual Studio 2008 や Expression を通常は使うわけですが、せっかくですので本日は別のサービスである「Microsoft Popfly」を紹介しましょう。
「Popfly」はホビースト向けに提供しているマッシュアップのためのツールです。左側にマッシュアップ対象となる Web サービスが並んでいます。ここでは「twitter」に投稿があったらそれを地図上にマッピングして表示するというサービスを作りたいと思います。
ある程度すでに作り込んでありますが、基本的には左側にあるサービスを、右側にドラッグ&ドロップして、どのようにサービス同士がつながるかを設定するだけです。パーツを選択して、接続をかけてみましょう。
画面左側から Virtual Earth を選択して
右側に移動させ、サービス同士を結びつける
接続内容に関する設定は、ドロップダウンメニュー
などで簡易に行える
あとはドロップダウン メニューでの選択や数値入力を行って、いくつかの設定を行えば完了です。とりあえずいまは、簡単な設定をしてみました。
完成した関係図。パーツのマウス操作だけで
文字どおりマッシュアップされた
実際の動作の様子。twitter の投稿が行われると
地図上に顔アイコンが表示される
これで twitter と Virtual Earth のマッシュアップが完成しました。非常にお手軽感覚で制作できるのがお分かりいただけたかと思います。このように「Software + Service」を簡単にお使いいただけるように、Windows Live プラットフォームが提供されているわけです。ぜひ皆さんも Windows Live プラットフォームを使ったマッシュアップをご検討ください。
(3) マイクロソフトのサーバー「Windows Server 2008」の利点
マイクロソフト次世代 Web サービスで
Windows Server 2008 は
重要な役割を果たす
よりリッチなエクスペリエンスやアプリケーションをホスティングするために、サーバーへの負担は急激に増大しています。次世代 Web サービスのサーバーにおいて、増加する個別サーバーの管理機能、最新パッチの導入のしやすさ、新しいアプリケーションのインストールの簡便さ、などが重要になってくるでしょう。Windows Server 2008 は、それらのニーズに応え、IT 部門の担当者の管理負担を軽減することができるサーバー OS になっています。
ブロードバンドの普及、携帯電話でのネット利用の一般化などが進んで、インターネットユーザーの数が増加するにつれ、要求されるエクスペリエンスも増えて、サーバーに膨大なプレッシャーがかかるようになりました。
Windows Server 2008 を支える
技術バックボーン
サーバー OS の最新版「Windows Server 2008」は、運用インフラを意識し、より運用環境を仮想化できるようになっています。できる限りハードウェアを活用できるように、そして複数のサーバーのインスタンスを1台のマシンに集約できるようになっています。この一元管理に基づき、各サーバーの役割管理も可能となり、保守担当の負担を軽減することができるのです。アプリケーションでは IIS 7、Windows Communication Foundation などによって、新しい方法が開拓されていますが、.NET の基盤は共通しており、開発者は Visual BASIC でも C# でも利用可能です。PHP、Ruby などを追加するのも容易でさらに工夫を加えることも簡単です。基礎技術においても、ハードウェアの性能をフルに引き出せるよう、最新 CPU やメモリの扱いを採り入れて新しい処理能力に対応しています。一方でより合理化を進めることでハードウェアコストも下げなければいけませんし、さらにセキュアな部分にも対応しなければなりません。
Windows Web Server 2008 の持つ
さまざまなメリット
Windows Server 2008 は、モジュラー性と拡張性に優れています。たとえば現状の認証方法が気にいらなければオフにすることもできますし、その機能を置き換えることもできます。本当に必要な機能だけをオンにすることで、セキュリティを強化することもできます。コンテンツ マネジメントにおいて SharePoint を使ったり MMS のストリーミングを使ったりといった機能の使い分けを行い、Web サーバーに特化させることも Windows Server 2008 なら実現可能です。
では、Windows Server 2008 によるストリーミング・メディア・エクスペリエンスの実例を紹介しましょう。
■ サーバーの実例:
マイクロソフト株式会社
サーバープラットフォームビジネス本部
Windows Server 製品グループ
シニアプロダクトマネージャー 田中 源太郎
Windows Server 2008 にはリッチメディアに関する新機能がいろいろと搭載されました。ここではその新機能をとおして、最新版である Windows Server 2008 の特徴を紹介します。
田中 源太郎
マイクロソフト株式会社 サーバープラットフォームビジネス本部 Windows Server 製品グループ シニアプロダクトマネージャ
Windows Server 2008 からは Web サーバーに特化した構成が可能になっています。「Windows Web Server 2008」は、Web サーバーロールとアプリケーション サーバーロールだけで構成されるインターネット Web サーバーに特化したエディションになります。またインストール オプションとして、「サーバーコア」という、GUI がまったくない、サーバーに不必要なツールを一切導入しない構成を選択することもできます。これによって、非常にライトウェイトな OS が作成できるほか、攻撃を受けるサーフェスが非常に小さくなりますので、よりセキュアなインターネット Web 環境が構築できることになります。
Windows Server 2008 では機能強化と同時に
リッチメディアに関する新機能が多数搭載された
パフォーマンス、信頼性など、さまざまな面で Windows Server 2008 では機能強化がされましたが、それ以外にもリッチメディアに関する投資を積極的に行っております。
いわゆるプログレッシブ ダウンロードについては、IIS 7 の Media Pack という形で機能拡張を行います。従来のプログレッシブ ダウンロードでは、ユーザーが 2〜3 割程度のコンテンツを閲覧した段階で、ほぼすべてのコンテンツダウンロードが終了している、ということも多いかと思います。一方でエンドユーザーからすると、2〜3 割を見たタイミングで閲覧を止めてドロップしてしまう、次のコンテンツに移ってしまうということがよくあります。そういった場合、残り 8 割のダウンロードされたコンテンツはムダになるわけですが、サーバーからの配信帯域をコントロールすることによって、そういったムダをなくすのが「Bit rate throttling」の機能です。一方逆に、「Bit rate throttling」によってサーバーの負荷が低くなっても、ユーザーの利便性を考えると、前方シークはしたいところです。それをサーバー側で実現したのが「Extensible Seek」になります。
さらに、ユーザー側にキャッシュを残さないよう、プログレッシブダウンロードではなくストリーミングを使いたいというシーンも多いのではないかと思います。新しく搭載された「Windows Media Services 9.5」では、「Cache/Proxyプラグイン」により、ブロードキャストストリームを分割したり、キャッシュオンデマンドのストリーミングを行ったり、いままで高価なメディアサーバーでなければ実現できなかったことが、Windows Server 2008だけで実現可能となりました。さらにコンテンツのスキップ禁止 (noSkip) 、巻き戻し禁止 (noRecede) といった機能もサポートします。これは広告配信事業だけでなく、社内利用やe-ラーニングなどにおいても有効な機能なのではないかと思います。
デモにおけるサーバー側 / クライアント側の
機器構成
では実際に、IIS 7 と Windows Media Services 9.5 で簡単にメディア配信するところをご覧いただきたいと思います。このデモの構成ですが、サーバー側は Windows Server 2008 June CTP を使用しています。これに IIS 7 と Windows Media Services 9.5 CTP 版を役割として追加しています。クライアント側は Windows VistaにSilverlight 1.0 を追加しています。
デモではメディア配信による動画の再生を見ていただきますが、さらにあらたに Windows Media ファイルを追加して、それがクライアント側のブラウザに反映されるところをご覧いただければと思います。
12 の動画を同時に再生中 (クライアント側)
こちらはマイクロソフトの過去の TV CM のライブラリで、12 個の Windows Media のストリーミングがランダムに再生されています。
サーバー側の画面です。ここにはサーバーマネージャが表示されています。今回の Windows Server 2008 の大きな変更点ですが、このサーバーマネージャですべてのサーバーの運用管理、ロールの追加などができるようになったことです。
サーバーマネージャ画面 (サーバー側)
その場で実際に操作して、サーバー側で
ファイルの追加をリアルタイムで行う
左側のメニューには、サーバーのロール、フィーチャー、パフォーマンス管理、コンフィギュレーションまですべて並んでいます。
サーバーマネージャ画面のみで
すべてのサーバー管理が可能となっている
各モジュールの状態について、即座に一覧で
確認・変更が可能となっている
IIS のタブでも、イベントサマリー、IIS 関連のシステム サービス一覧、IIS に関連づけられたロールなどが一画面で確認できるようになっています。IIS はモジュール化されていますので、たとえば Apache ユーザーなどは逆に分かりやすいと思いますが、Web サーバーの役割の追加において、必要なモジュールだけを必要なときにインストールして使うことが可能になりました。
Windows Media Services 9.5 の管理画面
Windows Media Service 9.5 の設定画面を見てみましょう。当然、サーバーマネージャ画面から設定を見ることができますが、今回は見やすくするために単独で起動しましょう。Windows Media Services 9.5 の管理画面も、サーバーマネージャの画面と同様に、すべての操作が一画面内で可能となっています。クライアントのコネクション数、アロケートされている帯域などが一覧できます。また広告配信をするといった際に、「Advertising」のタブを使用することで、より効果的な広告配信のための設定が可能となります。
ではこの動画を追加してみましょう。パブリッシング ポイントを設定したフォルダに、動画ファイルを追加します。
追加する動画を直接再生 (サーバー側)
同じ動画がブラウザで再生された
(クライアント側)
これだけで、Windows Media の配信設定は終了です。クライアント側の画面を見ると、さきほどの動画がサムネールの中にあらたに登場してきました。クリックすると拡大表示されます。
このように、従来であれば非常に高価なメディア配信サーバーを買わなければできなかった機能が、すべて Windows Server 2008 のみで実現可能となりました。それでも今回紹介したのは、まだまだ Windows Media Service 関連の機能の一端にしか過ぎません。ぜひご評価のほうをよろしくお願いいたします。
まとめ
キース スミスが壇上に登場、未来に向けての抱負を語り、ジェネラルセッションを締めくくりました。
マイクロソフト Web テクノロジパートナーの各社
ほんの 9 年前、Web ブラウザはシンプルで基本的なものでした。通信速度も 128Kbps ぐらいのスピードで、映画はビデオテープや DVD の時代でした。当時はそれだけでわくわくしましたが、通信速度が速くなっただけでなく、人々がインタラクションしてライブで使っていくメディアが増えているわけです。携帯電話でビデオを見ることもできますし、高解像度のビデオ処理が PC で可能になり、エンタテイメントルームに Windows マシンが置かれるようにもなってきています。
Software + Service は、インターネット コネクテッドなアプリケーションを提供し、“ユビキティ” を提供する、最適なプラットフォームだと思います。クリエイティブなアイデアを実現するにも最適な形であると思います。そういった取り組みはすでに始めっています。ぜひ皆さんも次世代 Web のためにご参加ください。
これからも Web 上の革新は続きます。マイクロソフトは、プラットフォーム、ツール、サービス、サーバーを改善して、デベロッパー、デザイナーなど、IT プロフェッショナルの方に提供していきますので、ぜひそれを明日に向けて拡大してほしいと思います。
次世代 Web の実現は「Software + Service」が鍵となる
REMIX07 前半、午前のセッションが終了